樹業人~風の通心

持続可能な社会や森林・建築・木製品について、気ままに こそっと考える為のネタ帳です。

広葉樹林 里山について

2008-11-29 | 森林と樹と人
今までの もやもやが とてもスッキリしたことが
書いてある資料があった。

これから、私がやろうとしている というか
やっている仕事は、樹を伐らないと成り立たない。

今までは、市場や商社、卸し 工場から買っていたので
製品に問題があれば クレームをつければすんだ。

建築士、工務店 ハウスメーカーのどれほどが
自分たちが関わっている木材製品が育った山を知って
いるだろうか。

そこで どんな風に伐採されていて その後 その山が
どうなっていくか 考えたことがあるだろうか。

私は 考えたこともなかった。
今でも 買っているものは 知ることすら 難しい。

しかし 地元の山をあいてにするようになって
すごく怖いことだと思いだした。

なんの基準もある意味ないといってもいい。

その後 植林すれば OKよ。
一度に たくさん 伐らないでね。
という 感じじゃないだろうか。
( ほんとは もっと あるはずだけど)

えっ ほんとに また 杉を 植林していいの?
とか 間引いて 伐った方がよかったりしなかったのかなぁ
とか・・・。


だから 私なりに知識を得たいと思って
それなりに しか わからにいけど 勉強してみてはいるけれど

理論ではなく 感覚で すっきりしない事が かなりある。 
読んでも 体に染み込まない話とか
初めから 拒絶してしまう 文字 とかが出てくる。

例えば 列状間伐 とか・・・
いや 間伐さえすりゃ なんとかなるものなのか とか
長伐期 複層林 水源かん養 とか… 
実は 里山 というのも なんだか しっくりきてない。

この資料は きっぱりと 教科書も地図もない ことが
書いてあった。上に書いた施業が正解だとは限らないと
いう事である。

広葉樹林化すれば なんとかなる訳ではないともある。

やっぱりな・・・。すっきりした。

資料は こちら 

ついでに 

長伐期施業というのは
普通の主伐(しゅばつ)林齢(りんれい)は例えばスギの場合は40年程度ですが、これのおおむね2倍の林齢で主伐を行う森林の取り扱い方法

だそうだ。長伐期施業と いうから 先送りするつもりなのねぇと
ちょっと勘ぐっていたのだけど
なんだぁ 40年で伐る計画だったかぁと びっくりした。

たぶん 今 問題になってる造林公社の資金計画も
それで やっていたんだろうなぁ。

樹齢40年の木って ほんと 細いのよ。
この細さでは 高く買えない・・・って 思うもの。

確かに もう少し置いておけば そこそこで売れるように
なると思うのだけどなぁ。

公社の森林って ちゃーんと手入れしてあるし。
借金が 何で膨らんだか わからないけど
早まらないで欲しい気がする。

日本の森林

2008-11-28 | 建築と木材
今更 何をという話なんだけど

日本の今の森林は 歴史上で 今が一番多いというのを
以前 読んだ本を読み返して 知った。

その頃は 必要な所だけを拾い読みしたからと いう言い訳もあるんだけど…

なんで 知らなかったのだろう と 不思議で仕方がない。


凄いじゃない!

誰を誉めていいのかわからないけど

やるやん ちょっと昔の日本人!
って 感じになった。

木材業界をなんとか…と 思ってる人程
国際競争力とか コストダウンとか 効率化とか

自然環境系の方は 杉の植えすぎだとか
手入れが出来てないとか、動物がすめなくなってひどいとか

とにかく、林野行政も含め林業側の人が
体たらくだったと非難している情報だけが入っていたので

私も素直に、あかんやん、なんとかせなぁと思ってたけど

案外、やしやし(方言だなきっと)思う程の事ではない気がしてきた。


既に日本に森林は いっぱいある。

毎年 成長した分だけを使わせて頂く。
うろ覚えだけど 人工林の1% で今の建築に使われている分は充分いけるらしい。

昔に比べ、こんなに人口が増えて、核家族になって建築戸数が増えているにもかかわらず、まかなえる面積があるなんて、素晴らしい!


と いう事は 100年で ひとまわり。

樹齢100年の木ならば それこそ 効率よく 色々な部材に利用が可能だ。

地球規模で化石資源に規制がかかり、景気より生死に関わる水の方が問題になるだろうと言われている今

持続して行ける量の未来の国家的資源である森林の準備があるというのは
なんと ありがくて安心な事でしょう。

ん?
エネルギー入れたらどうなるんだろ?

1%の根拠のデータの
実際の現場では、実態が把握できてない所の方が多く
山の場所も知らない小面積の山主に判断が委ねられていているのが
私の近所の現状なので まぁ目の前は 問題山積ですけれど。


少し 広い規模 長い時間軸でみてみると
今 ほんとに やらなくてはいけない事も見えてくる。

景気が悪いって いったって 諸外国に比べれば
お財布は 豊だ。

せめて 何でも自分の所でまかなえるように段取りしておけば
心が 豊になるやもしれない。

とりあえず、歩いていける場所から コナラあたりの実生を
探して あいてる土地に ドングリも巻いて 踏んでおこう。

何本くらい いるかなぁ。。。。

ちょうど 年くっても伐れる太さには 育ってくれるだろう。
これは 冬の暖炉用。

ご飯もお風呂も これは 杉で充分だし。

上流の住民は 少ないし下水設備の上流だし。

自業自得だけど 山の水はちょっと望めないから
小水力発電は むりかなぁ。

なんて 考えてると ちょっと ワクワク楽しい。

山に 住むって 悪くない。

これ書くのに 三日 かかってしまった・・・・・

自然薯汁

2008-11-23 | ひとり言
じねんじょ汁
自然薯をすり下ろして
更に 少しづつ 縁から お味噌汁をいれて作ります。

そのまま、もしくはご飯にかけて頂きます。

派手に欠けてるすり鉢は じいちゃんの時代から使っていて
ご馳走が手に入ったワクワクな感じで
おじいちゃんがすってる時に
すり鉢を押さえる手伝いをしていたのを
思い出してしまいました。

かけたてるけど ヤッパリ これが使いやすい。

擂り粉木も お手製だったなぁ~

つかい込んでるうちに 節が出てきて ポロッととれたのか
そこに詰まったのを 取り出すのも なんだか 楽しかった。

ゆずも頂きもの

daizu先生のブログに

生物多様性の中に、人間も数に入れたかい?
と学生に話されたとありました。
すごく 心にストンと落ちました。

今 ある私たちの近くの山の自然は
動植物や微生物と一緒に村の人たちが
作ってきたものです。

薪炭になる木は 20~30年に 一度は伐れと
伝えられて来ました。

環境的に言うと
地域の生物多様性を作っていた人間という1種が 担ってきた役割だったと思います。

もっと伐った方がいいんじゃない というのが 正しいアドバイスのよいな気がします。

自然薯1

2008-11-23 | ひとり言
自然薯 じねんじょ

毎年 ご近所から頂きます。

正に自然のいも

近くの山に行って 取ってこられるそうです。天然ものですね。

日本の固有種なのかなぁ

縄文人もきっと食べてたのね。

ひとくくりに ヤマイモ と言ってもずいぶん違う

また この梱包技術が素晴らしい

折らずに掘るの大変だっただろうな

むかごは この実だそうで
ちょっと 炒ったり して 塩かけて頂くと おいしそう

山でのおっちゃんと猿のバトルが目に浮かぶ