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Dutch Life 備忘録

オランダのミュージアム、コンサート、レストランなどについて記録するノート。日常的な雑記も…。

本「ヴァイオリニストの音楽案内」

2012-12-21 11:07:41 | Book
高嶋ちさ子著「ヴァイオリニストの音楽案内」を読了。
PHP新書です。読みやすくて、あっという間に読めてしまいます。
著者の高嶋ちさ子さんは、TVなどに出ていて顔が知られた存在だそうですが、日本のTVはまったく見れないので、私はどんな人なのかまったく知りませんでした。
クラシックコンサートに行くのが趣味のひとつである私ですが、実際のところ、クラシック音楽の素養はまったくと言っていいほどありません。もう少しクラシック音楽について知識があるとコンサートがもっと楽しめるかなと思い、手に取った一冊です。
クラッシクの代表的な曲50曲を選び、それぞれについて、聞きどころや、作曲者のエピソード、どのCDが良いかなどがコミカルに書かれています。
1曲で、4、5ページなので、気楽に読み進められます。
マーラーの交響曲第一番の項を読んで、ああそう聞けばよいのかと思い、もう一度聴いてみたいなあと思ったり、この本を読んで、またじっくりと聴いてみたいクラッシクの曲が増えました。
クラッシクビギナーの人にはよい本だと思います。
この本の中に、彼女の師匠の徳永二男先生が「日本人で世界に通用する音楽家は東京カルテットと小澤征爾だけ」と言ったという文章がありますが、この東京カルテットを私が知ったのはつい最近で、それもスウェーデンのミステリー本の中に出てきたからです。このミステリー、バイオリン好きにはおすすめです。
この本の続編のような本が同じ新書で出ているようなので、読んでみるつもりです。
それにしても、私はあまり音楽のセンスがないようで、クラシックを聞いてもあまり理解することはできません。コンサートに行っても良し悪しなどほとんどわかってないので、はっきり言って、豚に真珠、猫に小判だなあと思います。どんなコンサートだったかもすぐ忘れてしまうし、なんかもったいないなと思います。でも、気持ちよくなったり、気分転換になるので、まあいいかな…。
体調は良好です。オランダがすぐれない天気ですが、その分気温が高めでうれしいです。今日はかなり霧が出ています。もうすぐクリスマス、明日から大型連休にして冬休みをとる人も多いようです。

本「新編 SF翻訳講座」

2012-12-19 08:44:30 | Book
大森望著「新編 SF翻訳講座」を読了。
この著者は、大竹まことのゴールデンラジオの木曜日に書評を担当しているので、馴染みがあって、この本を手にとりました。
しかし、私はSFが苦手。中学生の頃、星新一を面白く読んだ以外はまったくといっていいほど読んだことがありません。ただ、夫がSF好きなので、映画などではSF系をよく見ています。
内容は、雑誌に連載していた原稿をまとめたものなので、一本一本が短く、読みやすいです。面白おかしく書いているので、SFのことを知らなくても読みすすめられます。この本を読んで、初めて知った翻訳者の名前がたくさんありました。というか、ほとんどが初めてのものばかり。
改めてSFを読んでみようという気には残念ながらなりませんでしたが、翻訳についての悩みどころに関する記述はとてもためになりました。以前に少し翻訳をしていたので、ああそうだなあと思ったり…。
それにしても、ここ十何年かの間のモバイル環境の大きな変化はやはりすごいですね。以前は、手書き、せめてワープロだったのですが、最近はノートブックをもって外でも好きな場所で原稿書いて、ネットでさっと送れるんですから。私の20代にこういう環境だったら、楽しかっただろうなあと思ったりします。
体調は良好です。火曜日に血液検査でCRPを測ったら、2でした。ここまで下がれば安心です。

本「天皇の影法師」

2012-12-10 13:54:20 | Book
猪瀬直樹著「天皇の影法師」を読了。
自分の知らないことがいろいろ書かれていて面白かったです。
大正天皇が崩御されたときのことが詳しく書かれていて、次の年号が昭和になったいきさつがミステリーのように解き明かされて書かれています。また、「光文」という年号になるという誤報が新聞に載ったことについても深く調べてあり、どうしてそういう誤報がでてしまったのかが推察されています。
私は大正天皇についてほとんど知識がなかったので、病気がちであったとか、昭和天皇が早い時期に摂政となっていたとか、初めて知りました。
また、葬礼の際に、棺をかつぐ役目を担う人々が京都県の山間の集落の村から選出されていて、その村の人たちを八瀬童子と呼ぶということなどもまったく知りませんでした。
森鴎外についての文章もあり、彼の最晩年の話が調べて書かれています。私は、子供の頃から森鴎外より夏目漱石が好きでした。読みやすいし、子供には話しが面白かったのでしょうね。でも、歴史的な人物として見ていくと、森鴎外はとても重要な役割をしているのだなと思うようになりました。彼の墓石には彼の意思により、「森林太郎の墓」とのみあるそうです。彼にとって明治という国家が与えたいくつもの役職や褒章は意味をもたないものだったようです。それはなぜなのか、また元号について彼がどう考えどうかかわったのかもわかります。
マクルーハンが書いていたかと思いますが、本を読むときに新しい知識が含まれる割合は30%くらいまでがよいそうです。それを超えると、何が書いてあるのか頭脳がスムーズに処理できないとか。猪瀬氏の本は、ちょっと私には新しいことが多すぎて、読むのに頭が疲れます。だからすぐにではないですが、たまに彼の他の本にも手を出していこうと思います。
それにしても、東京都知事になるのかなー。結果が楽しみです。
体調は良好。外はかなり寒いので、家でゆっくりしています。





漫画「ブラックジャックによろしく」

2012-11-30 10:13:15 | Book
佐藤秀峰の漫画「ブラックジャックによろしく」1~13巻を読了。
漫画を読むのは好きなんですが、オランダに住んでいるとあまり読む機会がありません。この「ブラックジャックによろしく」1~13巻は無料でipadでダウンロードできました。ちょうど発熱していたときに、ベッドの上で軽く読むのに最適でした。やはり本は小さな字を目で追う作業でなので、漫画を読むよりは疲れます。
でも反対に考えれば、漫画は内容が薄いんですよね。13巻読んで、ちゃんとした本一冊読むのと同じくらいの情報量なんじゃないかなと思います。
まあ、時間的にも13巻読むのと、本一冊読むのと同じくらいですしね。そして、漫画のほうが楽しく読めます(私の場合)。
日本ではドラマにもなったそうで、もうどういう話かというのは知っている人が多いと思います。大学を出たばかりの研修医のフレッシュな目から、日本の医療現場の矛盾や問題点を描いた作品です。
知らなかったこともいろいろあり、例えば、日本の抗がん剤とヨーロッパなどで使われている抗がん剤が違うということ。欧米で認可された薬が日本で認可されるまで長い年月がかかってしまっていて、また日本の製薬会社の製品が優先して使われていてガラパゴス状態のような部分があるということ。
それから、癌告知の問題も扱われていました。あと、病院数が多く、医師の数も多いので、病院あたりの医師の数が少なくなり、夜間病院に行ってもそこにいるのは研修医ばかりで緊急の場合困る。大きな病院に集約し、そこに多数の医師を勤める形だとローテーションも組めてよいはずなのに…、など。
さらに、外科医と手術数の問題。専門的な手術はその数をこなしているほうが熟練してよいわけです。実際にオランダでは、癌の難しい手術などでは、国内のいくつかの病院が指定され、そこで手術を受けるシステムになっています。年間の術数が調べられ、一定数をこなしている病院でしか手術ができないのです(最近、術数とその後の患者の予後のデータが明らかにされ、このシステムになりました)。
日本でも医療の分野はどんどん改良されていく機運があるので、そのなかでこういう漫画が問題点に光をあててくれるのはうれしいことです。
体調は良好です。

本「心に訊く音楽、心に効く音楽」

2012-11-14 11:42:19 | Book
高橋幸宏著「心に訊く音楽、心に効く音楽」を読了。
著とありますが、インタビューした内容をライターがまとめて、それに著者が手を入れたという感じの本です。
新書なので、すいすい読めて、数時間で読み終えられます。
高橋幸宏といえば、YMOのメンバーとして有名なミュージシャンですよね。YMOは好きだったので、読んでみようと思いました。内容は、著者が子どもの頃に親しんだ音楽から、ドラマーとしてかかわった音楽、音楽に対する著者の姿勢など、わかりやすく書かれていました。
私は洋楽に詳しくなくて、名前だけは知っているけれど聞いたことがないものがほとんどです。また、聞いたことがあっても名前を知らないものも多いです。この本には、高橋幸宏の好きな音楽、影響を受けた音楽が紹介されており、いくつか私も聞いてみようかなあと思うものがありました。
すごく素直に書かれていて、真摯に音楽をやっている感じがよくでていて、よい本だと思いました。
音楽についての本をほかにも読んでみようという気になりました。
体調は熱は下がりましたが、疲労感がかなり残っていて、鼻水がでます。今週いっぱいは無理をせずに静養するつもりです。




本「The Devil's Star」

2012-10-31 07:54:34 | Book
Jo Nesbø著「The Devil's Star」を読了。
日本語だとジョー・ネスボとなるそうですが、ノルウェー人だからJoはヨと読むんじゃないかなあ。英語圏以外の人物名の日本語表記を英語読みでカタカナ表記する場合が多いけれど、現地語読みのほうがいいと個人的には思います。
さて、この作者のハリー・ホーレ刑事シリーズを読むのもこれで3作目です。今回は、ずっと脇筋で引っ張っていたブロンド短髪のイケメン刑事との対決に決着がつきます。
またストーリーもかなり複雑で、事件の犯人が最後までなかなかわかりませんでした。今回は、連続殺人事件が起こり、被害者の指が切り取られ、星型のピンクのダイヤが現場に残され、ダビデの星のサインが近くに刻まれると言う特徴があり、この事件の解決へとオスロ警察は必死になります。
ハリーとラケルの恋の行方もはっきりしないままストーリーがずっと続いています。このようなサブストーリーがまた面白いんですよね。
ノルウェー語は読めないので英語版で読んでいるのですが、ストーリーに引力があり、語り口も軽快なので、わからない単語は飛ばしてどんどん読み進められます。
次の作品ももうKindleに入っているので、すぐ読みはじめる予定です。
体調は良好です。暖房の修理業者から連絡が来ないので、こちらから電話したところ、交換する部品がまだ届かないんだそうです。本当かなあと思っちゃいます。もう2週間も経っているんですよ。でも待つしかないのかな…。電気ファンヒーター全開で、なんとか暖はとれています。


本「珍妃の井戸」

2012-10-11 15:09:01 | Book
浅田次郎著「珍妃の井戸」を読了。
「蒼穹の昴」の続編です。といっても、同じ筆致で物語が続くのかなと思っていたら、ずいぶんと趣向が違っていました。
清朝末期に皇帝の最愛の妃が狭い井戸に落とされ亡くなるという悲しい出来事がありました。どうしてこういう事件が起こったか、犯人は誰なのかをテーマにした歴史ミステリーです。
章ごとに、この事件について、どれぞれ違う人が自分のバージョンの証言を語ります。
登場人物は、「蒼穹の昴」でおなじみの人が大半です。「蒼穹の昴」ではわからなかったことがところどころで語られ、大きな物語を理解するうえで役立ちます。例えば、春児の親友の蘭琴が皇帝の失脚後、どうして生き残り、盲目となったのかがわかります。また、袁世凱の若き頃のエピソードも彼の人となりを知る上で興味深いです。
最後は思いもかけないほうに展開します。
この著者の本を読むと、世界の壮大さにびっくりさせられます。
さて、次は、「中原の虹」に進みたいと思いますが、まだ購入していないので、まずはネット注文しなくちゃ。
体調は良好です。



本「銃・病原菌・鉄(上)」

2012-10-02 11:18:39 | Book
ジャレド・ダイアモンド著「銃・病原菌・鉄(上)」を読了。
新刊として発売された頃にも読みたいなあと思ったのですが、ハードカバーでかなり値段もしたので、買わずじまいでした。
最近、朝日新聞の「ゼロ年代の50冊」の第一位になったという記事を読んで、文庫化されていることを知り、購入しました。
アメリカ大陸の原住民はヨーロッパの人々に征服されてしまいましたが、なぜ逆にアメリカ大陸の先住民がヨーロッパの住民を征服するということが起こらなかったのかという謎について、事細かに論ぜられています。
謎解きは、よく考えればわかるようなことを積み上げていく感じで、データも細かく出てきて、先の結論を早く知りたがる傾向にある私としては、細かいことはどうせ読んでも忘れちゃうから、もっと要点だけ書いてくれればいいのにと思う部分もあります。
でも、知らなかったこともいろいろあり、例えば、たった168人のスペイン軍を率いるピサロが4万人ものインカ帝国軍と戦い、皇帝アタワルパを捕らえたカハマルカの戦いの詳細が書かれており、とても興味深いものでした。
また、馬は代表的な家畜ですが、どうして外見が良く似ているシマウマは家畜になれなかったのかとか、多くの古代生物が絶滅しているが、氷河期で全滅したという説もあるけれど、人間たちが狩りをして食べ尽くしてしまったという説も有力な候補として語られています。
また、知らなかったこととしては、伝染病の病原菌が自らその攻撃性を弱めるという話です。あまりにも致死率が高いものだと、病原菌自体が感染によって増殖する前に人間が死んでしまうので、病原菌が変異して、その毒性が弱まった形のものが出現するというのです。例えば、1495年にヨーロッパで初めて記録された梅毒の例では、頭からひざまでが膿庖でおおわれ、たった数ヶ月で死亡しているのですが、1546年の記録では現在私たちが知っている症状を引き起こす病気に変化しているそうです。このような変化がたった50年くらいで行われていることに、少し驚きを感じました。
ちょっと読みにくい部分もあるのですが、いくつか新しい発見があるので、下巻も読んでみようと思っています。
ただ、ほかにも読みたい本がいろいろあるので、実際読むのはかなりあとのことになりそうです。
体調は良好です。10月になりました。今年もあと3ヶ月。やりたいこと、やるべきことをしっかりやって、無駄に過ごさないようにしたいと思います。

本「Nemesis」

2012-09-19 11:29:38 | Book
Jo Nesbø著「Nemesis」読了。
英語なんだけれど、次へ次へと読みたくなって、どんどんページが進んでしまう本です。
今回は銀行強盗から始まります。覆面をかぶった男が銀行に現れ、拳銃を女子行員に突きつけ、数を「1、2、3…」と数えさせ、25秒(うろ覚え)のうちに、上司の男子行員にお金を袋の中に詰めるように指示します。しかし、男子行員は時間内にそれを完了することができず、女子行員は射殺され、お金も取られて、犯人はまんまと逃亡します。ビデオテープの解読などが行われ、女子行員は撃たれる前に「私が悪いのです」と言っていることがわかります。
この事件の捜査にあたるのが、主人公のハリー・ホーレ。そして、新人の女性刑事Beate Lønnが登場。二人の絡みがまたよいです。
ハリー自身も事件に変な形で巻き込まれ、また伝説の銀行強盗で現在囚人となっているジプシーのRaskol、ハリーの元恋人だったAnnaなど、興味深い登場人物もいろいろと出てきます。
この本で悪役のプリンスと名乗る人物が、アメリカのTVシリーズに出てくるような長めの金髪で、笑うと白い歯が輝き、四角張ったしっかりした顎というふうに表現されていることや、この人物が乗っているのが日本製のスポーツカーであることなど、どういうものがネガティブに表現されているのかと考えるとちょっと面白く感じます。
なんか読んでいて、ちょっと荒唐無稽なというか、できすぎた話だなと思うこともあるのですが、この著者の本に漂う、孤独感というか、心の深みというか摩訶不思議さというか、なんか一筋縄ではいかないこの世界に居心地悪く生きている感じがあり、これって北欧的なのかなと思いながら、自分の心境ともところどころ合って、読んでいて感じるところがあるのです。
体調は良好です。涼しくなりました。木の葉も少し黄色くなっているものを見かけます。セントラルヒーティングを入れたという声も聞きますが、私の家はもう少し我慢するつもりです。

本「蒼穹の昴 2、3、4」

2012-09-14 10:37:09 | Book
1巻を読んでからずっと読みたいと思っていた浅田次郎著「蒼穹の昴」2、3、4巻を手に入れ、一気に読了。
中国の清の末期を舞台にした小説ですが、私がこの頃のことについて歴史的知識がないために、本当に次に何がおこるのかわからず、はらはらしながら読みました。
西太后、光緒帝、李鴻章、袁世凱、栄禄などは、歴史の授業ででてきた名前だなと思いながらも、どういう人で何をしたかはまったく記憶にありませんでした。これらの人々が、活き活きと小説内で動き回り、また毛沢東や孫文、伊藤博文まで顔を出し、その時代の繋がりが見えてきて、とても面白いです。
しかし、私は歴史小説をほとんど読んだことがないので、どれほどが事実でどれほどが脚色なのか見当がつかず、ほとんど本当のことのように感じて読みました。読んだ後に、Wikiで事実関係を調べましたが、最後まで実在の人物だと思っていた人が架空の人物だったりしました。また、日本語の「蒼穹の昴」のWikiは、ドラマの方の内容に基づいているようで、本とはちょっと違っていますね。
この作者の筆力には驚くばかりです。事実関係をうまく使っており、中国の制度や拝啓をきちんと説明して内容に盛り込んでいるばかりか、伏線も素晴らしく、またそれぞれの人物の心の中もかなり深く描いています。また、メッセージもとても明確にわかりやすくところどころで表現されています。
李春雲が宦官として昇りつめ、栄光と富を手にしている西太后の深い悲しみを見て、彼はこう言います。「人間の幸福は決して金品では購えない。人を心から愛すること、そして人から真に愛されること、それこそが人間の人間たる幸福なのだ」。
読んでいると時間を忘れてしまうように次々にページを繰ってしまいます。わかりにくい中国の制度や民族のことなどが、この本ではすらすらと頭に入ってくるのが不思議です。
また、講談社文庫なのですが、フォントのせいだと思いますが、字が大きく見え、とても目に負担がなく、読みやすかったです。
続編の「珍妃の井戸」を早速ネットで注文しようと思います。
体調は良好です。