完遂。
電球色LEDライト基板化のためグリーンマックス製京成3700形3701現行仕様(1次車:3708F-2)が入場した。
他編成からの部品転用を含むプロトタイプ変更が非常に多い3700形だが経歴を辿るのは比較的容易である。
原則的に編成単位で部品相互交換を行っておりその履歴は先に竣工した3708(3708F-2)と変わらない。
京成3700形3701 1次車 現行仕様(3708F-2)。
3708F登場時仕様(3708F:旧製品→3708F-2)は3818F中期仕様(5次車:3818F)との相互振替で灰色成形FS-547台車へ履き替えられた。
但し初入場車だった3701,3811だけは床板交換を経ている。
台車色の変更は床板交換式を基準に開始した。
しかしいきなりの躓きで次に入場した3708,3818から台車交換式へと変更される。
3708,3818と比較した結果無難に纏められる台車交換式が正式採用となり3701,3811も再修正を行った。
切っ掛けは3811で車体裾とスカートの位置関係が合致しなくなったためである。
スカート付TNカプラーSPの個体差が顕著に現れた一例だった。
しかし当時は3700形M2c車の構造から台枠直結式スカートは難しいと判断され台枠直結式スカート化へ至らなかった。
ただ3708F-2と3818Fの場合は車体と床板のLOTが崩れない台車交換式で正解だったと思う。
入工中の3701。
今後床板相互交換を実施する機会は多くないと予想する。
但し台枠直結式スカートであれば上記のような迂回は生じなくなるはずである。
目下試行中である台枠直結式スカート化は第四次試作車の3708で大凡の見通しが立った。
第五次台枠直結式スカート化試作車となった3701では標準化を目指し細部まで詰める。
再び付帯工程の比重が高くなる作業内容は折り込み済であった。
主項目のライト基板交換は3768,3761後期仕様(3次車→現行仕様:3768F-2)での工程が物を言った。
最終的に当てが外れたライトケース交換だったが3758F現行仕様(3次車:3758F),3708F-2での作業進捗率向上に貢献している。
ライトユニットを撤去した3701。
3708F-2は3708F前期仕様(旧製品)が種車で登場時仕様の期間が長くライトユニットの着脱回数は少ない。
それにも関わらず3708に続き3701も車体への爪楊枝挿入は1本で構わなかった。
経年の浅い3768F後期仕様(3768F-1)や3768F-2でも同様の傾向が見られる。
電球色LEDライト基板の新規投入に連れ交換編成は増加する。
車体弛緩と決め付けてしまった3728F中期仕様(1次車:3728F-1)だが3701の手応えと余り変わらないように思う。
次期電球色LEDライト基板装着編成は入場中の3768F-1で内定しているものの以降が決まっていない。
纏まった数量を確保出来れば3728F-1を優先入場させる。
前照灯用LEDカバーが目印の電球色LEDライト基板 (電球色LEDライト基板,黄色発光LEDライト基板)。
今回抑えた電球色LEDライト基板(8422)は前照灯用LEDにカバーのようなものが被せられていた。
恐らく電球色に偏光させるフィルターだと思われる。
これが黄色発光LEDライト基板との違いで混同の恐れは無かった。
ただ今後置き換えが進んだ場合の仕様変更は否定できず安易に決め付けるのは時期尚早だろう。
ちなみに3768F後期仕様に装着されるライト基板は黄色印刷を持つ前照灯用LEDカバーが廃止となっていた。
ライトユニットは3708と同一方式で分解した。
勢いで前照灯用プリズムと尾灯用プリズムが脱落してしまった。
組み付けには順番があり内側に位置する前照灯プリズムを先に戻さないと復旧出来ない。
ここも前例があったため落ち着いて対処できた。
ライト基板交換前に印刷済の3色LED式[特急]種別表示をペイントリムーバーで消去した。
3708とは異なり白色塗料の付着は見られなかったが仕様統一の一環で無表示へ変更している。
基板交換済のライトユニットを装着した3701。
一旦剥離した富士川車輌工業製フルカラーLED式[特急]種別表示ステッカーを貼附する。
既にステッカー断面は赤マッキーで塗り潰されていたが剥離の際に印刷面を傷めたらしい。
一部が白地へ変わってしまったため補修を行った。
部品類は再用志向が非常に強い。
特に繊細な取り扱いが求められるステッカーはプロトタイプ変更時の課題と言える。
幸い今回は色温度の近い赤マッキーで誤魔化せた。
剥離方法についてもう一度考え直す必要があると思う。
研磨を終えた導電板と台車集電板。
電球色LEDライト基板への交換は瞬く間に終了した。
続いて通電系統の再整備と台枠直結式スカート化に着手する。
3701も3708と同時期に清掃を行っていた。
ところがグリスの拭き取りが十分ではなく脱脂から取り掛かる羽目になった。
各所にまで油脂が行き渡っており整備未施工車と同じ様な経過を辿っている。
台枠は台枠集電板スリット断面やセンターピン周辺の他に表面もクリーナーで清掃を施した。
導電板及び台車集電板の研磨には恒例となったラプロス#4000を用い仕上げを行った。
線路方向の長さが不足したスペーサー。
思わぬ台枠清掃で時間を要したため台枠直結式スカート化試行はやや遅れて開始された。
3701も3708と同一仕様のスカート付SPフレームTNダミーカプラーを持つ。
本格採用が前提条件でありスペーサー追設はTNカプラーSPへ交換して行う。
t0.3mmのプラ板は予め3mm×3mmに切り出し済だった。
台枠とTNカプラーSPの空間にプラ板が挿入された状態で車体を組み合わせる。
SPフレームTNダミーカプラーを基に線路方向長を3mmに定めたが僅かに前面車体裾まで届かなかった。
1mm程及ばず運転台側に前進させ流し込み接着剤で固定する。
相変わらず微調整を要するがスペーサー寸法は4mm×3mmでほぼ確定して良いと思う。
スペーサーの前端基準になるジャンパ連結器モールド。
このままスカートの装着に移る。
スペーサーの前進は当たり取付脚周囲が切除されたスカートをぎりぎりで接着可能にした。
スペーサーの前端はTNカプラーSPのジャンパ連結器モールドより僅かに迫り出している。
ここが車体に収まる限界値になると掴めた。
寸法まで定めたスペーサーだったが多少大雑把に切り出しても問題なさそうである。
10分程でスカートが固着されt0.3mmのプラ板でも強度不足は感じられなかった。
回着整備に於けるスカート取付方式は3701を基本にしたい。
再装着されたSPフレームTNダミーカプラー。
工程はTNカプラーSPからSPフレームTNダミーカプラーへの復旧に移った。
台枠直結式スカート化は剛性強化に加え灰色成形密着自動式TNカプラーSPの予備品確保も名目としている。
3751(3758F)での着脱試験はスペーサーがt0.6mmであった。
スペーサー厚変更後も同様に交換が行えるか不安が残った。
運転台側台車を取り外しSPフレームTNダミーカプラーへ交換する。
課題はここからで車体と床板を嵌合させる際にライト基板集電脚と導電板の接触へ注意を払う。
自ずから車体よりも運転台側に偏位された位置から床板を組み込む事になる。
最後に車体とスペーサーが触れるためt0.3mmへの変更が裏目に出る可能性があった。
3701 [A05 特急 上野]:第五次台枠直結式スカート化試行。
3708 [A05 特急 上野]:3708F-2(第四次台枠直結式スカート化試作車)。
想定通りスペーサーと前面車体裾は接触した。
しかしこの負荷はプラ板の撓みが吸収してくれた。
スカートはTNカプラーSP装着時と同位置に戻っている。
第四次台枠直結式スカート化試作車の3708に近く車体裾との空間は誤差の範囲内に収まった。
薄型化されたスペーサーは逆に弾力性を持ち良い方向に作用したと思われる。
大幅に手を加えたスカートでの着脱試験成功も今後への弾みになる要素と言える。
↓
3701 点灯試験[A05 特急 上野]:前照灯(電球色LEDライト基板(8422)交換,通電系統整備施工)。
3701 点灯試験[A05 特急 上野]:尾灯(電球色LEDライト基板(8422)交換,通電系統整備施工)。
3761 点灯比較[A17 特急 成田空港]:3768F-2(電球色LEDライト基板装着車)。
台枠直結式スカート化試行はスペーサー移動と言う多少の誤魔化しがあった。
ただその誤差は僅かでありTR-180床板装着車への対応は十分な領域に達したと思われる。
結果的にスペーサーの規格化も不要となり煩雑さは解消された。
なお点灯試験は一発で合格している。
電球色化された前照灯は台枠直結式スカート化試行での腐心を吹き飛ばしてくれた。
結果が判っていたとは言え新鮮さは変わっていない。
3701の竣工で在籍する3700形リニューアル工事施工編成は全て電球色LEDライト基板に揃えられた。
入手経路や導入コスト等の問題で一気に黄色発光LEDライト基板廃止には踏み切れない。
しかし交換効果は絶大であり3400形3編成を含め電球色LEDライト基板への置き換えを図りたい。
電球色LEDライト基板化のためグリーンマックス製京成3700形3701現行仕様(1次車:3708F-2)が入場した。
他編成からの部品転用を含むプロトタイプ変更が非常に多い3700形だが経歴を辿るのは比較的容易である。
原則的に編成単位で部品相互交換を行っておりその履歴は先に竣工した3708(3708F-2)と変わらない。
京成3700形3701 1次車 現行仕様(3708F-2)。
3708F登場時仕様(3708F:旧製品→3708F-2)は3818F中期仕様(5次車:3818F)との相互振替で灰色成形FS-547台車へ履き替えられた。
但し初入場車だった3701,3811だけは床板交換を経ている。
台車色の変更は床板交換式を基準に開始した。
しかしいきなりの躓きで次に入場した3708,3818から台車交換式へと変更される。
3708,3818と比較した結果無難に纏められる台車交換式が正式採用となり3701,3811も再修正を行った。
切っ掛けは3811で車体裾とスカートの位置関係が合致しなくなったためである。
スカート付TNカプラーSPの個体差が顕著に現れた一例だった。
しかし当時は3700形M2c車の構造から台枠直結式スカートは難しいと判断され台枠直結式スカート化へ至らなかった。
ただ3708F-2と3818Fの場合は車体と床板のLOTが崩れない台車交換式で正解だったと思う。
入工中の3701。
今後床板相互交換を実施する機会は多くないと予想する。
但し台枠直結式スカートであれば上記のような迂回は生じなくなるはずである。
目下試行中である台枠直結式スカート化は第四次試作車の3708で大凡の見通しが立った。
第五次台枠直結式スカート化試作車となった3701では標準化を目指し細部まで詰める。
再び付帯工程の比重が高くなる作業内容は折り込み済であった。
主項目のライト基板交換は3768,3761後期仕様(3次車→現行仕様:3768F-2)での工程が物を言った。
最終的に当てが外れたライトケース交換だったが3758F現行仕様(3次車:3758F),3708F-2での作業進捗率向上に貢献している。
ライトユニットを撤去した3701。
3708F-2は3708F前期仕様(旧製品)が種車で登場時仕様の期間が長くライトユニットの着脱回数は少ない。
それにも関わらず3708に続き3701も車体への爪楊枝挿入は1本で構わなかった。
経年の浅い3768F後期仕様(3768F-1)や3768F-2でも同様の傾向が見られる。
電球色LEDライト基板の新規投入に連れ交換編成は増加する。
車体弛緩と決め付けてしまった3728F中期仕様(1次車:3728F-1)だが3701の手応えと余り変わらないように思う。
次期電球色LEDライト基板装着編成は入場中の3768F-1で内定しているものの以降が決まっていない。
纏まった数量を確保出来れば3728F-1を優先入場させる。
前照灯用LEDカバーが目印の電球色LEDライト基板 (電球色LEDライト基板,黄色発光LEDライト基板)。
今回抑えた電球色LEDライト基板(8422)は前照灯用LEDにカバーのようなものが被せられていた。
恐らく電球色に偏光させるフィルターだと思われる。
これが黄色発光LEDライト基板との違いで混同の恐れは無かった。
ただ今後置き換えが進んだ場合の仕様変更は否定できず安易に決め付けるのは時期尚早だろう。
ちなみに3768F後期仕様に装着されるライト基板は黄色印刷を持つ前照灯用LEDカバーが廃止となっていた。
ライトユニットは3708と同一方式で分解した。
勢いで前照灯用プリズムと尾灯用プリズムが脱落してしまった。
組み付けには順番があり内側に位置する前照灯プリズムを先に戻さないと復旧出来ない。
ここも前例があったため落ち着いて対処できた。
ライト基板交換前に印刷済の3色LED式[特急]種別表示をペイントリムーバーで消去した。
3708とは異なり白色塗料の付着は見られなかったが仕様統一の一環で無表示へ変更している。
基板交換済のライトユニットを装着した3701。
一旦剥離した富士川車輌工業製フルカラーLED式[特急]種別表示ステッカーを貼附する。
既にステッカー断面は赤マッキーで塗り潰されていたが剥離の際に印刷面を傷めたらしい。
一部が白地へ変わってしまったため補修を行った。
部品類は再用志向が非常に強い。
特に繊細な取り扱いが求められるステッカーはプロトタイプ変更時の課題と言える。
幸い今回は色温度の近い赤マッキーで誤魔化せた。
剥離方法についてもう一度考え直す必要があると思う。
研磨を終えた導電板と台車集電板。
電球色LEDライト基板への交換は瞬く間に終了した。
続いて通電系統の再整備と台枠直結式スカート化に着手する。
3701も3708と同時期に清掃を行っていた。
ところがグリスの拭き取りが十分ではなく脱脂から取り掛かる羽目になった。
各所にまで油脂が行き渡っており整備未施工車と同じ様な経過を辿っている。
台枠は台枠集電板スリット断面やセンターピン周辺の他に表面もクリーナーで清掃を施した。
導電板及び台車集電板の研磨には恒例となったラプロス#4000を用い仕上げを行った。
線路方向の長さが不足したスペーサー。
思わぬ台枠清掃で時間を要したため台枠直結式スカート化試行はやや遅れて開始された。
3701も3708と同一仕様のスカート付SPフレームTNダミーカプラーを持つ。
本格採用が前提条件でありスペーサー追設はTNカプラーSPへ交換して行う。
t0.3mmのプラ板は予め3mm×3mmに切り出し済だった。
台枠とTNカプラーSPの空間にプラ板が挿入された状態で車体を組み合わせる。
SPフレームTNダミーカプラーを基に線路方向長を3mmに定めたが僅かに前面車体裾まで届かなかった。
1mm程及ばず運転台側に前進させ流し込み接着剤で固定する。
相変わらず微調整を要するがスペーサー寸法は4mm×3mmでほぼ確定して良いと思う。
スペーサーの前端基準になるジャンパ連結器モールド。
このままスカートの装着に移る。
スペーサーの前進は当たり取付脚周囲が切除されたスカートをぎりぎりで接着可能にした。
スペーサーの前端はTNカプラーSPのジャンパ連結器モールドより僅かに迫り出している。
ここが車体に収まる限界値になると掴めた。
寸法まで定めたスペーサーだったが多少大雑把に切り出しても問題なさそうである。
10分程でスカートが固着されt0.3mmのプラ板でも強度不足は感じられなかった。
回着整備に於けるスカート取付方式は3701を基本にしたい。
再装着されたSPフレームTNダミーカプラー。
工程はTNカプラーSPからSPフレームTNダミーカプラーへの復旧に移った。
台枠直結式スカート化は剛性強化に加え灰色成形密着自動式TNカプラーSPの予備品確保も名目としている。
3751(3758F)での着脱試験はスペーサーがt0.6mmであった。
スペーサー厚変更後も同様に交換が行えるか不安が残った。
運転台側台車を取り外しSPフレームTNダミーカプラーへ交換する。
課題はここからで車体と床板を嵌合させる際にライト基板集電脚と導電板の接触へ注意を払う。
自ずから車体よりも運転台側に偏位された位置から床板を組み込む事になる。
最後に車体とスペーサーが触れるためt0.3mmへの変更が裏目に出る可能性があった。
3701 [A05 特急 上野]:第五次台枠直結式スカート化試行。
3708 [A05 特急 上野]:3708F-2(第四次台枠直結式スカート化試作車)。
想定通りスペーサーと前面車体裾は接触した。
しかしこの負荷はプラ板の撓みが吸収してくれた。
スカートはTNカプラーSP装着時と同位置に戻っている。
第四次台枠直結式スカート化試作車の3708に近く車体裾との空間は誤差の範囲内に収まった。
薄型化されたスペーサーは逆に弾力性を持ち良い方向に作用したと思われる。
大幅に手を加えたスカートでの着脱試験成功も今後への弾みになる要素と言える。
↓
3701 点灯試験[A05 特急 上野]:前照灯(電球色LEDライト基板(8422)交換,通電系統整備施工)。
3701 点灯試験[A05 特急 上野]:尾灯(電球色LEDライト基板(8422)交換,通電系統整備施工)。
3761 点灯比較[A17 特急 成田空港]:3768F-2(電球色LEDライト基板装着車)。
台枠直結式スカート化試行はスペーサー移動と言う多少の誤魔化しがあった。
ただその誤差は僅かでありTR-180床板装着車への対応は十分な領域に達したと思われる。
結果的にスペーサーの規格化も不要となり煩雑さは解消された。
なお点灯試験は一発で合格している。
電球色化された前照灯は台枠直結式スカート化試行での腐心を吹き飛ばしてくれた。
結果が判っていたとは言え新鮮さは変わっていない。
3701の竣工で在籍する3700形リニューアル工事施工編成は全て電球色LEDライト基板に揃えられた。
入手経路や導入コスト等の問題で一気に黄色発光LEDライト基板廃止には踏み切れない。
しかし交換効果は絶大であり3400形3編成を含め電球色LEDライト基板への置き換えを図りたい。