樹業人~風の通心

持続可能な社会や森林・建築・木製品について、気ままに こそっと考える為のネタ帳です。

紙をめぐる冒険 2

2008-05-13 | 持続可能な社会
木材チップの価格が 平成19年度は
輸入広葉樹が 12500円 だとするとと
輸入針葉樹が 10000円
国産広葉樹が  9000円
国産針葉樹が  5000円

わが社では、あまりの安さにチップの製造は
やめた。その頃は外材も樹皮も混在していたので
更に 国産針葉樹の1/3から1/4 の引取り価格だった。
電気代もでなかったくらい。

相場をしらなすぎた。。。。
インターネットのおかげである。
もう一度 やってみる価値はあるかもね。

これも 流通が複雑になっていたからなんだろう。


安いのに 使われていない 国産材。
安定供給の問題もあるが これから
不安定になるであろう輸入木材よりも
先を見れば 安定した国内資源の需要に向けて
体制を整えた方がよいと思うのだが
森林伐採は いけないという 刷り込みのせいで
国内の山に手がつけられない状態なのかもしれない。


グリーン購入に関しては、今回のエコ偽装問題から
バージンパルプは、間伐材等が使ってあるものはOKと
いうお達しが もうすぐ出るそうだ。

でも それも 古紙100% と 同じ問題を含んでいる。

間伐材偽装が生まれる。

間伐材と偽装する人の問題ではなく てね。

日本の森林資源である間伐材を入れて頂いたことは ありがたいが
本当には「森の環境」「森の時間」「森の人」と
現状の流通や 木材 紙という素材について熟慮した上での
対策だとは思えない。

間伐材の定義じたいが あやふやなのと
そもそも もう 間伐材キャンペーンは終わりにしてくれないと
森林の持続ある更新ができなくなってしまう。



森林も高齢化して 多様性が失われてしまう。

つづく

最新の画像もっと見る

コメントを投稿