樹業人~風の通心

持続可能な社会や森林・建築・木製品について、気ままに こそっと考える為のネタ帳です。

厚み3mmの雑誌が森林問題を解決する

2007-12-14 | 壊れかけてる森林
今日 現代林業 2008年1月号
500号記念号特集①
20年後を考えて いま、強い森づくりを

という A5判で厚み3mm位の定価400円の雑誌が届きました。

名前の通り、林業の月刊誌なのですが
この中の特集 24ページ分で 今 ぐちゃぐちゃに
なっている森林問題の根っこと 今後の方向性が見事に
整理され 網羅されています。

森林や木材 環境に関わりのある方や 
これから森林貢献をしようとしておられる企業の方
楽しくボランティアしたい人にも
ぜひ 読んで頂きたいと思いました。

今月号はUPされていませんが こちらから購入できます。
でも 1冊じゃ買えないみたい…。

ひと事で 森林と言っても3つタイプがあり
「循環型社会の土台としての多様な森」にする為には
それぞれ どうすればよいか。

森林の話をする時に 今 どのタイプの森林に
ついて話をしているか、その問題点の根っこに
ついての共通認識がないと ほんと 間伐ひとつ
とってみても 話がかみ合わない事がよくあります。

余談ですが 結構 広めの間伐をしても 
最近は樹が大きいので日が差込む土壌にならないんですね。
枝打ちもセットにしないと・・・。

それも 地域によっても違います。
日本国中 同じマニュアルで進められてきた事に
ついての問題も指摘されています。

森林所有者や森林組合のあり方、補助金の出し方
鹿を犬の餌にする話なんてのもあって…。

今 20万人の森林ボランティアの方がいらっしゃるそうです。
ボランティアや森林貢献や補助金を出す方は
ほんとに自分たちがしている事が 森林の為になっているのか
何のどの部分を助けているのか考える事が出来ます。

私の感覚ですが、森林側はとりあえず目を向けてもらえる
だけでもありがたい。頂けるものや やってもらえる事を
時代に乗り遅れないようにやっていこう みないな空気があります。
つまり 国民ウケがいいことですね。

その実、本当に必要な事に手がさしのべられていない。
どこに何が必要かが書いています。

ただし、この雑誌は 森林 つまり 川上の話です。

私自身がプレヤーとして活動するのは、この森林資源を
いかに川下に流して 買う 売る 使う 買ってもらう
そして 再び 山に資金を還すという真ん中の生臭い場所です。
商売が絡むと 良い事をしていると思われないのですが
ここも大切なんですよぉーーー。

輸入材 買う方が楽チンだけど それでは日本の森林は
守れないですもんねぇ。

いやーしかし 商店建築とかエルデコとかが愛読書だったのに
マニアな林業の専門誌を読んでる自分に驚くわぁー。 

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