試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クモハ101-198[トタ冷房5F] 第二次冷房改造車 101系0番代2ndLOT前面窓セル交換,準再用ダミーカプラー取付施工

2018-05-16 21:34:16 | 国鉄/JR101系
再編。

当初KATO製国鉄101系旧トタ冷房5F(Tc14)用種車には当初旧トタ5F(Tc14)が充当された。
しかし付属3両編成がクハ101-14+モハ101-4+クモハ100-4となりクハ101形第二次冷房改造車を登場させてしまった。
旧金型車体特有の前面見附も弱点と言え旧ムコ3F(Mc78)にて編成更新を行いトタ冷房5F(Mc198)を出場させている。


国鉄101系クモハ101-198 第二次冷房改造車(トタ冷房5F)。

トタ冷房5F(Mc198)への再編ではクモハ101-78(旧ムコ3F)が異動対象車から外れた。
クモハ101-78は1960年3月落成車でクモハ101-82を除いた内嵌式尾灯車の最終製造グループに該当する。
一方クモハ101-198は1966年1月製造の外嵌式尾灯車であった。
トタムコ3F(Mc78)用クモハ101形はクモハ101-17,クモハ101-78であり何れも内嵌式尾灯車だった。
そのため編成内異動が行えずクモハ101-193(ムコ10F:Mc194)を導入しクモハ101-198(トタ冷房5F)に改番した。
ユニットを組むモハ100-252はモハ100-76(旧ムコ3F)の改装車であり側面窓セルにLOT差が生まれた。
Hゴム支持色温度統一はクハ101-79(トタ冷房5F←クハ100-67:旧ムコ3F)との相互交換で対応している。


クモハ101-1006(トタ5F-2)。

前回入場では何故か前面窓セルを交換対象から外してしまった。
そのためクモハ100-81(旧ムコ3F)を改装したクモハ100-184(トタ冷房5F)とは前面見附が若干異なる。
内嵌式尾灯に目を瞑り竣工させた旧クモハ101-197(トタ冷房5F)もクモハ101-193(ムコ10F)で車体更新済だった。
クモハ100-184との差異解消で目に止まった車両はクモハ101-1006(トタ5F-2:Mc1006←元クモハ101-17:旧ムコ3F)である。
トタ冷房5Fから外れた旧クモハ101-197(元トタ冷房5F)はクモハ101-1006へ編入されトタ5F-2へ異動していた。
中間組込車のため前面窓セルを振替えても影響は無くクモハ101-198との相互交換を行う。


入工中のクモハ101-1006,クモハ101-198 (トタ5F-2,トタ冷房5F)。

両車を分解し前面窓セルを入れ替えるだけのはずだった。
入場前にクモハ101-198の外観点検を行ったところ1-3位側の側面窓セル窓サッシ印刷が劣化していた。
斑点状剥離が各所で見られ状態はかなり悪い。
2-4位側の修正時には異常が無く比較的短期間で発症したらしい。
クモハ100-198で施工したばかりの窓サッシ補修が工程に加わった。
取り敢えず本題の前面窓セル交換を先行させその後側面窓セルの改修へ移行する。


色温度が異なるHゴム支持再現印刷 (101系0番代LOT前面窓セル,101系800番代LOT前面窓セル)。

ムコ10F(Mc194:101系800番代)はHゴム支持色温度が濃灰色に変更された。
今のところ武蔵小金井区,豊田区仕様での最終リリース製品となっている。
独特のHゴム支持再現はその後の弁天橋区仕様(Mc170),津田沼区仕様(Mc155:再生産品)には引き継がれなかった。
よって新金型へ改められた後の製品では異端と言える。
Hゴム支持再現は黄色5号車両よりも朱色1号車両の方が映える。
部品単体同士の差は小さく見えるものの車体へ組み込むと意外な印象差に繋がってしまう。
朱色1号車体がクモハ101-198とクモハ100-184の前面差異を必要以上に大きく感じさせたと思う。
101系800番代LOT前面窓セルに振り替えられたクモハ101-1006(トタ5F-2)を先に組み立て竣工させた。


斑点状剥離が多発していた側面窓セル窓サッシ印刷(1-3位側)。

クモハ101-198用側面窓セル窓サッシ印刷の補修には時間を要した。
修正はクモハ100-184と同じく油性ペイントマーカーのインクを爪楊枝で塗布する方法である。
但し補修箇所が散在し一気に作業を進められなかった。
角度次第で剥離が判り難くなる箇所も存在した。
作業を終えたと思った矢先に剥離部が目に入るなど効率が極端に下がっている。
インク排出を複数回繰り返したが外観を見窄らしくさせる要素は潰せたと思う。


クモハ101-198に初装着されたダミーカプラー。

現在KATO製101系武蔵小金井区,豊田区仕様はムコ予備00F(Mc60),ムコ3F(Mc78),トタ5F(Tc14),トタ冷房5Fが在籍している。
何故かトタムコ3F以降(Mc78)から東京方,高尾方先頭車両のダミーカプラーが廃止されてしまった。
KATOカプラーのまま先頭に立たせる気にはなれず全編成にマウントレスTNダミーカプラーを採用した。
各車両への施工から時間が経過したせいかマウントレスTNダミーカプラーは老朽化が目立ち始めている。
保管品都合で4編成全ての交換は行えないが順次101系用ダミーカプラーへの交換する。
但し101系用Assyダミーカプラー自体が設定されておらず準再用ダミーカプラーを起用した。
ATS-B形車上子付胴受への交換で捻出された純正胴受にクハ481形300番代用ダミーカプラー(Z04-0407)を組み合わせている。


改修が完了したクモハ101-198(1-3位側)。

クモハ101-198は101系800番代LOT車両であり初めて純正ダミーカプラーが装着された。
傾きが著しかったマウントレスTNダミーカプラーは車体と床板の嵌合に気を使わせた。
準再用品とは言え台枠に取り付けたダミーカプラーは剛性が高い。
以後は製品仕様同等に取り扱える。
斑点状剥離が激しかった1-3位側の側面窓セル窓サッシ印刷補修結果はクモハ100-184より上出来だと思う。
少なくとも俯瞰での波打ちは入場前より気にならなくなった。




クモハ101-198 [51T 東京]:101系0番代2ndLOT前面窓セル交換,準再用ダミーカプラー取付施工。

101系0番代2ndLOT前面窓セルへ交換され前面見附の印象も変わった。
明らかにHゴム支持再現の存在感が強まった様に見える。
波動用車両を除き編成単位で揃ってさえいれば101系800番代LOT前面窓セルでも悪くないと思う。
実際にクモハ101-195,クモハ100-805(ツヌ110F:Mc195ムコ10F:Mc194)では全く気にならなかった。
クモハ100-184を101系800番代LOT前面窓セルに交換し前面見附の差異を解消する方策も採れた。
しかしKATO製101系の初導入編成がトタ5Fだったため明灰色Hゴム支持再現の印象が強い。
よってトタ冷房5Fには101系0番代2ndLOT前面窓セルを採用している。


クモハ101-198 点灯試験[51T 東京]:前照灯(表示器点灯色変更再施工)。


クモハ101-198 点灯試験[51T 東京]:尾灯(表示器点灯色変更再施工)。

なおトタ冷房5Fは表示器用プリズム色挿式による表示器点灯色変更対策施工編成である。
点灯色変更にはオレンジ色の水性マッキーを用いていた。
作業中プリズム先端に触れてしまったため点灯試験を行った。
油性より擦過性の劣る水性インクながら特に影響は無く見える。
現行LOT相当ライト基板装着車の全てに採用しているが耐久性だけは不安要素として残っていた。
施工からかなり時間が経過した状態でも被膜強度はそれなりに保てると判った。
点灯試験にも合格しクモハ101-198(トタ冷房5F)は竣工を迎えている。




クモハ101-1006 [31E 府中本町西船橋]:101系800番代LOT前面窓セル交換施工。
※内嵌式尾灯車。

一方クモハ101-1006は101系800番代LOT前面窓セル装着車に改められた。
このまま旧金型編成のトタ5F-1(Mc38)へ随時組み込む存在では勿体なく思える。
今後全波動用車両(朱色1号)を集約し新たな編成が組成出来るか判断を行う。
当然クモハ101-1006も車両再編対象車となる。
一応[府中本町西船橋]幕のまま存置したが転配次第では先頭に立つ可能性も残る。
目立たない存在で終始してきたが前面窓セルの交換が転機になるかもしれない。
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