試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

サハ101-243,244[ツヌ125F] (元サハ101-101,旧サハ101-274[元ツヌ115F] 車体改修,改番,塗装被膜修正施工) ※旧製品

2019-08-27 21:45:54 | 国鉄/JR101系
保全。

更新によりKATO製国鉄101系ツヌ113F(Tc74),ツヌ115F(Mc144)は全車再生産品編成へ格上げとなった。
両編成とも十六代目ツヌ118F(Mc155:再生産品)にて旧製品車両を置き換えている。
ただツヌ113F,ツヌ115Fは旧製品車両10両の捻出を狙った異例とも言える車両更新,車体更新であった。


国鉄101系ツヌ---F (197X/X)。
[ツヌ---F]:Tc10-M241-M'234-T101-T274-M161-M'c144+Mc180-M'230-T'c12
※旧製品。
※元ツヌ113F,元ツヌ115F。

ツヌ113F,ツヌ115Fの車体更新で離脱した旧製品運転台付車両は全て中間組込車だった。
新たに組成する旧製品編成では旧クハ101-10,元クハ100-12(元ツヌ115F)を先頭車両に据える。
先の入場時に旧クハ101-10,元クハ100-12には現行LOTライト基板更新及び運転台側ダミーカプラー交換を施した。
旧モハ101-241以下8両(元ツヌ113F,元ツヌ115F)も旧製品LOT部品で固め旧製品編成組成への準備を同時に進めている。
だが元クハ101-10だけは旧製品LOT屋根板及びホース付ジャンパ栓納め交換に手を着けていない。
加えて新編成出場には旧クハ101-10の他旧クモハ100-144(元ツヌ113F)も別途整備が課題となる。


入工中の元サハ101-101(元ツヌ115F)。
※旧製品。

検討した結果旧製品編成のプロトタイプはツヌ125F(Tc48:1970/5)に決定した。
ツヌ125Fは基本7両編成にサハ101-243,サハ101-244が組み込まれる7+3編成だった。
この組成では動力車位置偏位を防げずクモハ100-150(ツヌ125F←旧クモハ100-144)に動力ユニットを搭載させる。
動力ユニットは旧モハ100-234(元ツヌ113F)から転用しクモハ100形用動力ユニットを仕立てる方針とした。
部品交換を伴う作業であり千葉方からの着手ながら元サハ101-101,旧サハ101-274(元ツヌ115F)が入場第一陣となった。


[サハ101-101]:1-3位側。

ツヌ113F,ツヌ115Fの更新では捻出される旧製品車両も現状確認を並行している。
その様子から当初は大半の車両を改番だけで竣工させられると考えていた。
だが改めて見直すとペイントリムーバー式車両番号標記印刷消去車の弱点が浮き彫りになる。
2016年6月に改番が行われたツヌ115F(Mc155:旧製品)出自車が多く全面的な工程変更となった。
先発入場させた元サハ101-101は[サハ101-101]標記インレタを除去し塗装被膜改善を行っている。
多量のペイントリムーバーを塗布したらしく強い艶が出ていた車体中央部腰板はラプロス#6000で均した。


[サハ101-[2][4][3]]:1-3位側。

また溶解したインクも十分に拭き取られておらず状態を持ち上げるまでかなりの時間を割かれた。
サハ101-243(ツヌ125F)への改番は[サハ]標記インレタ不足が追い打ちを掛け節約式にせざるを得ない。
劣化した転写糊の除去にも追われ塗装被膜改善だけで約20分を要している。
どうにか1-3位側は[サハ101-101]が生き残り[サハ101-]+[2]+[4]+[3]の組み合わせが採用出来た。
ただ[サハ101-101]から[サハ101-243]に改番されるため三方コック蓋と[サハ101-243]標記の間が苦しくなる。
ぎりぎりで[サハ101-243]を収められたが冴えない配列で終わってしまった。




サハ101-243(ツヌ125F:元サハ101-101 改番,塗装被膜修正施工)。
※旧製品:車体改修。

続いて取り掛かった2-4位側では[サハ101-101]が剥がれてしまい節約式改番を選択した意義まで失われる。
古インレタ削減を兼ねた改番だったが起用した台紙の劣化が激しく度重なる転写不能に苛まれた。
1-3位側,2-4位側とも[サハ101-243]の再転写を繰り返し最後は根負けしている。
なお2-4位側は[サハ10]+[-]+[2]+[4]+[3]を並べたが1-3位側よりも配置が崩れる結果となった。
元サハ101-101は車体更新時に先手を打ってサハ101形200番代用床板へ交換していた。
よって改番終了と同時にサハ101形200番代への正式編入が完了している。


入工中の旧サハ101-274(元ツヌ115F)。
※旧製品。

旧サハ101-274も車両番号標記印刷消去痕の状態は元サハ101-101と然程変わらなかった。
加えて転写糊が多く付着していた旧サハ101-274は[サハ101-274]標記剥離箇所の修正で一進一退を繰り返す。
崩れたインレタが転写糊と同化してしまい黄色5号塗装を黒く染める事態に見舞われた。
粘度の高いインレタ残滓は容易に除去出来ず最終的に[サハ101-274]しか残らなかった。
インレタの劣化が予想を遥かに越え[サハ101-274]を残して[サハ101-244]へと持ち込む差込式改番は実現せずに終わっている。
ただ塗装被膜修正には有利な方向へ作用したらしく元サハ101-101に比べ改善度を高められたと思える。


[サハ101-274]:2-4位側。

2-4位側は修正したはずの[サハ101-274]が崩れており[サハ101-274]を存置しようとした。
しかしこれも無駄な労力を費やしたに過ぎず転写糊除去工程で[サハ101-274]を失っている。
その後[サハ101-274]までが傾く有り様で節約式改番に限界を感じ始める。
だが[サハ]標記インレタが尽きる寸前であり[サハ101-274]には手を伸ばしたくなかった。
新インレタを投入するまでは転写された[サハ]標記で凌ぐしかない。
とにかく[サハ101-274]標記の温存を最優先課題としそれ以外は見切る方向へと切り替えた。


[サハ101[-][2][4][4]]:1-3位側。

サハ101-274でもラプロス#6000による塗装被膜修正は広範囲に渡っている。
種車の[サハ101-108]標記印刷標記跡は痕跡すら無く若干成形色が伺える酷い状態だった。
車両番号標記周囲はほどほどに馴染ませられたがインレタで黒ずみを誤魔化さなければならない。
古インレタでの転写は1-3位側:[サハ101]+[-]+[2]+[4]+[4],2-4位側:[サハ10]+[1]+[-]+[2]+[4]+[4]となった。
何れも成形色を隠す転写へと迫られ[サハ101-244]にはフォント太さの揃わないインレタを持ち出している。
1-3位側はまだ耐えられる標記に達したが2-4位側の配置は大幅に崩れてしまった。




サハ101-244(ツヌ125F:旧サハ101-274 改番,塗装被膜修正施工)。
※旧製品:車体改修。

黎明期のペイントリムーバー式印刷消去は単に改番を行える状態に到達すれば良いと考えていた模様である。
現在とは志向が異なっており約3年2箇月後になって手痛い竹篦返しを喰らってしまった。
竣工したサハ101-243,サハ101-244(ツヌ125F)だが最近では最低の車両番号標記配置と言える。
特に[サハ101-243],[サハ101-244]とのフォント太さ違いが強調されてしまい見附の悪さを際立たせるように見える。
塗装被膜改善そのものは悪くなかっただけに[サハ]標記だけを残して再転写を行うつもりである。
また以後の入場車は根本から考えを見直し見附改善に努める必要があるだろう。
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