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Dutch Life 備忘録

オランダのミュージアム、コンサート、レストランなどについて記録するノート。日常的な雑記も…。

ボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館@ロッテルダム

2014-03-23 09:27:56 | Wblog:お出かけMuseum
ロッテルダムにあるボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館(Museum Boijmans Van Beuningen)に行ってきました。
ここで「Brancusi, Rosso, Man Ray - Framing Sculpture(ブランクーシ、ロッソ、マン・レイ 彫刻のフレーミング)」展を開催していて、興味があったのです。特にブランクーシを、ビルバオのグッゲンハイム美術館に行ったときに見て印象に残っており、また見てみたいと思ったのです。
この展覧会は、3人の彫刻家が、自分の作品を自ら写真にも撮っており、その手法や効果などに着眼したものでした。彫刻作品の展示ももちろんあり、ブランクーシの「眠れるミューズ」や「空間の鳥」などがありました。私は、「空間の鳥」の天へそびえる姿と下のほうのくびれのフォルムの美しさをじっくりと鑑賞しました。ロッソでは、彫刻自体と写真の見え方の違いに印象を受けました。また、マン・レイでは、目がついたメトロノームや、ハンガーでできたモビール、ミシンを毛布でくるんでパッケージ化したエニグマなど代表的作品が展示されていました。それぞれの写真手法に焦点を当てたワークショップのようなコーナーもありました。
日曜だったので、かなり人が多かったです。この展覧会は、2014年5月11日までです。
その後、少し時間があったので、18世紀から1945年までの展示コーナーを見ました。ゴッホ、ダリ、モネ、セザンヌ、ピカソなど有名どころの絵がたくさんありましたが、特にダリが多かったです。
この美術館はとても大きく、他にもまだまだ見るところがあります。実際に全部見るなら、丸半日はかかるでしょう。
体調は良好です。

アムステルダム国立美術館(Rijksmuseum)

2014-03-17 10:41:32 | Wblog:お出かけMuseum
先週の金曜日にアムステルダム国立美術館に行きました。約10年も閉鎖して改修工事をしていたため、全館オープンのアムステルダム国立美術館を今まで一度も訪れたことがありませんでした。
オランダではライクスミュージアム(Rijksmuseum)って呼びます。ライク(Rijk)は王国という意味です。
この美術館の目玉は、レンブラントの「夜警」。オランダ語では、De Nachtwacht(=Night watch)です。以前に部分オープンしていたときに「夜警」は見たことがあるのですが、美しく装飾されたコリドーから正面に「夜警」が見えるパースペクティブは素敵です。以前はあまり訪問者がいなくて、自分ひとりで「夜警」を見る機会があったのですが、新装オープンしてからは観光客が多く、有名な絵画の前は人だかりです。
ゴッホの自画像もありました。
時間もあまりなかったので、ほとんどは素通りして、人が少なそうな20世紀のコーナーと、アジアのコーナーをじっくり鑑賞しました。20世紀には、最近お気に入りのSchoonhovenが2作あり、またアジアのコーナーには、3メートルくらいある大きな木彫りの仁王像が素晴らしかったです。14世紀のもので、門の両脇に立つように2体あります。力強い筋肉がデフォルメ寸前のリアルさで表現されており、じっくりと鑑賞しました。
古い美術館を改修したので、現代的な美術館にあるような広い空間でゆとりをもった展示はありませんが、第一級の作品がたくさん所蔵されているので、見る目のある人にはたまらない美術館のようです。
スーベニアショップには、カードが充実しており、テーマにそって選ばれた所蔵作品のカードセットが何種類もありました。Jan Tooropの作品が印象に残ったので、私は印象派のカードセットを買いました。
写真は、空間の豊かさを感じさせるエントランスホールです。
オーディオガイドは今回は借りませんでしたが、これを借りて、じっくり見て回ると半日は余裕でかかるのではないかなと思いました。
体調は良好です。暖房をまったくつけなくなりました。


Frans Hals(フランス・ハルス) Museum@Haarlem(オランダ)

2014-02-23 10:57:32 | Wblog:お出かけMuseum
Frans Hals Museum(フランス・ハルス美術館)に行ってきました。Haarlem(ハーレム)という町にあります。
フランス・ハルスは17世紀に活躍した画家で、黒い服に白いひだ襟の人物を描いた絵画を多く残しています。
私はあまりこの時期の絵画には興味がなく、この美術館にずっと行く気がしなかったのですが、最近読んでいる本に少しハルスについての記述があったのと、2013年がフランス・ハルス美術館の創立100周年でパブリシティが多く行われ、少し気になっていました。
美術館は、最初にフィルムの上映コーナーがあり、そこで、フランス・ハルスの絵画の特徴やハルスの生涯について知ることができます。このフィルムはとても興味深かったのですが、オランダ語のみです。
ハルスは、17世紀に成功した画家の一人だったようですが、18世紀には忘れられ、19世紀にゴッホなどに印象派の画家から賞賛を受けます。
一瞬の表情をとらえた作品が、特徴的です。
ハルスの作品は、二部屋ほどのスペースにまとめられています(写真)。その他は、17世紀の他のオランダ画家の作品がたくさん展示されています。ハーレムの町を描いた風景画も多く、また静物作品も多くありました。
また、陶器やガラス器、薬局を再現したものなど、いろいろあり、ちょっと雑多な感じもしました。
オーディオツアーが無料で利用できますが、私は利用しませんでした。
特別展示は、1572年のスペインの侵攻からハーレムの町を守ろうとした女性Kenau(ケナウ)についてでした。Kenauというといばった口うるさい女性をけなす言葉として使われている印象がありますが、最近では映画なども作られ、Kenauは自分の町や子どもを守るために戦った女性として再認識されつつあり、それを目的とした展示でした。
ゆっくり見て回って、1時間半くらいでした。
体調は良好です。

スキーダム市立美術館@オランダ

2014-02-02 15:02:20 | Wblog:お出かけMuseum
スキーダム(Schiedam)はロッテルダムの隣にある市です。
そこの市立美術館(Stedelijk Museum Schiedam)に行ってきました。
オランダの20世紀以降の作品がたくさん展示されている美術館です。
今は2015年9月まで「Ik hou van Holland. Nederlandse kunst na 1945(オランダが好き、1945年以降のオランダ芸術)」という展示が行われており、オランダ人の芸術家の作品を見ることができます。床にボタンがあり、それを踏むと、芸術家の説明が壁に青く写るという展示で、まず作品をじっくり鑑賞できるようになっています。
CoBraの活動で有名なカレル・アペル、コルネイユ、コンスタン、Lucebert、 Anton Rooskensなどのほか、Armando、Jan Schoonhoven、Rob Scholteなど60名ほどのオランダの20世紀の芸術家が紹介されており、見応えがありました。
それほど大きくない市立美術館ですが、カレル・アペルの作品をたくさん所蔵しています。
地下にはカフェがあります。そこで少し休憩して、ゆっくり見て回って、全部で約2時間強くらいでした。
訪問者はあまり多くなく、人を気にせずに見れて、よかったです。
体調は良好です。

Van AbbeMuseum@Eindhoven(オランダ)

2014-01-22 08:21:24 | Wblog:お出かけMuseum
日曜日にEindhovenに行ったついでに、Van AbbeMuseumにも行ってきました。
11時にオープンだったので、その時間に合わせて行きました。特別展示はあまり興味のあるものではありませんでしたが、新館と旧館に分かれていて、新館のほうはいろいろと面白い展示がありました。
モンドリアンやカレル・アペル、シャガール、カンディンスキーなど有名どころも多数展示されており、かなり見応えがあります。特別展示では、たくさんのフィルムを見ることができ、これを全部きちんと見ていたら、丸一日はかかるでしょう。
今回は、あとの予定が詰まっていたので、重要なところをかいつまんで見ました。
Stadhuispleinの駐車場に車を入れると目の前がこの美術館です。
Eindhovenに行く機会があれば、一度訪れることをおすすめします。
館内には、中庭のオブジェが一望できる雰囲気のよいカフェがあり、そこでランチやケーキ&コーヒーなどが楽しめます。
体調は良好です。


Trippenhuis@アムステルダム(OpenMonumentenDag)

2013-09-15 09:00:01 | Wblog:お出かけMuseum
この週末は、オランダは全国的にOpen Monumentendagで、通常では見られない建物や施設が見学できました。
アムステルダムでは50か所が対象となっていました。日曜日、他にも予定があったので、事前予約できて並ぶ必要がないTrippenhuis(トリッペンハウス)へ行くことにしました。3時に予約を入れました。
この建物は、武器商人の大富豪が17世紀に建てたもので、Nieuwmarktの近くにあります。がっしりとした大きな建物で、武器商人らしく、てっぺんの煙突部分の装飾は大砲の形になっています。
現在は、オランダ王立芸術科学アカデミーがそこにあり、部屋が会議室などとして使用されています。
それぞれの部屋には古い調度品があり、天井には絵が描かれており、壁には絵画が飾られています。
目玉は、レンブラントホールと呼ばれる部屋。実は、オランダ国立美術館(Rijksmuseum)は、現在のミュージアム広場に建設される前には、このTrippenhuisにあったのです。そして、この部屋にレンブラントの名作「夜警」が展示されていました。ちょうど暖炉があるこの壁(写真)にでした。
「夜警」は大きな絵画ですが、もともとはもっと大きく、左右を切って、小さなサイズになったものが現在展示されています。おそらくこの部屋に合わせて、切ったのだろうと思います。大きな部屋ですが、それでも「夜警」には小さすぎる部屋です。当時、この部屋には、オランダを代表する名作がぐるっと壁に展示されていたそうです。今は、暖炉の上にある作品がルーベンスのものだと言われています。
当時、ゴッホがこの部屋にあるレンブラントの「夜警」を見たくて、わざわざフランスから見に来たのですが、ちょうど改装か何かで数日臨時休館しているときで、見ることができなかったそうです。ゴッホって、つくづく不運ですね。
1時間弱の見学ガイドツアーでした。『Een beeld van academie 1808-1998』という非売品の立派な本をお土産にいただきました。
体調は良好です。



Museum Van Loon@アムステルダム

2013-08-18 11:20:14 | Wblog:お出かけMuseum
日曜日、朝は曇っていたので折り畳み傘を持って出かけました。しかし、ゆっくりと晴れ間が広がってきて、傘は使うことなく荷物となりました。風が少し冷たく感じる涼しげな夏の日。アムステルダムを楽しむには良い日です。
まず行ったのが、Keizersgracht(運河)沿いにある17世紀のお金持ちの邸宅がミュージアムとなっている「Museum Van Loon」へ。たまに行くFOMA(アムステルダム写真博物館)の運河を挟んだ向かい側にあり、一度いってみたいなあと思っていました。
立派なお屋敷で、素敵な中庭があり、その向こうに豪華な厩があります。このKeizersgracht(運河)沿いには17世紀に豪商などお金持ちの邸宅が立ち並んでいたそうで、今でも立派な建物が並んでいます。中庭のほうから見ると、また違った雰囲気です。
部屋ごとにテーマがあり、「羊の部屋」と呼ばれる寝室には、羊の模様がが壁、ベッドカバー、枕カバーなどに、少し入っていました。
東インド会社の要職に付いていたVan Loon氏だけあって、日本の伊万里の大きな陶器の5点セットもありました。また東洋風の屏風や家具もありました。
それぞれの部屋で説明のビデオが回っていましたが、それは見ずに見て回ったので、1時間弱ですべて見て回れました。
写真は、中庭から厩を見たものです。
この後場所を移動してランチをし、それからGrachtenfestivalの一環のコンサートへ行きました。
体調は良好です。

De Degitale Kunstroof@ユトレヒト

2013-08-11 09:56:39 | Wblog:お出かけMuseum
3Dプリンターのニュースが少し前にありましたが、3Dプリンターを使った展示「De Degitale Kunstroof(デジタル アート泥棒)」というのがあったので、興味をもって行ってきました。
ちょっとわかりにくい場所にある横長の直方体を二つ斜交いに上下に重ねたような建物で行われている展示会でした。
入口そばに、人がちゃんと座れる大きさの白いデザイン椅子が展示されています。大きなものですが、これも3Dプリンターで作ったものだそうです。木の質感までうまくコピーされており、木で作って白いペンキを塗ったように見えます。
中のほうでは、実際に3Dプリンターが何か製作中でした(写真)。横には、作ったものが並べられています。紐状の色付きプラスチックがインクの変わりとなって、ノズルから溶けて出てきて、それを塗り重ねることで、物が製作されていきます。ノズルから出てくる時点での温度は220度。一つ何か作るのにすごく時間がかかるようです。
2階は、1ユーロコインを3Dプリンターで作ったものの展示がありました。1ユーロ作るのに、実質30ユーロかかっているそうです。その他、3Dプリンターで作ったオルゴールなどの展示がありました。
展示規模がとても小さく10分くらいですべて見てしまえます。入場料は5ユーロしたので、ちょっと物足りない感じがしました。
使っていた3Dプリンターはこちらのサイトで買うことができます。キットで自分で組み立てる場合は、1,194ユーロ(12万円くらい)です。まだまだ家庭に一台となるには高すぎますね。
体調は良好です。眠りが浅くて、不順です。

「MANGA」展@Wereld Museum (ロッテルダム)

2013-07-16 11:59:21 | Wblog:お出かけMuseum
日曜日、ロッテルダムのWereld Museumで開催している「MANGA」展へ行ってきました。
この展覧会では、MANGAをテーマに幅広い展示が行われていました。浮世絵や北斎の絵、また仏教や神道に出てくる仁王や閻魔王、天狗、お稲荷さんなどの像が、マンガに大きく影響を与えているということを展示で見せており、またオランダに住んだ日系アメリカ人のシンキチ・タジリの作品がたくさん展示されていました。シンキチ・タジリの作品がマンガ的であるように見ることはできますが、この作品群が日本のマンガに与えた影響についてはどうなのかなあと思います。
日本のマンガ家の作品も多数展示されていましたが、私が名前を知っている人は一人もいませんでした。最近のマンガについては無知なので、そこそこ知られている人なのかもしれません。
展示の最後のコーナーが、細田守のコーナーで、アニメ映画「おおかみこどもの雨と雪」のイラストや原画が展示(写真)されており、これはとても良かったです。
また、ゲームの「アーマード・コアシリーズ」の展示コーナーもありました。
音声ガイドの料金が入場料に含まれています。私は英語の音声ガイド器を借りました。音声ガイドなしでも十分楽しめる内容だと思います。
常設展示は以前に見た内容だったので、今回は見ずに、「MANGA」展だけを見ました。1時間強くらいかかりました。
体調は良好です。


Bowie by Duffy展@Foam(アムステルダム)

2013-06-30 09:43:26 | Wblog:お出かけMuseum
日曜日、アンネフランクハウスに行くつもりで朝早めに家を出ました。10時過ぎに着いたのですが、すでに長い行列ができていました。入館まで75分待ちとのこと。曇り空で寒く、このまま待っていたら風邪を引きそうと思い、急遽予定を変更して、10時から開館しているFoam(アムステルダム写真美術館)へ。
何の展覧会をしているのかまったく知識がなく行ったのですが、別館で「Bowie by Duffy」をやっているとのこと。面白そう…。でもまずは本館の展示を見ました。
「Stephen Gill - Best Before End」展は、Stephen Gill (スティーブン・ギル) という1971年イギリス・ブリストル生まれの写真家で、いろいろな技法を使い、土地(場所)の記憶を呼び起こすような作品集を製作しています。撮った写真を土中に埋めて、その後に掘り出した作品は、色が変色して、一部が退色し、独特の特徴を出していて、色彩と効果がリャドの絵のようになっていたりして、とても魅力的に感じました。また50ペンスで買ったカメラで撮った作品群は、現代の町の様子を撮っているのにかかわらず、昔の風景のようでした。その他、いろいろ興味深い写真がありました。
上のほうの階では、「Monica Nouwens - Look At Me And Tell Me If You Have Known Me Before」展。これはカリフォルニアで活躍しているオランダ人写真家の作品でしたが、私にはあまりよくわかりませんでした。
また、「Edward Steichen - In High Fashion, the Condé Nast Years, 1923–1937」展もやっており、これは、1920年-30年代にファッション写真の草分けとして「Vogue」誌などで活躍したEdward Steichen(エドワード・スタイケン)の写真展示でした。もちろん白黒写真で、当時のファッションを身に包んだモデル、女優、男優、有名人のポートレイトが多数あり、見ごたえがありました。
さて、「Bowie by Duffy」展ですが、これは本館から歩いて2分くらいにある場所(別館というより仮スペース)でやっています。本館を出ると、あんなに曇っていた空が雲一つない青空になっていました。あまりの変化にびっくり。
話がそれましたが、「Bowie by Duffy」展は、イギリスの写真家Duffy(Brian Duffy、ブライアン・ダッフィー)が撮ったデヴィッド・ボウイの写真展です。Duffyは、ボウイの1970年代のプロジェクトにかかわっており、代表的なのは「Aladdin Sane」の写真です。展示数はあまり多くはなく、ブライアン・ダッフィーのドキュメンタリーが放映されていました。こじんまりとした展覧会でした。
「Bowie by Duffy」展だけだと少し少ないと思うかもしれませんが、他の展示も含めると、かなり見ごたえがありました。
この日、ショッピングなどもしてかなり歩きました。体調は良好です。