樹業人~風の通心

持続可能な社会や森林・建築・木製品について、気ままに こそっと考える為のネタ帳です。

ガーチャン おめでと

2008-03-30 | 壊れかけてる森林
お久しぶりでございます。

ちょっと オーバーホールしておりました。

いやービックリしてしまいました。

ごそごそ書類を整理してたら、同級会の名簿がありました。

いや、実は年金特別便が届いて
過去を洗っていたんだけど…。

東京時代は怪しい動きをしてたもんで

ハッハッハ


改めて名簿をジックリ見てみました。

ガースケ
連絡先不明 クレイジーケンバンド


なにぃ~ !

腰抜かしました。

なんで気がつかなかったんだろう。

名簿も バンドも見てるのに…

うれしい。
ウルウルする。

私たちのクラスは 年齢差も15才以上はあって 同じデザインの勉強をしたんだけど
やってる事は それぞれ個性的で…。

そんな中で 末の弟的な存在だったガーチャンは 卒業後 バンドデビューしたのだけど
はて その後は どうしてるのか ちょっと心配してたの。

悪い道に足を突っ込んでいないだろかとかね。ハッハッ

そしたら そんなメジャーなバンドでギターを弾いていたのかよぉ~

ウルウル


それでも ガースケの事だから やめてるかもしれないと思って パソコンがないので携帯で検索したら

なんと 今日がお誕生日だと。

これも何かの思し召し。

やつは このブログなんぞは見ないだろうけど
なにせ 連絡先不明だから ここで言わせてもらうぜ。


ガーチャン お誕生日 おめでと☆

夢が叶って良かったね!
楽しそうなバンドだし、ね。


とか いいながら まだ信じられなくて 画像を探してみたけど 何せ携帯だからバックにいるガーチャンは確認出来ない。

ちなみに TOKIOの長瀬くんが主演の
タイガー&ドラゴン というドラマのオープニングの曲の
「俺の俺の俺の話を聞けぇ~♪」っていうのを演ってたバンドだす。


で メンバーの声がダウンロード出来るサイトがあったので聞いてみたら

いやん ぜんぜん声とか 感じとか変わってなくて
ぱ~~っと 若かかりし日々が蘇りました。



便利というか、携帯電話はどこまで進化するのでしょう。


それにしても同級生が 素敵におもしろそうに夢を叶えてるのが こんなにうれしいとは…。

ほっこりした出来事でした。プフッ


ちゃんと CD買おう。

ちょい過激なのもありますが、昭和生まれには ググッときますぜ。

NHK地球エコ2008

2008-03-20 | 壊れかけてる森林
NHKで環境番組を放送していた。

琵琶湖や 屋久島 そして 蔵王の雪の中の硫黄酸化物の話。

蔵王の山では10年前は、PH5以上あったのが
今は、植物が生きられないPH3.台の強酸性になっていると山形大の先生が話をされていた。

琵琶湖の水源の森にも、たぶんよく似たものが降っている。

同じような酸性度の土壌だった。

中国の石炭と成分が一致していそうだという事だ。

山形だけに、雪が降るわけではない。

また、雪の中だけに酸化物が混ざっている訳でもない。
雨も降る。雲霧がまた始末が悪い。

標高が高く、日本海に近いほどまずい。
雪解け水を濾過した濾紙には、真っ黒な物質がビッシリ残っていた。

つまり、自然界ではその物質が樹や草に降り、あるものは塗り重ねられ濃度を増し
土壌に降ったものは、根っこや根っこと栄養のやりっこをしている植物や微生物・菌に影響を与える。

人間みたいな鈍感な生物でも影響があるのに微生物にはいかばかりだろう。

森林での微生物の役割は大きい。

日本の皆さんが、再び汚染された大気について目を向けてもらえるようになれば
昔の酸性雨の問題に関わらなかった若い科学者や行政の人も動いてくれるかもしれない。

途中で酸性雨と森林の問題は、きな臭い噂と共にほうむりさられた感じがするが、
今回は、日本の誰かがやり玉に上がる事もない。

もはや、化学薬品や石灰をヘリコプターで撒くなんて、おばかな事はしないだろう。

ん?おいしい事がないから動かない?のか?まっいいや…

番組では 農作物の被害が…と言っていたが 樹も植物だ。

目の前の人の食べ物が大丈夫だったら、OKなのかというとそうじゃないだろう。

なにせ木は、育つにも時間がかかるが、臨界点を迎えるのもゆっくりしている。

樹の活性が落ちているように思うと、伝えても先生たちには、色々な理由で否定される。

昔の研究データも大切だけど、今の現状も調べて欲しい。

伐った樹や、土壌の微生物からの声も聞いて欲しい。

他人に頼ってないで自分でやれと思う人もいるだろうけど
広い面積の近江の森をなんとかするには、人手もお金もいる。

一人やボランティアだけでは、限界がある。

産学共同と昨今叫ばれているが、学者の方の研究があってこそ
世間のコンセンサスが得られる。
それがないと、おかしいなと現場で感じていても実際問題、動けない。

影響がないというなら、そんなうれしい事はない。

山の手入れ不足や温暖化のせいなのだろう。

でも、大気の影響もあるならば、手当てを始める為のアクションを起こさなくてはいけない。

アジアからの発生を減らせる為の海外での協力と
日本の森への手当てが同時進行に必要だと思う。

症状が人の目についてからでは遅い。
兆しが感じられる今からとりかからなくては…

研究には時間がかかる。

その間にも、年輪に刻まれる。

年輪が成長しないのはまだしも、免疫力が落ちて病気や虫にやられてしまえば
一斉に枯れてしまい、土砂水害の危険もある。

森林の皆伐、植林なしより始末が悪い。
土砂だけでなく、枯れた樹も流れてくる。

目の前に山がある私にとっては、他人ごとではないけど
目の前にある山は他人の山だ。手がだせない。

行政の取組も必要だろう。

いやしかし、洞爺湖が酸性化した時に有珠山の噴火で降ったアルカリ性の灰が 奇しくも 湖を中性化して綺麗にしたとの事。

ヤッパリ、炭だなぁ~

これからの社会の動きを思えば
中国に工場がある企業や安い中国製を輸入している企業は
海外のカーボンオフセットにお金を使うだけでなく
日本の森林に対しても貢献というきれいな言葉ではなく
責任という立場で接して頂けるとありがたいと思う。

山側も、おねだりするだけでなく
ちゃんと、企業にメリットのあるお返しが出来る体制を作らなくてはとおもう。

ちょっと 動きはじめてはいるのだけど…。

五木寛之が
地球に優しい○○ という言い方は 傲慢の極みだと書いています。

山川草木悉有仏性

みんな 同じ命ですものね。

微生物って、すごい!って最近 微生物に尊敬の念を抱いている私でした。

また いつもと 同じ内容だったかも…

携帯で書いてると なんか むちくちゃだなぁ。

長くなって、ゴメンナサイ。

河川安全度と家づくり

2008-03-18 | 壊れかけてる森林
今日 読売新聞の二面に小さく

「温暖化で豪雨頻発、河川安全度が低下」

堤防やダムの拡充だけでは対応できない恐れがあり、洪水を前提とした街づくりなど 発想の転換が必要になりそうだ


と 載っていた。

先日、わが町でも選挙があったが、ダムを作る、作らないで終わっていたような気がする。

緑のダムとしての森林の保全も大切だし、同時に都市計画と被災の可能性のある地域の建物についても検討が必要になってくると、改めて思った。

地震の場合倒れない家が基準だった為、ある点を超えると安易に修復できない。

色々な災害との共存が余儀なくされる日本だからこそ、
災害に合っても、経済的にも気持ち的にも立ち直りやすい住まいのありようと、
ダム・森林の保水力だけでなく、

自らの住まいについても床上浸水位なら三日もあれば普通に戻れるとか

なんなら ある地域は水量が増えたら、水を床下にプールしたり 水が流れやすいように作ったりする対策も考えられるもんね。

大手ゼネコンでなくても出来る仕事だし…。

今の基礎では、水をかき出すのも大変だ。

建築業界は、今 どうなってるのかなぁ?

そんな事を考えると、昔の家はよく出来ている。

畳の下は、杉の板が置いてあるだけ。

水が来そうになれば上げればいい。

合板をボンドと釘で留めてしまうと
水がついたら、たぶん使いものにならないので、修繕費もかさむ。

ゴミも増える。

あら 以前にも同じ事を書いたかも…

作っていながら こんな事、書いてもいいのかなぁと思いつつ…


これからの課題だなぁ~

銀座 たちばな かりんとう

2008-03-16 | ひとり言
私は かりんとうに目がありません。

東京に行かないと買えないという かりんとうを 工場長がわざわざ 東京に行かれた時に頼んで送って下さいました。

ツルッとした触感で 味はとても上品で、もちろん美味しい!

やめられない 止まらない…


決心をする為に お皿に分けました。


缶の模様も色も 素敵です。

春なのに とうとう お別れ

2008-03-10 | ひとり言
とうとう、愛しのローバー114と お別れしなくてはいけなくなりました。
寿命だと 判断 いや 決断が自分ではできずにおりましたが…。

写真のミスではありません。
10度くらい 傾いているんです。
これが 決定打となりました。

おまけに唯一英国車だとわかるエンブレムが

バキッと、折れてしまったんです。
ほんとは


以前、山に植林しに行った時に ラジエターをチェックしようとボンネットを開けた時にグラグラしているなぁと言ったら
同行していた建築家のH氏が 「ドレドレ・・・ バキッ・・・」

・・・・・・・・・

いや それは 悲しいけど でも動くしと 無国籍のまま乗っていたんです。

でも ほんとは 見えないところが一番まずくて
ラジエターから水が漏れてたの しかも 3ヶ所 !

天命を全うするまで車に乗るのがポリシーなので
エンジンが動いているうちは…と 水(不凍液入り)を
積んで 点検しながら乗っていたのです。

環境に悪いですよねぇ。エコアクション的には ××です。

「壊れるまで乗るんだ」とガソリンスタンドの奥さんに言ったら
「えぇー もう これ 壊れてるやん」と
サラッと 突っ込まれてはいたのだけど。

油圧式( たぶん)のサスペンションが へたっています。
1年に一度は、あげないと シャコタンになってしまうので毎年あげているのだけど今回は異様に早いし どうも様子が違う。

前に違う方が、ガクンといった時と同じで とても危険。

たぶん 全部直そうと思うと50万は超える。

しかも すでに この車を作っている会社自体がないの。


悲しい。

確かに 地産池消といいつつ 輸入車に乗っているのはまずいかもしれない。
でも 買った時はリユース品だったし・・・環境なんて なーんにも関係ない頃だっし ローバーちゃんは ちゃんと 12~14km/L って そこそこ燃費も悪くなかったし・・・。

弟に 環境って人様の前で言ってる人間が 輸入車に乗ってる なんてケシカラン!なんて 絡まれたのも ググッとガマンもしていたのに。( やつは アメ車に乗ってたんですぜぇ。自分が手放したからって ひどいわぁ)

だって 動くのに捨てる方がもったいないでしょ。
LCA的判断をしてるのよぉと 自分で言い訳しつつ。

でも 最後は社長に背中を押してもらいました。

「お前 もうあかんやろぉ」

そして 今は 父の古い型のプリウスを借りています。
横がベコンとへっこんでいますが・・・。

今日 車屋さんから
「すれ違う車に笑われながら、運んだでぇ」と
メールを頂きました。

そう 帰っても ローバーはないの。

寂しい。

石の上にも三年・森の町内会

2008-03-03 | 環境コミュニケーション
これは、2004年8月発行の環境活動レポートの裏表紙の一部です。

あら 画像が小さい・・・。こんな事 書いてます。


「このチップ」は何になるのだろう・・・
そんな疑問からチップの行き先をたどった。
又 グリーン購入の為に色々な商品を探してみた。

間伐材を使った紙がある事を知った。

「樹を活かす」なら この紙を使おうと
製造元を調べてみたら
チップの行き先の会社だとわかった。

この紙には「このチップ」は使われていない。
でもいつか「このチップ」が紙にになって
又 私の元へ戻ってくるかもしれない。
小さな事だけど 大切な一歩だと思う。


この時のレポートの間伐紙は たぶん「静岡」の間伐材です。

昨年末のびわ湖プロジェクトのフォーラム

「森の町内会」の半谷栄寿さんの話を聞きました。

間伐材を紙にして、企業に少し高く買ってもらう。
そして山へその経費を返すという取組みです。

今 この会の紙の間伐材は「岩手」産です。

今日、近江の森の間伐材を「紙」に…と
アクションが…。

もし、実現すればうちでチップにした木が
本当に 紙になって還ってきてくれるかもしれない。

具体化するかは わからないけれど
感無量で 実は かなりウルウルきています。
動いた! というだけでも うれしい!


そして もう一つ。

数年前まで このあたりの伝統工法の古い家に
お住まいの方から話があっても
バシャンと潰して 建替える という具合でした。

おねぇちゃんは、内心 なんともったいない…と
思っていたのです。

このままでは、まずい とも…
立場が弱いので 遠回しにしか言えなかったの。

いや ほんとに。

あーーーでも 今日のわが社のブログ
古材を活用する記事が!



うれしい。ほーんと うれしい一日でした。

鹿の被害と広葉樹

2008-03-01 | 森林と樹と人
鹿が、山里に増えたのは 
針葉樹を植えて おまけに間伐をしていないので 
餌になる下草がないからだと言われたりする。

が 昨日 山のおっちゃんに新しい話を聞いた。

広葉樹が 更新していないからだという。

もちろん 原因はそれだけではないだろうけど

大きくなった木は、鹿さんの身長では
葉っぱまで 届かないからだ。

昔は、炭や薪にするのに30年位で伐って
又 その伐り口から新しい芽が出て…。
という 萌芽更新が行われていた。

すんごく 納得した。
目からウロコが・・・。

植林したての杉やヒノキの若芽を食べちゃうのも
鹿にとって ちょうどいい高さだからなのね。

昨年に 家を建てるのに伐り出した山で
植林を お施主さんと一緒にした時
炭窯跡の横に もう一つ穴があった。

鹿用の 落とし穴の跡 だそうだ。

人間は、落ちても這い上がれるけど
鹿は 脱出できない微妙な深さなのだろう。

昔の人の鹿対策。これも、目からウロコでした。

灯油が高くなったので 安い薪ストーブが
売れているという。

おっちゃんは、これで広葉樹が使われるように
なったら 山が救われる と 
実は 灯油の値段が上がるのを喜んでいるという。

お金儲けじゃなくて 山の為にね。

昔、彦根の荒神山(里山)では ノコギリを持ってもよい日が
決まっていたという。

「持続可能な森林」の為の 取り決めだ。

森林の状態が以前と変化している中で
伐採してもよい量やルールを そろそろ決める時期が
来ているのではと 感じている。

植林した杉やヒノキの対策だけでなく
昔、人が手を入れた( 多賀の場合は ほとんどの山)
自然林・天然林だと思われている場所にも
目を向けなくては…。