名目不明。
KATO製JR101系ラシ106F(Mc191:旧製品)は2006年4月に導入した初代ツヌ118F(Mc155:旧製品)が種車である。
現在23編成234両まで勢力を拡大した中野区,津田沼~習志野区仕様だが全ては初代ツヌ118Fを始まりとする。
その初代ツヌ118Fは極初期製造分に該当し4+6編成への組成変更を行い旧ツヌ106F(Mc155)として初出場させた。
JR101系ラシ106F (1988/4)。
[ラシ106F]:Mc191-M'248-T249-T'c61+Tc69-M212-M'206-T284-M232-M'c171。
※旧製品。
習志野区仕様への変更は2013年3月付で実施されJRマーク転写及びKATO製B形防護無線アンテナ搭載を主工程とした。
まだ改番方法が思い浮かんでいない時期に当たりラシ106Fを名乗りながらも全車ツヌ118F時代の車両番号を引き継いでいた。
その後サハ101-108(旧ツヌ106F:旧製品)をサハ101形200番代相当へ改装し実車の形式構成に近付けた。
試行錯誤が続いた車両番号標記印刷消去方法は消しゴム式を経た後にペイントリムーバー式で一旦落ち着く。
未改番だった旧ラシ106F(Mc155←旧ツヌ106F)は比較的早期のうちに新ラシ106F(Mc191)へと改められている。
床下機器との齟齬を抱えるサハ101-108(旧ラシ106F)もサハ101-284(ラシ106F)へ改番され正式にサハ101形200番代となった。
入工中のクハ101-69(ラシ106F)。
旧製品。
旧ラシ106Fから新ラシ106F(Mc191)への改番は入場時期さえ記録されていないほど過去に施工された。
当初のペイントリムーバー式印刷消去は車両番号標記印刷を一部存置する中途半端な方法が主流であった。
その後全桁改番へ切り替えられたため在籍するKATO製101系には簡易式改番車は1両も存在していない。
だが技量不足が災いし初期施工編成の大半は溶解したインクを完全に拭き取れないまま改番へと進んでいる。
中でも出場時期の早いラシ106F(←新ラシ106F)は他編成に比べ黒ずんだ車両番号標記周囲が際立っていた。
後に増備された習志野区仕様4編成よりも見附が劣る上に側面窓セル窓サッシ印刷まで劣化が激しくなってきた。
初出場から大きな補修も行われないまま約12年9箇月が経過しておりラシ106Fの状態改善を図る。
分解されたクハ101-69。
改修入場1両目にはサハ101形0番代用床板が代用されているクハ101-69(ラシ106F:旧製品)を選択した。
クハ101-75(ツヌ118F)が種車でありサハ101形用床板の起用へ至った経緯は全く不明で捻出車両も掴めなかった。
現在クハ101形用床板の保管品は元クハ101-81(元ツヌ308F:Tc81→クハ101-85:ラシ107F)用だった1両分しか手持ちがない。
しかも旧ツヌ131F(Mc70←元ツヌ131F-1:M'c143,元ツヌ131F-2:T25)に合わせたTNカプラーSP取付試作車時代の名残を残す。
だがクハ101-69の製品原形復帰には元クハ101-81用床板で凌ぐしかなく再用へ向け予め準備を進めておいた。
但しKATOカプラー装着試験は行っておらず運転台付中間組込車での使用に耐えられるかが課題となった。
清掃を終えた屋根板一式。
ラシ106Fは各車両とも過去の拙い取り扱いを示すかの如く各所に埃等がこびり付く惨憺たる状態だった。
クハ101-69の前回入場はクハ68形用KATOカプラー取付試験完了に伴う運転台側カプラー交換まで遡る。
記録には残されていないものの2016年6月を以てクハ68形用KATOカプラーは使用中止となった。
この頃から取り扱いへ注意を払い始めたはずだが折しも津田沼区仕様では旧製品先頭車両の車体更新が押し進められていた。
そのためクハ101-69の工程はKATOカプラー復旧だけの単独施工に留まり車体清掃を経ないまま現在へと至っている。
今入場では荒んだ現状から少しでも初竣工当時の状態に近付けるべく車体,部品類とも徹底的な清掃を行う。
油性メタリックマーカーで復旧した全窓サッシ(1-3位側)。
屋根板にはベンチレーターを象った円形状の汚れがくっきりと浮き上がっており磨きクロスにて拭き上げた。
続いて曇りが著しかった前面窓セル及び妻面窓セルを丁寧に磨き直し透過率向上へと持ち込んでいる。
窓サッシ印刷の殆どが失われていた1-3位側用側面窓セルは全て油性メタリックマーカーで補修した。
KATO製101系用側面窓セル窓サッシ修繕は回数を重ねたお陰もあり全段とも良好な仕上げに至ったと思える。
一方局所的な斑点状剥離が見られた2-4位側用側面窓セルは部分補修で対処している。
そしてペイントリムーバー式印刷消去を行った痕跡が残る[クハ101-69]標記周囲以外の車体清掃に移った。
車体中央腰板付近を除き全て磨きクロスで擦り続けた結果旧製品車両らしい艶が蘇った。
組み立てに入る新クハ101-69用床板 (旧クハ101-69用床板,新クハ101-69用床板)。
元クハ101-81用,旧クハ101-69用床板各々から所要部品を寄せ集め新クハ101-69用床板に再構築する。
使用中止となっていた元クハ101-81用床板は旧製品保持編成のラシ106Fに適合する旧製品LOT品であった。
しかし再用機会が巡ってくるとは思わず一部部品は他車両へ転用されており締結ビスすら残っていなかった。
そのためクハ101-69用DT21非動力台車,締結ビス,連結面側KATOカプラーを流用し新クハ101-69用床板に仕立てている。
本来ならサハ101形0番代用床板とプリズムケースは競合するが加工は台枠及び座席部品へ集中させた。
よってクハ101-69用プリズムケースには手が加わっておらずこちらも新クハ101-69用床板へ流用となった。
運転台付車用台枠と中間車両用台枠では1エンド側の成形が異なっており運転台側KATOカプラーは保管品を起用した。
中間車両用KATOカプラーを加工する手段も考えたがTNカプラーSP撤去済台枠への取り付けを考慮し取り止めた。
役割が入れ変わった新旧クハ101-69用床板。
元クハ101-81用台枠の運転台側KATOカプラー取付口はビス固定式試行時に一部が拡幅された。
新たにビス挿入口を設けるには避けられなかった手段で拡大代は1-3位側,2-4位側とも側板寄へと向けられた。
生憎KATOカプラー嵌合爪方向と重なってしまい安定性確保は微妙な状況だったが意外にも確実に装着できた。
前後方向の支持はもちろん上下動も発症しない嵌合精度を見せ連結性能には支障ないと判断している。
ラシ106Fが再出場した後の様子見は必須であるが新クハ101-69用床板は完成にまた一歩近付いた。
一方の部品を供出した旧クハ101-69用床板だが前記の通り座席部品,台枠双方とも大幅な手が加えられている。
もうサハ101形0番代用床板には戻せないためKATOカプラー,ウエイト保管が今後の役目となった。
廃車発生品を起用した旧製品LOTライトスイッチ部品。
ツヌ118F(旧製品)では後期製造分よりクモハ101-155,クモハ100-108のライトスイッチ機構が有効化された。
だが中古製品に頼るしかない旧製品車両の増備ではどの製造分が廻ってくるか判らず運次第である。
これまで10両編成10本に及ぶツヌ118F(旧製品)を投入したが初期製造分が大半を占め余り後期製造分は引き当てられなかった。
そのため初期製造分が多かった旧製品先頭車両の中間組込車対応化ではライトスイッチ部品移設を必要とした。
これにより唯でさえ数量が限られた旧製品LOTライトスイッチ部品は保管品からも一旦姿を消してしまった。
綱渡り状態だったが新クハ101-69用床板には部品取を名目に導入した元クモハ100-39(廃車:トタ5F)からの転用で凌いでいる。
完成した新クハ101-69用床板。
過去の試験によりライトスイッチ部品は旧製品LOT床板,再生産品LOT相当床板間での融通が効くと判明している。
装着車両が増加しつつある再生産品LOTライトスイッチ部品は捻出可能だったが敢えて旧製品LOT品に拘った。
KATO製101系の初陣を飾った初代ツヌ118Fがラシ106F用種車でなければ再生産品LOT品で代用していたと思う。
なお元クハ101-81用台枠への細工箇所はビス固定式TNカプラーSP取付試行部だけに留められていた。
プリズムケースを装着すればKATOカプラー取付口への加工痕は隠されるためほぼ製品原形に見える。
但し運転台側台枠裏面には雑な施工及び復旧までの傷跡が多数残されておりその出自は隠せていない。
インク染みを除去した車両番号標記周囲(1-3位側)。
車体と床板を組み合わせ最終工程に廻した車両番号標記周囲のペイントリムーバー式印刷消去痕修正へと取り掛かった。
車両番号標記インレタ再転写は当該部の塗装被膜がかなり薄くなっており剥がれた場合のみに限った。
クハ101-69で使用されたペイントリムーバーは量が多過ぎたらしく側面窓幅に相当する範囲まで黒ずんでいた。
溶剤の悪影響は[クハ101-69]標記周囲にも及んでおり妙な艶が出ていたためラプロス#6000にて被膜を均した。
ところが後期ペイントリムーバー式改番車よりも遥かに状態が悪くラプロス#6000だけでは手に負えない状態だった。
最後は消しゴムまで持ち出しインク染み消去と擦過痕の平滑化を行い他塗装被膜に馴染ませている。
↓
クハ101-69 [13C 木更津]:クハ101形用床板復旧,LP411前照灯整形施工。
※旧製品。
クハ101-69に取り付けたLP411前照灯は貴重なメーカー塗装品(101系メイクアップパーツ1:11-510)である。
但し挿入に苦戦し無理矢理押し込んだ関係でライトリムは痛みが目立ち一部には亀裂も入っている。
無瑕であれば先頭車両用として予備品に廻せるところだったが着脱すら困難だと思え交換しなかった。
一応軽度のライトリム修正だけは行っており凹形状に変形させた箇所を爪楊枝で押し戻した。
しかしこの方式で製品原形へ復すには無理があり破損にも繋がりかねず傷痕を残したまま見切っている。
幸い運転台付中間組込車である上に入場前よりも多少改善されたように感じられたため深追いはしなかった。
なお行先表示類は交換対象外とし初竣工当時から採用し続けている[13C 木更津]表示が生き残った。
↓
クハ101-69(ラシ106F:側面窓セル窓サッシ印刷補修,クハ101形用床板復旧施工)。
※旧製品:車体改修。
サハ101形0番代用床板が代用されていたクハ101-69(ラシ106F:旧製品)は久し振りに正規床板へと復帰し竣工となった。
工程には床板交換が含まれたため約85分に及ぶ作業時間を要しておりクハ101-69だけの入場とした判断は正しかったと思う。
結局捻出名目は突き止められなかったが床下機器の少なさからサハ101系0番代用床板を代打に起用したと思われる。
空間が目立つ床下見附こそ似通っているが別物に違いはなく使用中止となっていた元クハ101-81用床板が機能してくれた。
不安を抱いていた運転台側KATOカプラーだが嵌合状態は予想以上に良好でありクハ101-69の製品原形復旧に貢献している。
この調子ならばクモハ101-70,クモハ100-68(ツヌ131F:Mc70)から捻出されたTNカプラー装着済床板も再用出来るかもしれない。
↓
クハ100-61+クハ101-69 (ラシ106F:クハ100形用床板装着車+クハ101形用床板装着車)。
※旧製品。
サハ101形0番代用床板をクハ101-69へ取り付けた副作用はクハ100-61(ラシ106F:旧製品)との連結部に現れていた。
運転台側用とは異なり連結面側KATOカプラーには台枠形状に合わせた凸形モールドが成形されている。
このモールドが前面車体裾連結器欠取部に当たってしまい運転台側の競り上がりを引き起こしていた。
今入場でクハ101形用床板に復旧されたためクハ100-61との全高差は見られなくなり編成見附向上へと結び付いている。
恐らくラシ106Fに於ける改修ではクハ101-69が最も規模の大きい工程になると思われる。
しかしクモハ101-191以下9両(ラシ106F:旧製品)の状態も芳しくなく慎重かつ丁寧に作業を進める。
KATO製JR101系ラシ106F(Mc191:旧製品)は2006年4月に導入した初代ツヌ118F(Mc155:旧製品)が種車である。
現在23編成234両まで勢力を拡大した中野区,津田沼~習志野区仕様だが全ては初代ツヌ118Fを始まりとする。
その初代ツヌ118Fは極初期製造分に該当し4+6編成への組成変更を行い旧ツヌ106F(Mc155)として初出場させた。
JR101系ラシ106F (1988/4)。
[ラシ106F]:Mc191-M'248-T249-T'c61+Tc69-M212-M'206-T284-M232-M'c171。
※旧製品。
習志野区仕様への変更は2013年3月付で実施されJRマーク転写及びKATO製B形防護無線アンテナ搭載を主工程とした。
まだ改番方法が思い浮かんでいない時期に当たりラシ106Fを名乗りながらも全車ツヌ118F時代の車両番号を引き継いでいた。
その後サハ101-108(旧ツヌ106F:旧製品)をサハ101形200番代相当へ改装し実車の形式構成に近付けた。
試行錯誤が続いた車両番号標記印刷消去方法は消しゴム式を経た後にペイントリムーバー式で一旦落ち着く。
未改番だった旧ラシ106F(Mc155←旧ツヌ106F)は比較的早期のうちに新ラシ106F(Mc191)へと改められている。
床下機器との齟齬を抱えるサハ101-108(旧ラシ106F)もサハ101-284(ラシ106F)へ改番され正式にサハ101形200番代となった。
入工中のクハ101-69(ラシ106F)。
旧製品。
旧ラシ106Fから新ラシ106F(Mc191)への改番は入場時期さえ記録されていないほど過去に施工された。
当初のペイントリムーバー式印刷消去は車両番号標記印刷を一部存置する中途半端な方法が主流であった。
その後全桁改番へ切り替えられたため在籍するKATO製101系には簡易式改番車は1両も存在していない。
だが技量不足が災いし初期施工編成の大半は溶解したインクを完全に拭き取れないまま改番へと進んでいる。
中でも出場時期の早いラシ106F(←新ラシ106F)は他編成に比べ黒ずんだ車両番号標記周囲が際立っていた。
後に増備された習志野区仕様4編成よりも見附が劣る上に側面窓セル窓サッシ印刷まで劣化が激しくなってきた。
初出場から大きな補修も行われないまま約12年9箇月が経過しておりラシ106Fの状態改善を図る。
分解されたクハ101-69。
改修入場1両目にはサハ101形0番代用床板が代用されているクハ101-69(ラシ106F:旧製品)を選択した。
クハ101-75(ツヌ118F)が種車でありサハ101形用床板の起用へ至った経緯は全く不明で捻出車両も掴めなかった。
現在クハ101形用床板の保管品は元クハ101-81(元ツヌ308F:Tc81→クハ101-85:ラシ107F)用だった1両分しか手持ちがない。
しかも旧ツヌ131F(Mc70←元ツヌ131F-1:M'c143,元ツヌ131F-2:T25)に合わせたTNカプラーSP取付試作車時代の名残を残す。
だがクハ101-69の製品原形復帰には元クハ101-81用床板で凌ぐしかなく再用へ向け予め準備を進めておいた。
但しKATOカプラー装着試験は行っておらず運転台付中間組込車での使用に耐えられるかが課題となった。
清掃を終えた屋根板一式。
ラシ106Fは各車両とも過去の拙い取り扱いを示すかの如く各所に埃等がこびり付く惨憺たる状態だった。
クハ101-69の前回入場はクハ68形用KATOカプラー取付試験完了に伴う運転台側カプラー交換まで遡る。
記録には残されていないものの2016年6月を以てクハ68形用KATOカプラーは使用中止となった。
この頃から取り扱いへ注意を払い始めたはずだが折しも津田沼区仕様では旧製品先頭車両の車体更新が押し進められていた。
そのためクハ101-69の工程はKATOカプラー復旧だけの単独施工に留まり車体清掃を経ないまま現在へと至っている。
今入場では荒んだ現状から少しでも初竣工当時の状態に近付けるべく車体,部品類とも徹底的な清掃を行う。
油性メタリックマーカーで復旧した全窓サッシ(1-3位側)。
屋根板にはベンチレーターを象った円形状の汚れがくっきりと浮き上がっており磨きクロスにて拭き上げた。
続いて曇りが著しかった前面窓セル及び妻面窓セルを丁寧に磨き直し透過率向上へと持ち込んでいる。
窓サッシ印刷の殆どが失われていた1-3位側用側面窓セルは全て油性メタリックマーカーで補修した。
KATO製101系用側面窓セル窓サッシ修繕は回数を重ねたお陰もあり全段とも良好な仕上げに至ったと思える。
一方局所的な斑点状剥離が見られた2-4位側用側面窓セルは部分補修で対処している。
そしてペイントリムーバー式印刷消去を行った痕跡が残る[クハ101-69]標記周囲以外の車体清掃に移った。
車体中央腰板付近を除き全て磨きクロスで擦り続けた結果旧製品車両らしい艶が蘇った。
組み立てに入る新クハ101-69用床板 (旧クハ101-69用床板,新クハ101-69用床板)。
元クハ101-81用,旧クハ101-69用床板各々から所要部品を寄せ集め新クハ101-69用床板に再構築する。
使用中止となっていた元クハ101-81用床板は旧製品保持編成のラシ106Fに適合する旧製品LOT品であった。
しかし再用機会が巡ってくるとは思わず一部部品は他車両へ転用されており締結ビスすら残っていなかった。
そのためクハ101-69用DT21非動力台車,締結ビス,連結面側KATOカプラーを流用し新クハ101-69用床板に仕立てている。
本来ならサハ101形0番代用床板とプリズムケースは競合するが加工は台枠及び座席部品へ集中させた。
よってクハ101-69用プリズムケースには手が加わっておらずこちらも新クハ101-69用床板へ流用となった。
運転台付車用台枠と中間車両用台枠では1エンド側の成形が異なっており運転台側KATOカプラーは保管品を起用した。
中間車両用KATOカプラーを加工する手段も考えたがTNカプラーSP撤去済台枠への取り付けを考慮し取り止めた。
役割が入れ変わった新旧クハ101-69用床板。
元クハ101-81用台枠の運転台側KATOカプラー取付口はビス固定式試行時に一部が拡幅された。
新たにビス挿入口を設けるには避けられなかった手段で拡大代は1-3位側,2-4位側とも側板寄へと向けられた。
生憎KATOカプラー嵌合爪方向と重なってしまい安定性確保は微妙な状況だったが意外にも確実に装着できた。
前後方向の支持はもちろん上下動も発症しない嵌合精度を見せ連結性能には支障ないと判断している。
ラシ106Fが再出場した後の様子見は必須であるが新クハ101-69用床板は完成にまた一歩近付いた。
一方の部品を供出した旧クハ101-69用床板だが前記の通り座席部品,台枠双方とも大幅な手が加えられている。
もうサハ101形0番代用床板には戻せないためKATOカプラー,ウエイト保管が今後の役目となった。
廃車発生品を起用した旧製品LOTライトスイッチ部品。
ツヌ118F(旧製品)では後期製造分よりクモハ101-155,クモハ100-108のライトスイッチ機構が有効化された。
だが中古製品に頼るしかない旧製品車両の増備ではどの製造分が廻ってくるか判らず運次第である。
これまで10両編成10本に及ぶツヌ118F(旧製品)を投入したが初期製造分が大半を占め余り後期製造分は引き当てられなかった。
そのため初期製造分が多かった旧製品先頭車両の中間組込車対応化ではライトスイッチ部品移設を必要とした。
これにより唯でさえ数量が限られた旧製品LOTライトスイッチ部品は保管品からも一旦姿を消してしまった。
綱渡り状態だったが新クハ101-69用床板には部品取を名目に導入した元クモハ100-39(廃車:トタ5F)からの転用で凌いでいる。
完成した新クハ101-69用床板。
過去の試験によりライトスイッチ部品は旧製品LOT床板,再生産品LOT相当床板間での融通が効くと判明している。
装着車両が増加しつつある再生産品LOTライトスイッチ部品は捻出可能だったが敢えて旧製品LOT品に拘った。
KATO製101系の初陣を飾った初代ツヌ118Fがラシ106F用種車でなければ再生産品LOT品で代用していたと思う。
なお元クハ101-81用台枠への細工箇所はビス固定式TNカプラーSP取付試行部だけに留められていた。
プリズムケースを装着すればKATOカプラー取付口への加工痕は隠されるためほぼ製品原形に見える。
但し運転台側台枠裏面には雑な施工及び復旧までの傷跡が多数残されておりその出自は隠せていない。
インク染みを除去した車両番号標記周囲(1-3位側)。
車体と床板を組み合わせ最終工程に廻した車両番号標記周囲のペイントリムーバー式印刷消去痕修正へと取り掛かった。
車両番号標記インレタ再転写は当該部の塗装被膜がかなり薄くなっており剥がれた場合のみに限った。
クハ101-69で使用されたペイントリムーバーは量が多過ぎたらしく側面窓幅に相当する範囲まで黒ずんでいた。
溶剤の悪影響は[クハ101-69]標記周囲にも及んでおり妙な艶が出ていたためラプロス#6000にて被膜を均した。
ところが後期ペイントリムーバー式改番車よりも遥かに状態が悪くラプロス#6000だけでは手に負えない状態だった。
最後は消しゴムまで持ち出しインク染み消去と擦過痕の平滑化を行い他塗装被膜に馴染ませている。
↓
クハ101-69 [13C 木更津]:クハ101形用床板復旧,LP411前照灯整形施工。
※旧製品。
クハ101-69に取り付けたLP411前照灯は貴重なメーカー塗装品(101系メイクアップパーツ1:11-510)である。
但し挿入に苦戦し無理矢理押し込んだ関係でライトリムは痛みが目立ち一部には亀裂も入っている。
無瑕であれば先頭車両用として予備品に廻せるところだったが着脱すら困難だと思え交換しなかった。
一応軽度のライトリム修正だけは行っており凹形状に変形させた箇所を爪楊枝で押し戻した。
しかしこの方式で製品原形へ復すには無理があり破損にも繋がりかねず傷痕を残したまま見切っている。
幸い運転台付中間組込車である上に入場前よりも多少改善されたように感じられたため深追いはしなかった。
なお行先表示類は交換対象外とし初竣工当時から採用し続けている[13C 木更津]表示が生き残った。
↓
クハ101-69(ラシ106F:側面窓セル窓サッシ印刷補修,クハ101形用床板復旧施工)。
※旧製品:車体改修。
サハ101形0番代用床板が代用されていたクハ101-69(ラシ106F:旧製品)は久し振りに正規床板へと復帰し竣工となった。
工程には床板交換が含まれたため約85分に及ぶ作業時間を要しておりクハ101-69だけの入場とした判断は正しかったと思う。
結局捻出名目は突き止められなかったが床下機器の少なさからサハ101系0番代用床板を代打に起用したと思われる。
空間が目立つ床下見附こそ似通っているが別物に違いはなく使用中止となっていた元クハ101-81用床板が機能してくれた。
不安を抱いていた運転台側KATOカプラーだが嵌合状態は予想以上に良好でありクハ101-69の製品原形復旧に貢献している。
この調子ならばクモハ101-70,クモハ100-68(ツヌ131F:Mc70)から捻出されたTNカプラー装着済床板も再用出来るかもしれない。
↓
クハ100-61+クハ101-69 (ラシ106F:クハ100形用床板装着車+クハ101形用床板装着車)。
※旧製品。
サハ101形0番代用床板をクハ101-69へ取り付けた副作用はクハ100-61(ラシ106F:旧製品)との連結部に現れていた。
運転台側用とは異なり連結面側KATOカプラーには台枠形状に合わせた凸形モールドが成形されている。
このモールドが前面車体裾連結器欠取部に当たってしまい運転台側の競り上がりを引き起こしていた。
今入場でクハ101形用床板に復旧されたためクハ100-61との全高差は見られなくなり編成見附向上へと結び付いている。
恐らくラシ106Fに於ける改修ではクハ101-69が最も規模の大きい工程になると思われる。
しかしクモハ101-191以下9両(ラシ106F:旧製品)の状態も芳しくなく慎重かつ丁寧に作業を進める。