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「座学 その6」で書いた反応式を「Symyx Draw」で書き直しての再投稿です。
「座学 その5」に続いて、いよいよ最終章に入りました。
第7章 化学反応を予測する
7-1 アルケンの化学反応を予測する
・構造異性体
・・・・・・・・・・> (1)
・どちらの構造異性体ができるか予測する
・・・・・・・・・・> (2)
(1)のポイントは、
1.化学反応「エチレン + 臭化水素 -> 臭化エチル」
つまり、
これは、たいていの高等学校の教科書に載っている。
2.では「プロピレン + 臭化水素 -> 何が出来る?臭化プロピル?」
つまり、
2種類が考えられる。
どの炭素に水素が付き、どの炭素に臭素が付くのか?
3.そこで、構造異性体の話し。
他の例として、1-プロパノール(プロピルアルコール) と
2-プロパノール(イソプロピルアルコール) がある。
構造異性体については、「座学 その2」で書いた、
「Newton 6月号」で勉強しました。
(2)ここが本論。
1.「エチレン + 臭化水素 -> 臭化エチル」と云う反応は、
実は2段階で起きている。
「エチレン + 臭化水素 -> カルボカチオン中間体 -> 臭化エチル」
と、間に“カルボカチオン中間体”が入る。
“カルボカチオン中間体”とは?
Wikipedia「カルボカチオン」では、
カルボカチオン(carbocation)は炭素原子上に正電荷を持つカチオンのことである。
とありました。
なお、カチオンとは“陽イオン”のことですね。
さらに、中間体と遷移状態の違いについては、
「このppt文書」の7ページの図での表示が分かりやすいですね。
脇道に逸れましたが、戻って、
2.本題の反応「プロピレン + 臭化水素 -> 臭化イソプロピル」も、
“カルボカチオン中間体”を経ての2段階で起こる。
では、プロピレンの3ヶある炭素の内どの炭素に水素が付いた、
“カルボカチオン中間体”が出来るのか?
これについては、--->「マルコフニコフ則」がある。
・・・でも、「分子軌道法計算」で(簡単に)求められる!
答え:
2-ブロモプロパン(臭化イソプロピル)が出来る。
(正確には、圧倒的に多く出来る。)
と云うことでした。
ところで、「マルコフニコフ則」って?
それは、「マルコフニコフ則」です。(ン?)
つまり、
アルケンに水素化合物HXが付加する際、Hは、C=C結合 or C≡C結合のうち
H原子がより多く結合しているC原子側に付加しやすい。
わかりやすく言えば、付加するHは自分の仲間の多いC側にくっつきたがるわけです。
だから、プロピレンでは、Hが1つの左側より、
Hが2つの右側にHが優先的に結合する・・・・・
と云うことでした。
「分子軌道法計算」では、両カルボカチオン中間体の生成熱が(簡単に)求められる。
この値を比較することで、どっちのカルボカチオン中間体が出来やすいかが分かる。
と云うことで、反応の進み方・生成物が分かる。
なのですね。
と云うことで、今日の 部活動 は終了です。
見ていただきありがとうございました。
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1.化学反応「エチレン + 臭化水素 -> 臭化エチル」
つまり、
これは、たいていの高等学校の教科書に載っている。
2.では「プロピレン + 臭化水素 -> 何が出来る?臭化プロピル?」
つまり、
2種類が考えられる。
どの炭素に水素が付き、どの炭素に臭素が付くのか?
3.そこで、構造異性体の話し。
他の例として、1-プロパノール(プロピルアルコール) と
2-プロパノール(イソプロピルアルコール) がある。
構造異性体については、「座学 その2」で書いた、
「Newton 6月号」で勉強しました。
(2)ここが本論。
1.「エチレン + 臭化水素 -> 臭化エチル」と云う反応は、
実は2段階で起きている。
「エチレン + 臭化水素 -> カルボカチオン中間体 -> 臭化エチル」
と、間に“カルボカチオン中間体”が入る。
“カルボカチオン中間体”とは?
Wikipedia「カルボカチオン」では、
カルボカチオン(carbocation)は炭素原子上に正電荷を持つカチオンのことである。
とありました。
なお、カチオンとは“陽イオン”のことですね。
さらに、中間体と遷移状態の違いについては、
「このppt文書」の7ページの図での表示が分かりやすいですね。
脇道に逸れましたが、戻って、
2.本題の反応「プロピレン + 臭化水素 -> 臭化イソプロピル」も、
“カルボカチオン中間体”を経ての2段階で起こる。
では、プロピレンの3ヶある炭素の内どの炭素に水素が付いた、
“カルボカチオン中間体”が出来るのか?
これについては、--->「マルコフニコフ則」がある。
・・・でも、「分子軌道法計算」で(簡単に)求められる!
答え:
2-ブロモプロパン(臭化イソプロピル)が出来る。
(正確には、圧倒的に多く出来る。)
と云うことでした。
ところで、「マルコフニコフ則」って?
それは、「マルコフニコフ則」です。(ン?)
つまり、
アルケンに水素化合物HXが付加する際、Hは、C=C結合 or C≡C結合のうち
H原子がより多く結合しているC原子側に付加しやすい。
わかりやすく言えば、付加するHは自分の仲間の多いC側にくっつきたがるわけです。
だから、プロピレンでは、Hが1つの左側より、
Hが2つの右側にHが優先的に結合する・・・・・
と云うことでした。
「分子軌道法計算」では、両カルボカチオン中間体の生成熱が(簡単に)求められる。
この値を比較することで、どっちのカルボカチオン中間体が出来やすいかが分かる。
と云うことで、反応の進み方・生成物が分かる。
なのですね。
と云うことで、今日の 部活動 は終了です。
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