樹業人~風の通心

持続可能な社会や森林・建築・木製品について、気ままに こそっと考える為のネタ帳です。

リンク 切れちゃいました。

2008-08-27 | 壊れかけてる森林
先のブログのコメントのリンクがちょうど1ヶ月たったので
削除されてしまったようで見ることが出来きません。

そこには、
ナラ枯れの琵琶湖流入の渓流から びわ湖の富栄養化につながりやすい硝酸態窒素が、ナラ枯れ前の約6倍の濃度になっている。「科学的根拠に基づいた森林の維持管理などの対策をとるべきだ」という記事が書いてありました。

(毎日新聞 2008年7月26日 大阪夕刊 より)

木を伐採したところからの硝酸態窒素の量が多いという研究結果が前に発表になっていて、なんだか 伐採するのが悪い という風なイメージだったのですが この報告でもう一歩 確信に近づいてきたような気がします。

びわ湖の水だけでなく もちろん 森林 樹にも影響はあるはずです。

森林でどんな対策をするかという事に早急に取組まなければならないと思いますが「硝酸態窒素」が増えたのは 林業のせいではありません。

これは、私たちが便利な暮らしや効率、コストを重視してきた故に起ったことだと思います。

企業だけでなく、一人ひとりの 社会的責任として 原因を絶つ為にはどうすれば良いかということを 何かを作る時、物を買う時、捨てる時に考えていかなないと…。二酸化炭素だけじゃ やっぱり なかったですね。 

実際、ひどい木材価格で 山にお金が還らない社会構造になってしまって
間伐だけでもままならないのに、温暖化等で鹿が増え やっと育った樹の皮をはいでしまうので、まともな製品にはならないし、その後に植林しても また 植えた苗木も食べちゃうし・・・。

これ以上 森林側に何かをせよというのは
無茶で 無理なことだと思いますもん。


バッチリ 論文が出来るまで 待ってられない気もするけれど
「科学的根拠に基づき、生態系に配慮した持続可能な森林の維持管理の仕方」を

うちの近所の山に来て研究して頂ける方っていらっしゃらないでしょうか。。。。。

滋賀県立大の各分野の方々が プロジェクトを組んでいただけると本当にうれしいのですけれど…。大学の横を流れる犬上川の上流で 事件はおこっています。

科学的根拠となると とても 私の手に負えない。
専門用語や記号や とても同じ言語とは思えない独特な文章・・・。
理解するのに10年は かかりそう。

今なら 進行中のナラ枯れ地域 まだ 起ってない地域が調べられますよぉ。

( こんなとこで お得感でPRするのも なんなのですが。ハハッ)

後 二、三年で三重県との県さかいの峠まで到達してしまうかもしれないですけれど…。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
心配事は山積ですが、希望を持って・・・ (青葉)
2008-08-29 18:32:14
はじめまして~。

ナラ枯れ、松枯れ、森林荒廃・・・
心配事が山積みですが、そうしたひとつひとつが「見えた人」から行動に移れば、きっとなんとかできるはず・・・。
いえいえ、今居る子供達やこれから生まれる子供達には、絶対なんとかしなきゃいけません、・・・素敵な森を、素敵な文化と共に伝えていくのが現役世代の務めですよね。

返信する
ありがとうございます (樹子)
2008-08-31 08:41:38
青葉さま
コメントありがとうございます。

数年前から、吠えはじめ
最近、確実に動きは出てきましたが
ここにきて人間の動きより 森林環境の変化の方が劇的にスピードアップしていて
ちょっと 戸惑っている感じです。

個人個人が、どんなに森林が大切だと思っても
実際に山を治すという行動が 起こらなければ なんともなりません。


森と人間の時間は違いますから、遠い未来を今、科学で約束出来ないと思いますが
現在、わかる範囲での科学的根拠がないと
行政、人、企業などに動いて頂く事は出来ません。

世間のコンセンサスを得て
現実的には、一番必要なのは資金の調達になると思うのですが
環境への価値が経済として評価されていない現在では
アップアップの零細企業の会社員としては身動きが とれないのが現実です。
返信する

コメントを投稿