試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3600形サハ3601[3668F] 現行色 中間組込改造車 カプラー・種別表示器交換,側面行先表示器基準幕化

2016-02-23 21:46:16 | 京成線:3600形
分割。

マイクロエース製京成3600形3668F現行色VVVF制御編成(3668F)のサハ3601が入場した。
先頭に立たないトップナンバーは何処か勿体ない気がする。
運転台側のTNカプラーSP化は金型都合という結果で解決に至った。


京成3600形サハ3601 現行色 中間組込改造車(3668F)。

次は種別幕の掲示をどうするかである。
サハ3601はサハ3608と異なり前面種別表示器が存置されている。
部品構成次第では種別幕の内側掲示が可能かもしれない。
製品は車体と種別表示窓がほぼ面一になっている。
グリーンマックス製京成3400形,3700形は種別表示器部が引き込まれ押え金支持らしくなっている。
マイクロエース製3300形は種別表示器交換で押え金支持に仕上げた。
種別表示器を貫通扉に取付た元祖形式の3600形も押え金支持らしくしたい。
サハ3601では種別表示器対策を考えながら作業を進める。


入工中のサハ3601。

完全分解は3両目に入りかなり速度が向上した。
当初30分要した工程が10分で済んでいる。
但しサハ3601は側面窓セルの接着剤が各1箇所だけだったことが大きいと思う。
相変わらずS字部の接着剤剥離には神経を使うが要領を掴めてきた気がする。


分解を終えたサハ3601。

貫通扉窓を残し全部品を取り外した。
ここまではモハ3621,サハ3608(3668F)の工程と変わっていない。
車体に残る貫通扉,種別表示器窓セルは途中にスリットがあり一体か別体か判り難かった。
しかし綿棒で軽く押し出しただけで弾むように全てが吹き飛んでしまった。


一体化されている貫通扉,種別表示器窓セル。

確認するまでもなくセルは一体成形だった
そしてこのスリットは何の役割があるのだろう。
もし補強ならリブになるはずだがスリットのため理由が判らない。
単にモハ3621,サハ3608との部品共用で種別表示器部を切り落とす目安だと思いたい。
3600形の前面セル類は全て嵌込みに頼るマイクロエースでは珍しい構造である。
分解し易いのは非常に有り難く今後も継承してほしい。
ただ通過標識灯セルは非常に繊細でレンズ部を折損しないよう気を付ける必要がある。
内側から左右等間隔に引き出さないと折れそうな感じが漂う。




前面部品を撤去したサハ3601。

貫通扉窓支持のHゴムは車体印刷で意表を突かれた。
これまで貫通幌,貫通扉窓を取り外さなかったため気付かなかった。
てっきり3200形と同じ窓セル再現かと思っていたが違ったらしい。
貫通幌を取り外して作業する際は気を付ける必要があるだろう。
ここから種別表示器交換について考える。
プラ板による内側掲示が可能か吟味しなければならない。
先ず貫通扉窓セルのスリットを単なる目安と信じて切り落とした。
万が一違った場合に備えて種別表示器は油性ペイントマーカーで白幕化している。




分割したセルと白幕化した種別表示器。

サハ3601で試行するのは種別表示器内側掲示である。
他は先に竣工した中間車化改造車に倣っている。
行先表示器と運行番号表示器の白幕化はサハ3608と同様にした。
側面行先表示器基準幕化時に側面窓セル上辺のバリを除去している。
モハ3621,サハ3608でも施したが3600形系列の仕様らしい。
側面窓セル取付がやや面倒なため全て平滑化した。
組立は前面窓セル類から入ったが貫通扉窓が脱落するようになってしまった。
そのためゴム系接着剤で固定している。
妻面窓セル固定までは全て嵌込むだけで今の所は問題ない。
ライトレンズを一度組付け種別表示器の掲示位置を確認した。
かなり窮屈だが何とかなりそうな気がする。
切り落とした種別表示窓セルサイズに合わせてt0.5mmのプラ板を切り出した。
種別幕は白幕でプラ板の成形色をそのまま活用している。
ライトレンズが種別幕押えになり随時交換できそうな感じがする。
サハ3601は白幕固定のためゴム系接着剤で貼り付けた。
なお貫通扉窓支持Hゴムが車体印刷のため流し込み接着剤は用いなかった。




内側掲示とした種別幕。

車体を組み立てるとサハ3601はいい表情になっていた。
プラスチック厚で多少オーバーな表現になるが種別幕は引き込まれた位置になる。
3300形ほど引き込まないためバランスは良い。
地のまま貼り付けたプラ板でも雰囲気は守れていると思う。






車体組立を終えたサハ3601。

問題は点灯機構を持つモハ3668,モハ3661に通用するかである。
ぶっつけ本番では危険なためサハ3601で点灯試験を行うことにした。
床板一式はモハ3661から拝借し種別幕点灯度合いを確かめる。


モハ3601。

一時的にモハ3661の床板を履いたことでTNカプラー嵌合支障も改めて確認できた。
やはり原因は車体裾内側の欠き取りでサハ3601には何事もなく装着できた。
モハ3668,モハ3661はTNダミーカプラーの小細工がまだ必要らしい。
先に製品状態のモハ3661の点灯状態を確認した。
相変わらずの強力発光は3600形でも健在である。
特に種別表示器は眩しいほどの光量を誇る。


モハ3661 点灯試験[□ □ □]:製品原形。


モハ3601 点灯試験[■■■ ■ ■]。

床板を交換したモハ3601の種別表示器を点灯させる。
運行番号,行先表示器はプリズムが無いため導光されないが今回は試験対象外のため気にしない。
その結果は大成功だった。
種別表示器セル分割の影響は一切無い。
更に減光効果も高くプラ板による種別幕掲示が確定した。
ちなみにモハ3601の点灯試験はこれが最初で最後だろう。


嵌合を待つサハ3601。

再度床板を交換しサハ3601へ戻した。
運転台側はTNカプラーSP,連結面はKATOカプラーに変更している。
迷いのあった運転台側カプラーはTNカプラーSPに決定した。
KATOカプラーはジャンパケーブルこそ魅力的だが補助となる連結器部分が目立ってしまう。
構造上連結器部を撤去しても連結が可能なKATOカプラーではある。
しかし電連の様なものだけでは自然解結の危険性が否定できないため取り止めた。




サハ3601(側面行先表示器基準幕化)。

種別幕掲示に目処が付き手応えを得てサハ3601が竣工した。
ステッカー位置調節のためベースのプラ板は一回り小さくする必要があると思う。
ただ先に種別幕ステッカーを貼付してから車体へ取り付けるため採寸に苦労することは無いだろう。
※モハ3668,モハ3661は構造が異なり変更不要。


モハ3628,サハ3601。

次に入場するモハ3628もプラ板による種別表示器白幕化を要する。
付属ステッカーには白幕が印刷されているが上貼りすると出っ張る可能性が高い。
ステッカー切り出しも決して上手くなく角落としに苦労する。
思い切ってセルを分割して正解だったと思う。
他に試験項目が無いためモハ3628の竣工に時間は掛からないだろう。

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