樹業人~風の通心

持続可能な社会や森林・建築・木製品について、気ままに こそっと考える為のネタ帳です。

これ 使えないかなぁ

2008-08-26 | 壊れかけてる森林
「里炭(リターン)構想」というので
今 つくりかけの製品です。

木の粉、炭、ぬか等にチョイチョイとある菌を入れて
作っています。

リグニンが分解できるものを 探していたら
ご縁があって 他にも 色々効能があるようで…。
微生物って すごいです。


農薬やダイオキシン、重金属なんかも分解して
しまうものがあるのですねぇ。


ほんとは、チョイチョイなんて書いてはいけないのだと
思うのですが、まだ 実験段階なので…。


元々、農薬等を使っていない母の畑の土を

左側には その製品を混ぜた土。
右側は、そのままで やまかんが
ラディッシュを育ててくれています。

最初は、畑の土のままの方が 育ちがよかったので
すごく ガックリしたんです。

どうも、試料が多すぎたみたいなのと
考えてみたら その頃は微生物も活動するはずもなく…。


で 久しぶりに見たら これ 明らかに 違うでしょ。

水しか撒いてないし 触ってないのに
左は ちゃーんと団粒構造が出来きかけていますよねぇ。

右は、堅くなって 今は コケが生えてます。
水が 染み込みにくいという事です。


農業や土壌は、専門外なので何がどうなのやら
検索して 調べても なかなか頭に入ってこないのですが

一目瞭然の変化には 驚きました。


さて これが 生態系に負荷をかけないで
なんとか 人間が壊してしまった自然を少しでも直すのに
役にたてるものになるのかは まだまだ わかりません。

自然に手を加えるという事は、慎重にしなくてはなりません。
おそれ多い事であるという事を 肝に銘じつつも
少し、希望が出てきました。

そうそう
簡単に言うと、写真の右が 手入れされていない山の土壌です。

雨が降ると、水が土に浸み込まず ダダーと一気に流れて
洪水はおこるし 浄化もされない。
 
浸み込まないから、水が森林(ほんとは、森林の土壌やその下の地下)に蓄えられずに 水不足がおこったりする。

森林というと 樹や動物に目が行きがちですが
環境という点から言うと、大切にしなくてはいけないのは
森の土壌を豊かにしてくれる「微生物や菌」「小動物・ミミズなど」なんですよね。

それらが 生きられなくなると 樹も草も元気がなくなり育たないし
虫にもやられやすくなってしまうし 水不足にもなる。

マッタケが 採れなくなった時に気がつくべきでしたよねぇ。
松についた虫の退治に薬を空からまくなんて事
しないですんだかも…。

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