試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

新京成N800形N838F 3次車 京成千葉線直通色 前期仕様 [shin-kei-sei]コーポレートマーク未貼付編成

2019-01-27 22:43:26 | 京成線出場
主力。

マイクロエース製新京成N800形N838F京成千葉線直通色前期仕様(3次車:N838F)が出場した。
N800形はN818F京成千葉線直通色前期仕様(1次車:N818F),N848F現行色(4次車:N848F)の3編成体制に増強された。
なおN838Fの編成見附はN818Fと殆ど変わりなくN800形同士による離合も実現している。




新京成N800形N838F 3次車 京成千葉線直通色 前期仕様。
N838F:N838-N837-N836-N833-N832-N831。
※[shin-kei-sei]コーポレートマーク未貼付編成。

新京成N800形は老朽化が進行しただ800形の代替及び京成千葉線直通運転開始準備に伴い登場した。
当時は8両編成が主力だった新京成形式だが京成千葉線は6両編成までしか入線できない。
よってN800形は8000形以来となる6両編成とされた。
京成千葉線直通形式には800形が1編成含まれるとの噂はN800形N818Fの竣工で消え去っている。
N818Fの登場から約5年8箇月が経過した2010年12月にN828Fが増備される。
この間に母体と言える京成新3000形の設計変更があった。
床下機器は新3000形7次車と同一のものに改められN818Fとの識別点となった。
3次車となるN838Fは2012年9月の登場で基本構造はN828Fを踏襲している。
塗装は登場時から2015年2月まで[京成千葉線直通色]を纏っていた。
2014年6月には[shin-kei-sei]コーポレートマークが貼付され若干雰囲気が変わっている。
栗色とピンク色がいまいち釣り合わない彩色は現行色化により解消された。
時期を同じくして前照灯がLED式に改造されておりN848F(4次車)と同等の装備へ至る。
現在も運行番号,行先表示器は3色LED式を使用しているが最新編成のN858F(5次車)ではフルカラーLED式が採用された。
全編成がフルカラーLED式に交換される日はそう遠くないと予想している。


N848F。

2018年12月にリリースされたマイクロエース製新京成N800形はN838FとN848Fの2編成だった。
回着整備は京成千葉線現行仕様を補完するN848Fが先発している。
間を空けずにN838Fを入場させる方向でいたがモハN847(N848F)の動力ユニット整備で大きく躓く。
FS-564S動力台車に投与された純正グリス除去に嫌気が差しN838Fの出場は先延ばしされた。
検品を兼ねた第一次整備後は京成新3000形3010F現行仕様(3次車:3010F-2)へ現行LOT表示器用プリズムを供出している。
1stLOT表示器用プリズム化でN838Fの表示器点灯色温度はN818Fに近くなった。
2010年7月リリースのN818Fとは約8年6箇月もの時差が存在するがそれなりに往なせたと思う。
モハN837の動力ユニット整備は長丁場になったもののモハN847より短く感じられた。

モハN831 [33F 普通 松戸]:ビニールテープ式乗務員室内遮光対策試作車。

しかし今度はモハN838,モハN831のスカート位置調整で苦戦した。
モハN838で試行したスカート部品前面上部へのスペーサー追設は不発に終わる。
そこでモハN831では前照灯,表示器用プリズムケースの遮光テープを廃止し一応決着を迎えた。
完全解決とは言えないが入場前に比べスカートは前面車体裾との間隔が狭まり一体感を強められたと思う。
代わりに浮上した乗務員室内の漏光問題はライトユニットカバーへのビニールテープ貼付により凌いでいる。
構造都合により現状確認が行えないもののビニールテープは遮光幕の様な形態へ至ったと思われる。
新3000形系列共通で発症していた乗務員室内の漏光はビニールテープ式で解消できるかもしれない。
試験施工編成を入場させN838Fと変わらない効果が得られば全編成へ展開する予定である。
LOT毎に改良が進む京成新3000形系列であるが基本構造の変更は見られない。
狭隘な箇所も多く新たな改善策には今後も苦戦するだろう。


モハN838 [33F 普通 松戸]:表示器類簡易漏光対策未施工車。

行先表示類は[33F 普通 松戸]に設定された。
N818Fを[17F 普通 千葉中央]表示とした関係で当初から[普通 松戸]表示採用が決定していた。
富士川車輌工業製行先表示ステッカーには[普通 松戸]表示が無くジオマトリックス製を用いた。
入場順が絡みN848Fで先に起用されたがようやく本来の用途を果たせている。
運行番号表示ステッカーは製品付属品であり3色LED表示器の色温度に違いが見られる。
この組み合わせは3色LED表示器編成の原則にしていた。
ところがN848Fは現行仕様に惑わされ3色LED表示器編成でありながら失念している。
一方N838Fはプロトタイプが近いN818Fへ揃えるためにも原則へ立ち返った。
また長らく施工してきた前照灯,表示器用セルへの簡易漏光対策が廃止された。
新3000形系列の先陣を切った3010F前期仕様(3次車:3010F-1)から漏光が目立つ行先表示器と格闘し続けてきた。
3026F現行仕様(8次車:3026F)の点灯照度向上を契機に漏光対策そのものへの疑念が浮かぶ。
ジオマトリックス製ステッカーを全面採用したN848Fでも効果無効と判り施工中止となった。
簡易漏光対策はマッキーで塗り潰しただけであり施工車も出来る限り原形へ戻す予定でいる。


N818F,N838F (1次車,3次車)。

新京成形式の在籍本数は6編成に限られる。
このうち8000形8502F復活旧標準色京成千葉線直通仕様(8502F)はN838Fが登場する前の2011年11月に廃車された。
また8000形8518F京成千葉線直通仕様(8518F)も2010年10月にVVVF制御への機器更新が行われ2012年9月には届かない。
従って8800形8804F京成千葉線直通仕様(8804F),N818が離合に相応しい編成となった。
厳密にはN818Fも旧仕様のピクトグラム再現とされており拡大解釈ではある。
これを踏まえると現行色化まで車体の変化が少なかった8518Fとの離合は殆ど違和感を抱かないと思う。
前途の通りN818Fとの対比を狙い[普通 松戸]表示の選択に至った。
N838Fが現れるまでその役割を務めていた8804Fの[普通 松戸]表示を引き継がせている。
新たに選択の余地が生まれた8804Fは[普通 千葉中央]表示への変更が可能となった。
但し8804Fの行先変更は8502F,8518Fまで影響を及ぼしかねずしばらくは現状維持とする予定である。


N838Fサイドビュー(モハN831:3次車)。


N818Fサイドビュー(モハN811:1次車)。

N800形2編成目の京成千葉線直通色となったN838Fは新鮮味に欠けると言わざるを得ない。
現行色ほどの鮮烈な印象も無くN848Fとは対照的である。
[shin-kei-sei]コーポレートマークは未貼付でN818Fに対しても独自性が薄い。
プロトタイプの隙間を突いてくる傾向が強いマイクロエース製品にしては珍しい選択だと思う。
ただ長らく新京成形式のリリースが途絶えていた最中での登場は喜ばしい。
N818Fを導入した当時はN800形京成千葉線直通色が2編成体制になるとの想像すら出来なかった。
更に前期仕様の増強は望めないと考えていたため嬉しい誤算になっている。
今後は[shin-kei-sei]コーポレートマーク貼付後の京成千葉線直通色後期仕様がリリースされる事に期待したい。
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