試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3300形モハ3333[3344F-3] 現行色 特急成田山号仕様 ライトユニット撤去,貫通扉開放,貫通幌取付

2015-09-20 21:41:08 | 京成線:3300形
貫通扉。

マイクロエース製3300形3344F特急成田山号仕様(3344F-3)はモハ3333の整備に入る。
どこまで中間組込仕様にするか悩んでいた。
3344F-3は原則的に4+4編成を基準とするがいつ心変わりするか分からないため原形復帰可能な状態までに留める事にした。



京成3300形モハ3333 現行色。

真っ先にTNカプラーSP化を施し車体加工に取り掛かる。
加工は現物を見ながら考えるため貫通扉から着工した。
種別表示器セルは3304Fより楽に取り外せた。
3320Fに比べると接着剤が多いのは初代3344F同様である。


入工中のモハ3333。

種別幕は富士川車輌工業製ステッカーの[]を選択した。
モハ3304とモハ3333のどちらが[]だったかを失念してしまった。
そのため共に[]とする。


[]:富士川車輌工業製ステッカー。

改めて貫通扉を外した状態で車体を見ると新たな顔付きに新鮮さを感じた。
開放状態は捨てがたい。
取り敢えず前面窓セルを3分割して貫通扉が開放出来るか試すことにした。
セルを分割すると1点止めになるため窓割り毎に嵌め込むとやや不安定になる。
もう3分割してしまったので後戻り出来ない。
車体断面にもゴム系接着剤を乗せて車体に戻した。
接着剤をはみ出さない量にするのが難しく何度かやり直している。
ある程度粘度が落ちてから取り付けた方がやりやすかった。


3分割した前面窓セル。

助士側窓セルには運行番号表示器を設置した。
いつもの流れで取り付けたのだがこれが失敗の元だった。
車体に戻す際に邪魔となる。
助士側窓セルを組み込んでから運行番号表示器設置に進んだ方が良かったと思う。


[A01]:自作ステッカー。

貫通扉に窓セルを接着し仮組みを行った。
各窓セルは一部を切除している。
そのお陰もあり加工前より組立は楽になった。
これなら貫通扉を開放しても原形復帰は可能だろう。


モハ3333:[A01 □]。

貫通扉開放で支障するライトユニットは撤去する。
ライトユニットには前尾灯プリズムが組み込まれている。
撤去してしまうとライトレンズが失われるため代替品を探した。
透明ランナーを引き伸ばす方法はハードルが高かった。
どうしても前照灯径より大きくなってしまう。
断面を球形にしたいためライターで炙ったが尽く失敗し断念に追い込まれた。
ここでグリーンマックス製LP411用ライトレンズ部品が目に入った。
使うことは無いと思いながらも保管していた部品でライトレンズは使用されずに残っていた。
試しにこのLP411用ライトレンズを前照灯へ差し込む。
ランナーを長めに残し車体へ挿入すると径が合致した。
ライトレンズ切り出し部の一部だけ径が太くこの箇所だけはデザインナイフで細くしている。


グリーンマックス製103系キット用透明部品。

尾灯はKATO製101系旧金型用のライトユニットの尾灯レンズをカットし取付けた。
クハ101形の床下を流用してモハ101形を電装解除したため今後も使われない。
これなら下手な色挿しも不要で素人にはぴったりだった。
やや径が小さくなるが中間組込のため目立たないだろう。
それよりライトレンズの存在そのものが重要である。
前尾灯共にゴム系接着剤を絡めて車体へ差し込んでいる。
挿入は前照灯:前面,尾灯:室内から行ったが各々レンズ径の都合に影響による。


レンズ位置調整中のモハ3333。

光を当てるとレンズらしさが見て取れる。
尾灯は元々色が入っており黒く見える製品仕様よりも雰囲気が良い。
なおレンズ固定にゴム系接着剤を使用したのは原形復帰前提のためである。


全く雰囲気を掴めていない[成田]:マイクロエース製ステッカー。

そして貫通幌の取付に入った。
貫通幌はグリーンマックス製(#8619:角型グレー)を起用した。
上部裏面が水切りモールドに一部支障するため一段分だけ削り取っている。
また幌座の位置合わせ用ピンモールドに合わせ僅かに薄くした。
貫通幌が付くと中間組込の雰囲気と増す。
お遊びで3344F付属ステッカーの[成田]幕を貼付した。
これは酷い。
透過して多少青が強くなるのかと思ったが何も変わらなかった。
やはり3304F,3344F付属ステッカーは使い物にならない。


渡り板の張り出しが異なるモハ3344,モハ3333。

渡り板は製品位置に合わせると連結時に支障する。
引き込ませる必要があるが床板が貫通路下端から顔を覗かせておりそこまで押し込んでいる。
これにより渡り板が斜めになることも防げた。


貫通扉を開放したモハ3333。

貫通扉をゴム系接着剤で車内側に貼り付け開放状態とした。
位置は貫通路引き込み部の赤帯を目安にしている。
この際に気付けなかったのが床板位置だった。
このまま嵌合させると貫通扉が押し上げられる。
作業手順を間違えたらしい。


貫通扉に合わせて床板を整形したモハ3333。

まだ貫通扉が固着する前だったのが救いだった。
現物合わせで支障となる床板を貫通させる。
最初はドリルで孔を設けてから枠状の逃げを設けた。
それでも貫通扉に支障するため床板先端まで切除した。
貫通扉はTNカプラーSPのマウント上に立つことになる。
床板カット後もTNカプラーSP支持には影響無い。


仮組みしたモハ3333。

試しに床板を嵌め込み状態を確認する。
すると貫通扉が斜めになる事が判明した。
貫通扉窓セルのリブが邪魔になり助士側窓セルと支障する。
再度貫通扉を取り外し支障するリブを全て削り取った。


モハ3333 [A01 () 成田]:貫通扉開放。

貫通扉の傾斜は完全に直すことが出来ず傾きが残ってしまった。
先頭に立たない事が利して目立たないだろう。
貫通扉や渡り板の形状は製品のままである。
一時的に凹みを埋め込む方法が浮かばず断念した。
ここも原形復帰前提が絡んでいる。
試行錯誤を繰り返しながらモハ3333が竣工した。
これで得たデータを元にモハ3304へ同様の加工を施す。
やはり先にモハ3333を入場させたのは正解だった。


モハ3333,モハ3344 (貫通扉開放,原形)。

モハ3333は原形から大きく雰囲気を変えた。
ここまで変化が強く出たのは貫通扉開放が大きいだろう。
なお転換仕切戸や乗務員室仕切は設置対象外とした。
この点は自分の技量を考えてのものである。
中間車化改造車のようだが前面から見る機会はほぼ無いため気にしていない。

特急成田山号仕様で最大の難関だったモハ3333の加工を終えモハ3344の入場を残すだけになった。
出口は見えてきたが焦らず丁寧に整備したい。

この記事についてブログを書く
« 京成3300形モハ3343,モハ3334... | TOP | 京成3300形モハ3344[3344F-3]... »