試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3700形3721[3728F-1] 1次車 中期仕様 電球色LEDライト基板(直販品)交換,台枠直結式スカート本設化施工

2018-10-12 21:47:23 | 京成線:3700形
応急。

グリーンマックス京成3700形3728F中期仕様(1次車:3728F-1)の電球色LEDライト基板編成化を進める。
3728(3728F-1)は車体弛緩の気配が失せ今後分解時に気を使う必要が無くなった。
同様の症状を抱える3721も続くと願い入場させた。


京成3700形3721 1次車 中期仕様(3728F-1)。

交換用の電球色LEDライト基板(直販品)は3728で切り出しに失敗した残りを用いる。
先に基板断面は整形及び黒色化済で交換準備を完了した。
但し切断側が若干斜めになっているためライトケースへの組み込みが気に掛かる。
状況次第では運転台側ライトケースの整形を要すると思われた。
また3721もゴム系接着剤単独固定の台枠直結式スカート化第一次試作車だった。
プラ板スペーサーを追設し本設仕様へ改める工程も加わる。
主工程はライト基板交換だったが作業時間は台枠直結式スカートの仕様変更に大半を占められている。


入工中の3721。

作業進行は3728と全く同じになった。
先に台枠直結式スカート本設仕様化の準備へ取り掛かる。
台枠へ直接ゴム系接着剤で固定されたスカートは最初に撤去した。
接着剤量や塗布面積が少ない割に意外な強度を誇る。
塗布したゴム系接着剤は全てスカート側に集約された。
スカート付SPフレームTNカプラーSP以来の形状を保つスカートは最終案に近い。
TOMIX製スカート取付台座と競合しないため現状のまま流用する。


消滅した第一次試作台枠直結式スカート。

ゴム系接着剤単独でのスカート取付を採用した第一次試作品は完全消滅した。
台枠に接着剤が残らなかったため清掃は不要となり直ぐにプラ板スペーサー追設治具を取り付けている。
追設治具は3728からTOMIX製スカート取付台座を短縮した。
これによりプラ板の車体中央寄位置が判り易くなった。
スペーサー後端は台枠のTNカプラー取付部で止まっている。
よって幅を2.5mmに定められれば治具も不要になると思う。


予め湾曲させたプラ板スペーサー。

3728,3721では裁断済プラ板を再用したため台枠への溶着後にスペーサー幅を詰めた。
ただ部品以外も再用指向が強く全ての捻出プラ板を使い切った後に移行したい。
またスペーサー追設後に運転台側前端部を上方向へ変形させた。
プラ板の湾曲は3728のスカート復旧時に初試行した。
低い反力であるものの車体裾とスカートの空間はTR-180A床板装着車に近付けられた。
効果は高いと思われ3721からはプラ板単独で整形を行っている。
両側の角度は不均等であるが車体に押し戻される代さえ確保出来れば問題ない。


車体に留まるライトユニット。

プラ板スペーサーの完全固着を待つ間に電球色LEDライト基板(直販品)へ交換する。
前途の通り3721には車体弛緩の疑いが掛かっていた。
これが晴れるかはライトユニットの撤去に掛かる。
ライトケースは3761現行仕様(3次車:3768F-2)が出自で経年の低い部品である。
他3700形M2c車と同様の取り外し方法に至れば車体に不具合は無いと考えられる。
念のため爪楊枝式によるライトユニット撤去は慎重を期した。
深度が浅い状態では種別表示器モールドが車体に引き掛かり全く先に進めない。
更に従来方式で嵌合を解いた後も車体へ残ったままとなった。
3728に続き3721も車体弛緩は生じていないと判明している。


分解されたライトユニット一式。

3721の運転台側ライトケースはマッキーで塗り潰しを行い種別表示を[■]へ改めていた。
黒色化により富士川車輌工業製3色LED式[快速]種別表示ステッカーの貼付は楽になった。
しかし印刷面に残る凹凸の影響でステッカーは波打ちが目立つ。
いんちき赤地隠蔽策は完全に裏目へ出た。
ペイントリムーバーを用い成形色での[■]表示に改める。
種別表示器はマッキーとメーカー印刷で二重化されている。
当然先にマッキーのインクが溶解する。
ところがインクは滓状に変質してしまい除去を行いながらの作業となった。
ようやく黒色被膜を取り除けたが代わりに掠れた印刷済フルカラーLED式[特急]種別表示が出現した。
再びペイントリムーバーを浸した綿棒を当て[■]表示化している。


中途半端に印刷が残る種別表示器。

必要以上にペイントリムーバーを使用する羽目になり種別表示器モールド周囲の艶が失われてしまった。
溶剤の拭き上げ後に磨きクロスを当て表面を均す。
一応半艶まで回復させており今後の変質は防げると思う。
電球色ライト基板(直販品)は分割時に断面の整形を終えていた。
しかし切断失敗が響きライトケースに嵌め込む代は黄色発光LEDライト基板より狭くなる。
ぎりぎりで納められたが安定性に不安を抱きライトユニットの後端部を内側へ絞った。
車内側ライトケースを組み込みライト基板の状態を確認する。
現状で移動猶予は無く取り敢えず難を逃れた。


ライトケースを変形させ安定性を維持した電球色LEDライト基板(直販品)。

なお電球色LEDライト基板の集電脚はスプリングが伸びない範囲で車内側へ倒している。
3728では点灯試験不合格の憂き目に遭った。
しかも座席部品への細工を忘れ導電板露出面積拡大は行えない。
非点灯発症を防ぐため止むを得ずいんちき小細工に走っている。
2pcs式ライトケースはライト基板集電脚を運転台側に押し込む構造であった。
大幅に室内側へ傾斜させた集電脚だったが設計都合によりあっさりと角度が起こされる。
それでも未加工品より僅かに後方への偏位が生まれ接触不良を呼ぶ確率は下げられたと思う。


垂直嵌合でも接触すると思われるライト基板集電脚と導電板。

電球色LEDライト基板への交換で思わぬ時間を割かれた。
このお陰で台枠へ溶着させたプラ板スペーサーは強度を気にせず取り扱える。
3728から台枠直結式スカート化の工程を見直した。
これによりスカートの復旧を急ぐ必要は無くなっている。
ゴム系接着剤の固着進行も有利に働くため作業遅延を回復出来るように思えた。
丁寧にスカートの角度を合わせプラ板と接着する。


仮設置したスカート。

ゴム系接着剤はスカート側への塗布に再変更した。
先にプラ板の湾曲施工を済ませており接着剤量も削減している。
これに連動しスペーサーとスカートの間からはみ出す接着剤も極少量へ変わり手数が抑えられた。
スカートは仮固定に留めTNカプラーSP装着する。
その後FS-547非動力台車を締結し車体と嵌合させた。
後はスカート位置の微調整を行う予定だった。
偶然にも仮装着したスカートが車体中央に揃い台座直結式スカート本設仕様化は終了となった。




3721 [61K 快速 佐倉]:TNカプラーSP,台枠直結式スカート本設化施工。

スカートはプラ板スペーサーの反力が働き垂直方向の撓みを吸収してくれる。
よって車体裾との隙間は手を加えずとも殆ど生じなくなった。
TR-180床板装着車は最終調整が欠かせなかったがTR-180A床板装着車での施工例が活きている。
富士川車輌工業製3色LED式[快速]種別表示ステッカーの貼付は最終工程へ廻した。
仮貼付は全く意味が無い上に粘着力を低下させる危険がある。
3色LED式表示器編成の在籍数が少なく富士川車輌工業製ステッカーは手持ち分しか残っていない。
印刷面を傷めてしまうと種別変更を余儀なくされるため糊面への負荷を軽減させた。




3721 [61K 快速 佐倉]:前照灯(電球色LEDライト基板(直販品)交換施工)。




3721 [61K 快速 佐倉]:尾灯(電球色LEDライト基板(直販品)交換施工)。

点灯試験は一度で合格となった。
床板の嵌合は従来方式を踏襲している。
そのためライト基板集電脚の角度変更が機能しているか判らない。
接触不良解消にいんちき小細工が通用するのであれば座席部品の大幅な加工は不要となる。
電球色LEDライト基板(直販品)は増強が図られたため他編成への展開が可能になった。
TR-180床板装着編成の入場時はもう一度集電脚角度変更を試行する予定である。
その経過を見てから座席部品を整形するか判断したい。

基板交換で劇的な印象変化が生じる前照灯に対し尾灯は余り恩恵に授かれない。
在籍する3400形,3700形は行先表示類を含めプロトタイプの半固定化が進められた。
3400形もライト基板更新対象でありM2c車の一斉交換にはかなりの時間を要する。
進行方向の先頭に立つ車両から電球色LEDライト基板化を進めるのも一手だと思う。
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