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Dutch Life 備忘録

オランダのミュージアム、コンサート、レストランなどについて記録するノート。日常的な雑記も…。

本「The Redbreast」

2012-09-11 09:16:14 | Book
Jo Nesbø著「The Redbreast」読了。
夫が、ノルウェーの作家Jo Nesbø(ジョー・ネスボ)のこの警察ミステリーにはまっていて、英語版のシリーズを次々とKindleで購入して読んでおり、私も昨年読み始めたのですが、途中で挫折していました。
今回オスロへ行ったこともあり、また興味が出てきて、読むのを再開したら、ホルメンコーレンなど旅行で訪れた場所の地名が出てきて親近感が沸き、ストーリーも面白くなって、早々の読了できました。
和訳は、「コマドリの賭け」というタイトルで出版されているようです。
主人公のハリー・ホーレのシニカルな性格と一匹狼的なところがとても魅力的。でも、スーパーヒーロー的ではなくて、ちょっとダメな部分も大いにあり、そこがまた人間的な感じがします。
この作者の素晴らしい点は、物事を描写する比喩表現が独特で、五感に響いてくるところです。また、社会的問題を筋に絡めており、読んでいてためになる部分もあります。
「The Redbreast」を読んで、第二次世界大戦中にノルウェーの共産化を恐れて、愛国心からナチス・ドイツの師団に義勇兵として参加した人々がいたということ、前線でソビエト赤軍と激しい戦いを強いられ、戦後はナチスに強力したということで裁判にかけられたということを知りました。
現在、このシリーズは9作書かれており、徐々に英語版が出版されています。すでに7作分、手持ちのKindleに入っているので、少しずつ読み進めようと思っています。
体調は良好です。 Wiiのテニスを以前熱心にやっていたのですが、風邪をひいて発熱した頃からずっとストップしていました。最近になって、何ヶ月ぶりかにWiiを再開。今回は、フィットネスをやっています。15分とかかなり短い時間なんですが、すでにところごころに痛みが…。とくに右脚に違和感を感じます。なんとか続けて、筋肉量を増やしたいと考えています。


本「東京アウトサイダーズ」

2012-09-07 08:03:36 | Book
ロバート・ホワイティング著「東京アウトサイダーズ」読了。
本の整理をしていたら、この本が出てきました。おそらくかなり前に買ったものです。
内容は、戦後からバブル期あたりまでに活躍した不良外人についてです。闇ドルの売買や米軍基地の物資のヤミ売買などで大もうけをした外人たち、米国の田舎の出身でひどい訛りがあって学歴もないのに大手英会話学校の学長にまんまと居座った詐欺師の男、六本木のイタリアンレストランの草分けでピザを広めたレストランオーナーはかなり裏社会に通じているなどなど、数多くの人物を取り上げ、詳しく語っています。
日本の警察もこれら不良外人と共存していた部分もなくはなく、またもし捕まっても300万払えば裁判でうまく懲役を逃れられるなどの話も出てきます。
でも、実のところ、私にとってはあまり興味があることではなく、最後のほうは飛ばし読みしてしまいました。
体調は良好です。涼しくなりました。風邪を引かないように気をつけなければ…。

本「花・死人に口なし」

2012-09-03 09:41:54 | Book
シュニッツラー作「花・死人に口なし」を読了。
この本は昨年に文庫で発売された本ですが、底本は1939年刊の岩波文庫などで、訳者も番匠谷英一と山本有三で、かなり古いものです。
短編集で、9編入っています。「盲目のジェロニモとその兄」や「わかれ」がよかったですが、どの短編もそれぞれ人と人との愛と不信と別れなどをテーマにしていて、心理が事細かに描かれています。
友人が、もしかしたらこんな本も好きじゃないかなと思ってと言って、プレゼントしてくれた本なのですが、そのときには、シュニッツラーという作家のことを私はまったく知りませんでした。
シュニッツラーは、19世紀末から20世紀初めにかけて活躍したオーストリアの小説家、劇作家で、医師でもありました。先日、フィルムミュージアムEYEのスタンリー・キューブリック展に行って知ったのですが、トム・クルーズと二コール・キッドマンが主演して話題になった謎めいた映画「アイズ ワイド シャット」(Eyes Wide Shut)は、シュニッツラーの『夢小説』という本が原作になっているそうです。そう知って見れば、そういう雰囲気も感じられます。
とても不思議な雰囲気のある作品が多い作家です。この時代は、フロイトの影響もあり、心理的な細かい動きが文章につらつらと収められています。
ウィーンを舞台にしているものが多く、ウィーンには一度も行ったことがないのですが、興味のある町です。
古い名作を読むのもいいものだなあと思いました。
体調は良好です。

本「Heldere hemel」

2012-08-06 08:56:11 | Book
Tom Lanoye著「Heldere hemel」読了。
旅行中に読みました。オランダ語の本です。
オランダでは読書週間(Boekenweek)中に本を買うと、小さな本がプレゼントとして付いてきます。毎年、別の作者が書き下ろした本で、非売品です。今年のプレゼント本が、この「Heldere hemel」でした。
100ページ足らずの本なので、簡単に読めます。
サイズも魅力的だったのですが、内容も興味があって、読み始めました。
私は全然知らなかったのですが、冷戦時代に、ソ連のミグ戦闘機が、ベルギーの田舎町に墜落し、住人が死傷した事件がありました。この事実をテーマに、物語が構成されています。
実際には、ミグ戦闘機の故障で操縦不能になり、パイロットはポーランド上空でパラシュート脱出し、ミグだけが無人で飛行を続け、最終的に墜落したのですが、当時は東側と西側は没交渉ですから、ミグが西側に入ってきたときから、西側陣営は緊張し、ベルギーのブリュッセルを狙っているのではないかなど憶測が飛び交い、パトリオットミサイルを使おうか、トマホークを使おうかと逡巡し、アメリカの指示を待っているうちに、何の行動もとれず、墜落ということになったのです。
物語は、パイロットと、西側陣営の本部と、ベルギーの田舎の家の主婦の三つの視点から語られています。
「Heldere hemel」は、英語にすると「Clear heaven」または「Clear sky」となります。
著者Tom Lanoye(トム・ランワ)は、ベルギーのオランダ語圏の作家です。
体調は良好です。

本「外科医 須磨久喜」

2012-08-01 07:37:58 | Book
海堂尊著「外科医 須磨久喜」を読了。
海堂尊の作品をずっと読んでいるので、その流れで手に取った一冊です。といっても小説ではなくて、実際の人物、須磨久喜についての本で、ノンフィクションです。
最近は、水谷豊主演でドラマ化もされたそうで、日本にいればよく耳にする外科医の名前なんでしょうね。
この文庫本の最後には、水谷豊による解説文も収録されています。
心臓のバチスタ手術を進化させた独自のSAVE手術を考案し、心臓専門病院の葉山ハートセンターを作った天才外科医の須磨久喜の人生について、インタビューで語られた言葉を中心に書かれています。こういう医師がいるおかげで、医療というのは進歩していくのだなあと実感させられました。
周りの評判や中傷などよりも、何がいちばん重要であるかがわかっているので、その信念に基づき、最大限の努力を怠らず精進した結果、彼があるのだと思います。
医師には患者の立場からはよく接しますが、医師側の視点はわからないので、医師について書かれた本は、とても興味深いです。
大きめの字で、本文は200ページくらいなので、簡単に読めました。
体調は良好。
オリンピック観戦しています。日本ガンバレ!

本「東条英機 処刑の日」

2012-05-17 07:51:22 | Book
猪瀬直樹著「東条英機 処刑の日」読了。
この日は、単行本のときには「ジミーの誕生日」というタイトルで、文庫本になった際に現在のものに変更されました。副題は、「アメリカが天皇明仁に刻んだ「死の暗号」」とあります。
「ジミーの誕生日が心配です」という言葉を最後に綴られなくなった古い祖母の日記帳を見つけた女性が、この言葉の謎を解くことを著者に依頼したことから、本は始まります。
ジミーの誕生日が何なのかという謎はすぐにわかりますが、どうして、それがその日記帳に書かれていて、その言葉を最後に日記が書かれなくなったのか、という謎について解明されるのは、かなり後半までかかります。
第二次世界大戦がどう始まり、どのように終わって、戦後の裁判がどういうふうに行われたのかという、歴史の教科書ではわからない部分が、この本を読んで、かなりクリアーになりました。また、天皇の立ち位置がどうだったのか、マッカーサーはなぜ天皇を処刑せずに温存したのかが、よく理解できました。
史実的な記述も多く、読みづらくなりそうなところを、著者と女性が交わす現代での会話などがテンポを作り、読みやすくなっています。
この著者の本は興味はあったのですが、実際に読むのは初めてでした。また、別の本にも手を出してみようと思います。
体調は良好です。


本「名画の言い分」

2012-05-08 06:28:32 | Book
木村泰司著「名画の言い分」を読了。どこかで誰かが、この本で、西洋絵画の見方が変わったと書いていたのがずっと気になっていました。美術館へ行くのは好きなのですが、絵をじっくり鑑賞するというのが実際はよくわからなかったのです。読んでみたいなと思っていたのですが、去年文庫化されたのを知り、手に入れました。
巻頭にカラーページで、100以上の西洋美術の作品が紹介されており、本文を読みながら、それらの絵を参照できるので、とても理解しやすかったです。
歴史に沿って、古代ギリシア時代から、話は始まります。
本書には、パリへ行って「オルセーはすばらしかったけど、ルーブルはいまひとつでした」などと言うとあなたの教養の程度がわかってしまいますから、そんなことは言わないように、とうような文章がありましたが、私はまさにこのタイプで、印象派以降の作品しか興味がなく、それ以前は何か陰気くさい作品ばっかりで面白くないと思っていました。でも、この本を読んで、その時代ごとの作品の意義などがわかるようになり、違った目で美術作品を見ることが少しできるようになったと思います。
また、オランダの美術の発展についても、かなりのページを割いての記述があり、とても興味深く読むことができました。オランダは音楽はだめだったけれど、美術では多大な貢献をしていることがよくわかりました。
それから、キューピッドと天使の違いについて、真剣に考えたことがなかったのですが、この本を読むと、どういう違いがあるのかが、理解できます。
なんか、美術館へ行きたくなってきました。諸々忙しいので、実際に行くのは来月かな、と思います。
読んでよかったなと思える一冊でした。
体調は良好です。

本「蒼穹の昴 1」

2012-04-17 08:45:28 | Book
浅田次郎著「蒼穹の昴」第1巻を読了。
この著者の本を読むのは初めて。良い本をたくさん書いている人だということは知っていたのですが、テーマが何か興味をひくものがこれまでなく、読む機会を逃していました。でも、壮大な物語が読みたくなり、どこかの書評ですすめていたこの本を手に取りました。
読み始めたら面白く、どんどんページをめくりました。中国の話なので、難しい漢字の名称がでてきたり、漢詩なども出てくるのですが、億劫にならずに読みすすめられます。物語自体がとても魅力的なのです。
また、中国のことは、学校の歴史の授業で習ったこと以外ほとんど知らなかったのですが、中国の清の帝の歴史とか、漢族と韃靼族の話とか、うまく話の中に織り込まれており、とても興味が沸きました。
それにしても科挙って、すさまじい試験だったのですね。それに、宦官という制度もすさまじいです。
まだ1巻目なので、この後、貧民の子である春児と、科挙に合格したエリート文秀がどうなるのか、続きを読むのが楽しみです。
しかし、まずは家にある他の本を読んでからネット注文しようと思うので、読むのはちょっと先になりそうです。第4巻まであるようなので、長く楽しめそうでうれしいです。
TVドラマ化もされたそうですね。本の中では、衣の藍の色や、科挙の試験場から出てきて大きな広場で陽に赤く染まった様子などが鮮やかに描かれ、また高官がかぶる珊瑚や鳥の羽のついた帽子のことなど、映像で見てみたいなあという気持ちになりました。
体調は良好です。

Comic「The Unforgiving」

2012-04-03 09:35:15 | Book
先日、Without Temputationのコンサートへ行ったことをブログに書きました。その時にグッズ売り場で売っていた「The Unforgiving」の小冊子をvol.1からvol.5まで買いました。
The Unforgivingというのは、Without TemputationのCDのタイトルと同じです。このCDコンセプトを元に、コミック冊子は作られています。
しっかりとした絵の本格的なコミックで、CDの中の歌とちゃんとリンクしていて、歌の世界を膨らませてくれるストーリーが展開されています。一冊の分量は約28ページで少ないですが、一冊3ユーロくらいなので、気軽に読めます。
またCDですが、アメリカのAmazonで買いました。というのは、アメリカ版のCDにはDVDが付いていたからです。そのDVDには、コミックからインスピレーションを受けたフィルムクリップなどがつ入っていました。
CD、DVD、コミックとマルチに楽しめて、それにより世界観がわかりやすくなり、面白いエンタメの形だなと思いました。
コミックはvol.6が最終回だそうですが、まだ発売されていないようです。発売されたら、ネットで買えるようなので、読みたいと思います。
体調は良好です。気温差のせいか、血圧のせいか、ちょっと疲れ気味です。

本「ル・コルビュジエを見る」

2012-03-21 13:00:49 | Book
越後島研一著「ル・コルビュジエを見る」を読了。副題は「20世紀最高の建築家、創造の軌跡」とあります。
建築物を見るのは好きなんですが、今までちゃんとした建築についての本を読んでことがありませんでした。この本は、新書で、私の興味のある建築家ル・コルビュジエについてだったので、読みやすいかと思い挑戦しました。読み出したら、わかりやすく、内容も興味深く、難なく読み終えることができました。結果として、ますますル・コルビュジエや建築に興味が沸きました。
ル・コルビュジエの作品は、日本には上野の国立西洋美術館しかありませんが、フランスにはサヴォア邸、マルセーユのユニテ、ロンシャン教会堂、ラ・トゥーレット修道院があり、一度訪れて実際に見てみたいなあと思いました。しかし、魅力のあるロンシャン教会堂とラ・トゥーレット修道院はちょっと行きにくそう…。
以前、オランダのロッテルダムでル・コルビュジエについての大きな展覧会に行ったことがあり、そこで模型や写真なども多く見ていたのですが、本で読むと、いっそう理解が深まりました。
まず、ル・コルビュジエというのは本名ではないのですね。そして、彼はスイス生まれで現地の美術学校を出ただけで、大学教育などは受けておらず、その後パリに出て、独自のアイデアとそれを突きつめる思考で、どんどんと斬新な建築物を創造していったのです。ル・コルビュジエといえは、白い箱型の建築を思い出しますが、それは初期の頃のもので、後期にはロンシャン教会堂のようにダイナミックな有機的な感じの曲線も用いた彫刻のような建築物を作っています。彼の大きな魅力は、その建築の大きな変遷でもあります。どうしてそういうふうに建築が変わっていったのかがよくわかるように本の中では説明されています。
また、日本の有名な建築家たちがどうのようにル・コルビュジエに影響を受けているかの説明もとてもわかりやすく、面白かったです。
この本を読んで、建築物を新たな視点で見ることができるようになりました。例えば、西洋は20世紀以前はレンガを積んで作る建築物でしたから、四方の外壁が屋根や上層階の床を支える構造となっています。しかし、ル・コルビュジエが提唱したように柱が屋根や床を支える構造にすることで、外壁が支える役目から自由になって、窓を自由に配置したり、外壁に極端な凹凸をつけることができるようになったのです。文字での説明ではわかりにくいですが、本にはたくさん写真が入っており、視覚的にもわかるようになっていて、とてもよかったです。
体調は良好です。