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Dutch Life 備忘録

オランダのミュージアム、コンサート、レストランなどについて記録するノート。日常的な雑記も…。

リートフェルトによるクラールハーメル展@Centraal Museum Utrecht

2015-02-22 08:28:44 | Wblog:お出かけMuseum
ユトレヒトのセントラル美術館(Centraal Museum)に「リートフェルトによるクラールハーメル(Klaarhamer according to Rietveld)」展を見に行ってきました。
リートフェルトはオランダの建築家・デザイナーとして有名で、リートフェルトのシュレーダー邸は世界遺産になっており、このセントラル美術館の管轄です。
リートフェルトの先生だったのがKlaarhamer(クラールハーメル)で、建築家及びデザイナーとして活躍していましたが、教え子のリートフェルトが世界的に有名になっていくのと反対に、彼は世間から認識されず、顧客も少なく、早く引退してしまします。
リートフェルトは、Klaarhamerの影響を公言しており、今回の展覧会でKlaarhamerの作品を見ると、その影響は明らかです。特にリートフェルトの家具の特徴がKlaarhamerの家具にも見られます。
リートフェルトは名声を得た後、Klaarhamerの展覧会を行ないたいとKlaarhamerに打診したりしましたが、Klaarhamerに作品の展示を断られており、結局Klaarhamerの死後、やっとそれは実現しています。
この展覧会は展示室4で行われており、1時間もあれば見れる内容です。リートフェルトの作品も少し展示されています。
また、同時代に彼と一緒に仕事をしたVilmos Huszárの作品も少しありました。
Klaarhamerが、Vilmos Huszárと一緒に男の子用寝室をデザインしたのですが、それが再現されていました(写真)。
この展覧会は、2015年3月22日までです。
リートフェルトやDe Stijlなどに興味がある人にはおすすめです。
体調はまだ鼻風邪が抜けませんが、発熱はないのでOKです。

刑務所博物館@Veenhuizen(オランダ)

2014-11-04 11:16:52 | Wblog:お出かけMuseum
オランダのドレンテ地方へ出かけたときに、Veenhuizenという町にあるHet Gevangenis Museum(刑務所博物館)に行ってきました。最近リニューアルオープンした博物館です。
このVeenhuizen(フェーンハウゼン)という町は刑務所で有名な町で、現在もこの刑務所博物館の近くの敷地に現代的な刑務所があり、そこは現役の刑務所です。
刑務所博物館は、正方形の敷地に外側を四角に囲むようにロの形で建物が建てられており、大きな中庭があります。オランダの刑務所の歴史がわかるような展示で、どういう種類の刑務所があるのか、囚人は一日をどのように過ごすのかなど、いろいろな展示がありました。
子どもたちが興味を持つような仕掛けもいろいろあり、社会見学に良いところだと思いました。もちろん大人も楽しめます。
オランダでは、19世紀には囚人は、囚人同士で顔見知りになったりしないように、同じ囚人服を着せられ、また顔には目と口の部分だけが空いたマスクをさせられていたということは、初めて知りました。
囚人室も時代別に実際に中に入って見ることができ、最近の囚人用の部屋は、学生寮並のスペースと設備です。
また中世に使われたような拷問の道具などの展示もありました。
私は乗らなかったのですが、30年以上も前の旧式のバスで、今でも使用されている刑務所施設や歴史的な建物を見てまわるバスツアー(2ユーロ)も行われており、子どもたちに人気のようでした。
体調ですが今日車に乗っているときに吐き気を催しました。お手洗いに行ってその後徐々に回復しました。今は大丈夫です。

Dutch Design Week2014@アイントホーフェン

2014-10-26 12:43:20 | Wblog:お出かけMuseum
Dutch Design Week2014が10月16日から26日まで開催されていました。開催地がオランダのアイントホーフェンで、最初はあまり関心がなかったのですが、知り合いに誘われたので、最終日に行ってきました。
アイントホーフェン(Eindhoven)はフィリップス社で栄えた町で、フィリップス社関係の建物がたくさんあります。
Dutch Design Weekの会場は、アイントホーフェンの中央部、西北部のStrijp Areaなどに分かれており、11時頃着を目標にStrijp Areaへ車で出かけました。
まだ早かったので簡単に車は駐車できました。
まずはPiet Hein Eekへ。Piet Hein Eekといえば、写真のような廃材をつかった家具で有名です。家具だけでなく、服やキッチン用品、自転車など本当にさまざまなものがありました。
若手デザイナーのアトリエもいくつもあり、独特のデザインのものが展示されており、デザイナー自身が説明してくれます。
アトリエを見ていくと、デザイナーの個性がよくわかって、面白いです。
ここから少し歩いて、Dutch Design Awardsの展示場所へ移動しました。今年のデザイン賞は、CGで作成した10歳の少女「SWEETIE」でした。児童売春の撲滅に実際に効果があったそうです。
デザインというとインテリアがメインと思う人もいるかもしれませんが、建築物、ファッション、デジタルイメージ、マテリアルなどなど、ほんとうにさまざまなものがあり、その情報の多さに圧倒されました。
また少し歩いて、時計ビル(Klokgebouw)と言われているフィリップス社の大きな時計がついているビルへ行き、そこではホール1からホール4まである大きな展示場で、最新のテクノロジーやアイデアを使った品々を見ました。
自分で組み立てられる木のフレームを使った自転車や、センサーでタッチすることで色がかわっていく照明、ソーラーカーなどなど。
3Dプリンタを使った作品も多く見かけられました。
他にもいろいろ見ました。
この地区はフィリップス社の関連の工場跡が現在アトリエなどとして再利用されているようでした。
有料展示と無料展示があり、どちらもかなり賑わっていました。
西北部のエリアを見ただけでもう夕方近くになってしまいました。中央エリアなど、すべてを見るには最低二日、ゆっくり見るなら、3、4日必要なボリュームでした。
思った以上の展示品、数、充実度で、来年もぜひ行きたいなあと思いました。
体調は良好です。


Kasteel Sypesteyn@Loosdrecht(オランダ)

2014-08-10 12:16:14 | Wblog:お出かけMuseum
日曜日にKasteel Sypesteyn(Sypesteyn城)に行ってきました。
近場で車でさっと行けるところという観点で選びました。
ちょうど12時半頃に到着し、12時半からの見学ツアーに参加しました。
古い城かと思いきや、15世紀の教会の基礎に1902年に建築が始められた城でした。ドアや調度品などは古いものが使われています。
この土地を買って、城を計画したのが貴族のVan Sypesteyn氏で、その名が城の名前になっています。
いくつか大きな家具やドアなど良いものがありました。陶磁器のコレクションも多かったです。
しかし、大きな美術館に比べれば、やはり貧弱な感じがしました。
見学ツアーは1時間くらいで、オランダ語でした。
実はここは大きな庭園があり、そこの散策を楽しみに来る人が多いようです。
私たちも散策するつもりでしたが、見学を終えて外に出てくると雨が降り出していました。かなり強い雨足で、とりあえずカフェで雨宿りをしながら、紅茶とケーキをいただきました。
雨は降りやみそうもなく、庭園散策は諦めて、家に帰ることにしました。
機会があれは庭園だけのためにここに来るつもりです。
体調は良好です。

Rietveld Schröderhuis(シュレーダー邸)@ユトレヒト

2014-08-03 10:05:53 | Wblog:お出かけMuseum
知人を案内して、Rietveld Schröderhuis(リートフェルトのシュレーダー邸)に行ってきました。
ユトレヒトのCentraal Museumの管理下にあり、ウェブサイトから予約をして、オーディオガイドツアーで見学ができます。私は以前にもシュレーダー邸に行ったことがありますが、そのときはオーディオガイドツアーではなく、バスでCentraal Museumを出発し、ガイドの人が口頭ですべて説明するツアーで、Erasmuslaanにあるリートフェルト設計の集合住宅の中も見学できました。今は、この形のツアーは、グループ見学の時だけのようです。
シュレーダー邸はユトレヒトの中心部からは少し離れており、中央駅からバス8番を使って行きます。約10分くらいバスに乗って、その後は少し道なりに歩いていけば到着します。
予約の時間前に行くと、カバンや上着などはロッカーに入れて手ぶらな状態で参加するようにと言われます。内部のインテリアは写真撮影不可なので、カメラも置いていかなくてはいけません。そして、靴カバーを赤いロッカーにある箱の中から自分でとって持っていくように言われます。オーディオガイドをもらって、家の前に行き、1番を押して、ガイドを聞きながら見学はスタートします。
いろいろな工夫を凝らした家で、二階部分では、ガイドの人がドアを移動させて、部屋の仕切りを変えて、夜はこうして大きな部屋を個別の寝室に変えましたなどと、少し説明してくれます。
周り煉瓦作りの家とはまったく違うとても変わった家で、当時はすごくモダンだったことがわかります。
リートフェルトの特徴的な椅子や家具類もあり、ダッチデザインやデ・ステイル(De Stijl)に興味のある人は必見です。世界遺産でもあります。
チケットオフィスの奥のほうに小部屋があり、リートフェルトとこの住宅の主であったシュレーダー夫人の語りで、この家の成り立ちや考慮点などを説明した短いフィルムを見ることができます。
この見学チケットには、Centraal Museumの入場料も含まれていますが、私たちは時間がなく、シュレーダー邸だけに行きました。シュレーダー邸だけならば、1時間くらいあれば大丈夫です。
体調は良好です。


プリンセンホフ博物館@デルフト

2014-07-13 09:55:20 | Wblog:お出かけMuseum
日曜日、デルフトにあるMuseum Prinsenhof(プリンセンホフ博物館)に行ってきました。
修道院だった建物が博物館になっています。
この建物はオラニエ公ウィレム一世が執務兼住居として使っており、また敵対するカトリック教徒によってこの中で暗殺されました。銃で2発撃たれたのですが、その弾丸の痕が今でも壁に残っています。
ウィレム一世はスペインと戦いオランダ王国の基礎を作った人物で、その功績がこの博物館では主に展示されています。
激しい戦いで、ライデンやデルフトなど町々で籠城して人々はスペインと戦ったのですが、餓死者がたくさん出て、かなりの苦戦でした。その頃、商業で栄えていたアムステルダムは参戦せず、のうのうとスペインと貿易を行なっていたそうです。
最後のほうで、アムステルダムも加担し、オランダ側が勝利を得て、自由を得ます。16世紀後半の出来事です。
このウィレムの家系が現在のオランダ王室となっています。
この博物館には、多くの肖像画、デルフトブルーの陶器類、デルフトの風景画、デルフトの現代芸術家Jan Schoonhoven(ヤン・スコーンホーヴェン)の作品などが展示されています。
小さな教会が併設されており、こじんまりとしたよい雰囲気でした。
中庭がカフェになっています。
ウィレム一世やオランダの独立の歴史などに興味のある人にはおすすめの博物館です。しかしそれ以外では、絵画など第一級のものはなく、いまひとつかもしれません。私はけっこう楽しめました。
体調は良好です。


Museum Speelklok@ユトレヒト

2014-06-09 08:04:22 | Wblog:お出かけMuseum
祭日の月曜日、ユトレヒトのMuseum Speelklok(オルゴール博物館)に行ってきました。
ユトレヒトの街中にあり、存在は知っていたのですが、あまり興味がなく行ったことがありませんでした。
今回は、Hans Klok(ハンス・クロック)というオランダで有名なマジシャンがプロデュースした、からくり人形のような自動で動く仕掛け人形の展示があり、見て見たいなと思いました。
その展示は一部屋だけで、動いている様も映像だけだったので、いまひとつでした。
しかし、館内ツアーがあり、それに参加したら、とてもよかったです。説明は、オランダ語と英語。でも、メインがオルゴールを実際に動かして見てまわるので、言葉がわからなくても楽しめます。小さな子どもも参加していて、楽しそうでした。
オルゴールという日本語だと小さな小箱のものを思い浮かべますが、ここでは、自動演奏機械のコレクションで、畳4畳分くらいある大きなストリートオルガン(手回しオルガン)がいくつも展示されています。その装飾は細部にこだわっており、芸術品です。
それ以外にもバイオリンを奏でるものなど、珍しいものがありました。
ツアーは毎時間ごとで、40分くらいです。その後、自分で回るコースがあり、そこを見てまわりました。ここでは、カードを差し込むと音と説明を聞くことができ、自分のペースで楽しむことができます。
また、オルゴールの簡単な歴史に沿った説明がきけるフィルムシアターもありました。
全体として思った以上に楽しめました。
体調は良好です。




Allard Pierson Museum@アムステルダム

2014-06-08 07:42:23 | Wblog:お出かけMuseum
アムステルダムのRokinにあるAllard Pierson Museum(アラード・ピアソン考古博物館)に行ってきました。
考古博物館なんてあまり興味ないんですが、そこで「The Crimea - The Gold and Secrets of the Black Sea」というクリミアの遺跡の展示があり、ニュースでよく見るクリミア半島のことがちょっとわかるかなと思って、行ってみました。
ちなみにクリミアのことをオランダ語ではクリム(Krim)といいます。
紀元前5世紀頃からギリシャ人がこの土地に来て、スキタイ人などとの対立などもあり、その後もいろいろな民族が来て、支配層がかなり入れ変わっていきます。
遺跡から発掘された、美しい金の装飾品などの展示がありました。
また、交易の地でもあったようで、古くに中国から大陸を渡ってきた漆器類などもありました。
色んな文化の影響があることがよくわかりました。
展示は1時間くらいで見れる内容でした。
この特別展のほかに、常設展があり、時間があまりなかったので1階部分にあるエジプトの展示だけ見ました。
ミイラやエジプトの象形文字のレリーフなどたくさん展示がありましたが、ごった煮のような感じがしました。オランダ語の説明だけで、英語はありませんでした。(クリミアの展示には英語がありました)
この博物館は大学のものなので、あまり洗練された感じではありません。
2階部分には、ギリシアやエトルリア、ローマなどの展示があるのですが、そちらは見ませんでした。
考古学に興味がある人にのみ、おすすめの博物館です。
体調は良好です。



Cobra Museum@アムステルフェーン(オランダ)

2014-04-21 09:40:31 | Wblog:お出かけMuseum
アムステルフェーンにあるCobra Museum(コブラ近代美術館)に行ってきました。cobraは、1940年末におこった芸術運動で、Copenhagen - Brussel - Amsterdamで活躍した芸術家を主にしていたので、その都市の頭文字のCo、Br、Aをとってcobraと呼ばれています。Karel Appel、Constant、Corneilleの作品や、シンキチ・タジリの彫刻作品をいくつも見ることができます。
でも今回のお目当ては、「ROM THE GUGGENHEIM COLLECTION TO THE COBRA MUSEUM OF MODERN ART」展で、ニューヨークのグッゲンハイム美術館のコレクションがこのCobra Museumで見れるのです。ちょうどCobra派が活躍したのと同じ時期に世界各地で抽象表現主義の作品がいくつも現れており、それらを収集していたのがこのグッゲンハイム美術館でした。
展覧会では、ポロック、アルベルト・ブッリ、ウィレム・デ・クーニング、Asger Jorn、Pierre Alechinskyなどさまざまなアーティストの作品がありました。Kenzo Okada (岡田 謙三)やIsamu Noguchiの作品もありました。Isamu Noguchiは、グッゲンハイムの奨学金を得てパリに渡り、ブランクーシのアシスタントをやっていたので、ちょっとブランクーシを思わせる彫刻作品が展示されていました。
ニューヨークのグッゲンハイム美術館には行ったことがないのですが、フランク・ロイド・ライト設計の現代的美術館の代表的建物で、映画などで見たことのあるものです。そのオープン時の映像を見ることができ、当時の車の形や人々の服装などとても特徴的で、面白かったです。いつかは一度は行ってみたいなあと思う美術館の一つですが、遠いので実現は難しいかも。
グッゲンハイム美術館といえは、スペインのビルバオにもあります。1997年に開館したもので、フランク・O・ゲーリーの設計で、美術館自体が芸術作品です。こちらは、2年ほど前に訪れました。すばらしかったです。
さて、このCobra Museumでのグッゲンハイム美術館コレクション展、2014年8月31日までです。
アムステルフェーンという日本人の多い場所柄、日本人の訪問者もいるかなと思ったのですが、まったくいませんでした。でも、展覧会自体は、そこそこ人も多く、賑わっていました。
体調は良好です。

Museum de Fundatie@Zwolle(オランダ)

2014-04-18 09:26:57 | Wblog:お出かけMuseum
オランダの真ん中より少し北あたりにあるZwolle(ズウォレ)という町にあるMuseum de Fundatieに行ってきました。
アクセスが良かったので電車で行きました。
昨年、新しくドーム天井部分が増設されてニュースになっていたので、興味をもちました。
古い町並みに、未来的なドームが見えて、ミュージアムの建物自体がネオクラシックの建物とモダンなドーム部分のミスマッチ的なインパクトで、面白いです。
展示は、ヨーゼフ・ボイスの作品が多くて、少しびっくりしました。ほかには、これまで見たことのないようなゴッホのスケッチや、モンドリアンの風景画、ピカソの皿など、有名なアーティストの作品が少しずつありました。
ちょうど「From Turner to Appel」という展示(2014年8月17日まで)をやっていて、興味深かったです。
2時間くらいで見てまわれる規模の美術館でした。
ドーム部分にカフェがあるので、そこで休憩したり、ビデオ作品をじっくり見たりすると、3、4時間かかるかもしれません。
金曜日だったのでお店などが開いており、活気のあるズウォレの町を少し散策しました。
この地方の中心都市だけあって、いろんなお店があって、古い建物もあり、良い雰囲気でした。
体調は良好です。