樹業人~風の通心

持続可能な社会や森林・建築・木製品について、気ままに こそっと考える為のネタ帳です。

ご覧 頂いてありがとうございました

2007-12-31 | ひとり言
いつも、ながーいブログに お付き合い頂き ありがとうございました。

来年は あまり 頑張り過ぎないようにしたいと思います。
ハッハッハ

いやー ガンバらない抱負なんて 初めてで 新鮮!

毎年 お多賀さんで御祈祷してもらうのですが
来年(明日だけど)は 一つ お願い事が増えます。

お多賀さんの鎮守の森も 近江の森の樹も 元気になりますように☆

紙風船の地球

2007-12-30 | ひとり言
駄菓子屋に地球儀の紙風船があった。

ブタさんや ネコさん スイカとか色々あって
お正月に チビっこの姪っ子たちと遊ぼうと思って
ついつい 買ってしまった。

で、待ちきれず 大きい方の地球を北極あたりから
膨らましてみた。

なかなか、膨らまない。

まずは、肺活量が落ちたのかと疑った。
それにしても…。

あっ 口が大きいからかなぁーと おちょぼ口に
してみた…。
でも 今 ひとつ。

そして 気がついた。

南極あたりに 穴が空いている。

シュールだわぁ。

なんか、姪っ子にわたしたら グチャとやられるのが
落ちなので 地球儀だけは 私が持っていよぉー。
正月 早々 地球が壊れるの見たくないもんねぇ。

と いう訳でもないのですが
枝廣淳子さんが新しいHPをつくられました。

「日刊 温暖化新聞」~情報・考え方、行動・広がりへ!

http://daily-ondanka.com/

「このサイトについて」に書いてあるように、

> このサイトは、地球温暖化問題について、深く考え、行動する人を増やしたい、
> 持続可能な社会の実現に向けて、勇気ある一歩を踏み出そうとする人たちといっ
> しょに進んでいきたい、と言う思いで立ち上げたサイトです。
>
> 例えば、学校や職場などで「温暖化問題を、自分の周りの人たちに理解して欲し
> いけれども、上手く説明ができない」「質問されても答えられなくて」と立ち止
> まってしまう人や、毎日の生活の中で「生活スタイルを変えたいけれども、何を
> すれば良いのか、わからない」とか「問題が複雑すぎて、すべきことの順序がわ
> からない」などととまどっている人たちの助けに少しでもなれればと願っていま
> す。

との事です。ぜひ ご覧下さいませ。

又 お正月には

未来への提言スペシャル 
地球温暖化に挑む ~世界のキーパーソンからのメッセージ~
        
★総合バージョン
総合テレビ 2008年1月1日(祝)午後9:40~10:40
総合テレビ 2008年1月14日(土)午後1:05~2:05(再)

★BSバージョン
 第一部  NASA科学者 ジェームズ・ハンセン
 第二部   経済学者 ニコラス・スターン

BS1 1月2日(水) 午後10:10~12:00
BS1 1月3日(木) 午前10:10~12:00(再)
BS1 1月20日(日)午後7:00~9:00(再)

このような番組が放送されます。

実際に、世界の方と接しられている枝廣さんは
世界のルールが変わり始めていると痛感されているようです。


壊れかけた私

2007-12-27 | ひとり言
単純に熱が出ただけなんだけど
二日前の夜に計ったら 38.6度 あった。
その前から とても 寒かったのは確かなのだし
フラフラもしていた。

でも 冬だし 最近は ひどく忙しかったから まともな身体がどんな常態かなんて わからなくなっていたかもしれない。

遅い夕飯で サーモンのクリームパスタ?という濃いものをワインと一緒に頂いてから 発覚した。

先に計っていたら そんなもの食べなかったかもしれないけど 倒れちゃいけないと思って ずっと ちゃんと食事は取るようにしていたし それだけ熱があっても食欲も減退していないみたいなので

昨日は、おっさんのように にんにくの丸焼き二個とぎんなんとたまねぎと 極めつけは スッポンのエキスを配合した栄養ドリンクを飲んだ。
もちろん ちゃんと野菜たっぷりのお鍋も食べたし、漢方の薬ものんだ。
幸か不幸か 昨日は正規の私の休日。

ちょっと 感激した。

今まで 私は 自分の身体を過保護にしすぎたみたいだ。

いやー 熱が出るのは 悪い菌をやっつけてる証拠だと知ってから
熱が出るのが 少し ありがたく思えたりして 無理に解熱の薬は飲まないようにしたというのもあるのかもしれないけど
今朝は すっかり 熱が下がっていた。
いやー 働く殿方にヨシとされるものは 効くんだなぁー。

それでも まだ 少し自分の身体が信じられないので 午前中 休みを取った。

おかげで 昼には 快調そのものだったけど…

年末の この時期に 休んだ私にとって
会社の空気は とても 寒かった…。

「だってさっ 壊れたプリンターを相手に会社の年賀状 夜 遅くまでかかって印刷してたんだもん。
そんでさっ きっと 出来上がって ホッとして熱がでたんだよ。

いや その前は 計る元気もなかったから ずっと熱が出てたかもしれない・・・ムニュムニュ」と 心の中で 言い訳をしていたのでありました。ハハハッ。

と いう事で 会社のブログも完成して やっと さっきUPしました。

ただで このgooのブログのテンプレート使わせてもらってるけど
よくできてますねぇ。

まっ ちょっと 字が小さくて 行間が狭いので読みにくいけど。

なんでも 自分でやってみると その大変さがよくわかるわぁ。
感謝 感謝。

赤かぶらではなく ゆるぎ

2007-12-23 | ひとり言
写真の赤い野菜は 外観はほとんど 赤かぶらと一緒ですが、[ゆるぎ]と言います。

他地域にあるのか 正式名称なのかは わかりませんが 地の野菜です。

この様に干した後 塩と熱いお湯でもんでから 漬けます。

赤かぶらより ずっと深みのある味で これを刻んで おやきのように中に詰めて 団子にします。
一年前に亡くなった祖母の味で 先日伯母が作ってきてくれて かなり近い味になっていて 伝統が引き継がれたなぁと 嬉しい思いました。

また 伯母に教えてもらおうっと。


クリスマスツリーではありませんが・・・

2007-12-22 | 森林と樹と人
あー とても久しぶりのブログです。
アドレナリン出まくりの ハードな1週間でした。

この写真は、先日植林した杉の木に赤い木の実で
jimiki の仲間のBANさんのお嬢ちゃんが
飾り付けてくれたものです。
山に子供の笑い声がするというは いいものです。

この山は、以前のブログに書いた ご先祖が植えられて
お父様を含め丁寧に手入れされてこられた
ご自分の家の山の木と 滋賀県の柱100本プレゼントで
建築された お施主さんの山です。

jimoki(ジモキ)というのは、多賀を中心に 地元の木を
循環させたり こっちとこっちで繋がっていなかった
人や物や活動を ちょいと 小さな歯車をかますことで
動いて行くといいなーという感じで ボチボチ活動している
仲間の集まりです。



お施主さんと お父様とjimokiの仲間
私もそのメンバーなのですが、基本的に森林ボランティアと
いう組織ではないのです。

建築やデザインや木に携っていても、山の事や森林の事は
ほとんど知りません。だから、勉強の為や実際の事を知る為に
たまたま、植林を手伝わさせて頂いているという感じです。

私個人としては、「植林」する事が企業の森林貢献として
イメージアップに使われている風潮をあまり良く思って
いません。日本の山は、伐らないと植えられません。
伐った木が製品になり、誰かが使って それに対して
お金を出してくれて それが再び山に還らないと
本当の森林の持続ある循環は出来ないからです。

企業に責任がある訳ではないですが
環境の取組という事で「木材製品」が排除されてきました。
今 日本の森林の為に一番必要なのは「使う」事です。
使いもしないで、植林とは何ごとぞぉーと
チビッと思う訳です。

が 実際に生まれて始めて植林してみて
実に 気持ちよかったです。

みんなが 植林 植林という気持ちがわかりました。
ハハハッ。

植林の間隔は、かなり広めです。
お父様が 近くの山で拾ったどんぐりをご自分で
育てていらっしゃって 混合林にされたいと
お持ちになりました。

すごいですよねぇ。山を伐採する予定もない頃から
育てていらっしゃったのだと思います。


これは、自ら コナラか何かを植えておられるお父上。
元気に育ってくれるといいのですが…。

多くの父と息子がそうであるように、そう簡単に
父親の言うことを聞かないのが常ですが
お父上の流儀の植林の仕方を私たちの横で聞いておられて

たぶん、施主である息子さんは 今まで山に関心は
なかったのではないかと思いますが一生懸命植えておられました。



「 よし ! 世代がつながった ! 」

jimoki の存在する意味が 少し見えてきた一日でした。


でも 反省もあります。それは、又 後日に。

しかし、リアルな山の話や実情はとても勉強になり
書きたい事が山ほどあります。

そうそう、この林道を使って山の木を搬出されたのは
初めてだそうです。息子さんは、この林道で小さい頃
スキーをされていたそうです。確かにおもしろそうなコース。



厚み3mmの雑誌が森林問題を解決する

2007-12-14 | 壊れかけてる森林
今日 現代林業 2008年1月号
500号記念号特集①
20年後を考えて いま、強い森づくりを

という A5判で厚み3mm位の定価400円の雑誌が届きました。

名前の通り、林業の月刊誌なのですが
この中の特集 24ページ分で 今 ぐちゃぐちゃに
なっている森林問題の根っこと 今後の方向性が見事に
整理され 網羅されています。

森林や木材 環境に関わりのある方や 
これから森林貢献をしようとしておられる企業の方
楽しくボランティアしたい人にも
ぜひ 読んで頂きたいと思いました。

今月号はUPされていませんが こちらから購入できます。
でも 1冊じゃ買えないみたい…。

ひと事で 森林と言っても3つタイプがあり
「循環型社会の土台としての多様な森」にする為には
それぞれ どうすればよいか。

森林の話をする時に 今 どのタイプの森林に
ついて話をしているか、その問題点の根っこに
ついての共通認識がないと ほんと 間伐ひとつ
とってみても 話がかみ合わない事がよくあります。

余談ですが 結構 広めの間伐をしても 
最近は樹が大きいので日が差込む土壌にならないんですね。
枝打ちもセットにしないと・・・。

それも 地域によっても違います。
日本国中 同じマニュアルで進められてきた事に
ついての問題も指摘されています。

森林所有者や森林組合のあり方、補助金の出し方
鹿を犬の餌にする話なんてのもあって…。

今 20万人の森林ボランティアの方がいらっしゃるそうです。
ボランティアや森林貢献や補助金を出す方は
ほんとに自分たちがしている事が 森林の為になっているのか
何のどの部分を助けているのか考える事が出来ます。

私の感覚ですが、森林側はとりあえず目を向けてもらえる
だけでもありがたい。頂けるものや やってもらえる事を
時代に乗り遅れないようにやっていこう みないな空気があります。
つまり 国民ウケがいいことですね。

その実、本当に必要な事に手がさしのべられていない。
どこに何が必要かが書いています。

ただし、この雑誌は 森林 つまり 川上の話です。

私自身がプレヤーとして活動するのは、この森林資源を
いかに川下に流して 買う 売る 使う 買ってもらう
そして 再び 山に資金を還すという真ん中の生臭い場所です。
商売が絡むと 良い事をしていると思われないのですが
ここも大切なんですよぉーーー。

輸入材 買う方が楽チンだけど それでは日本の森林は
守れないですもんねぇ。

いやーしかし 商店建築とかエルデコとかが愛読書だったのに
マニアな林業の専門誌を読んでる自分に驚くわぁー。 

びわプロ1 バイオディーゼルアドベンチャー

2007-12-11 | 環境コミュニケーション
びわ湖プロジェクト 第一段

森が動く!

近江の森健康診断「キキダス」キックオフ

に 行って参りました。

森林関係の話は、又の機会にしますが

いやー 感激しました。

さすが、菜の花プロジェクトの愛東だけあって
ゲストがすごい!

写真は、廃食油を世界各地でもらいながら
この車で精製して バイオィーゼル燃料をつくりながら
地球一周するという車です。
プロジェクト代表でラリードライバーの山田周生さん。

いやー かっこいい。

詳しくは こちらを →

車を見ながら、スタッフの人に
「なんか バックトゥ ザ フュチャーみたいですねぇ」と言ったら
「いやー 始まりは それなんですよぉー」
だって・・・。

そうなのー。今 私が 森林複合汚染だの、木が枯れてるぅーなどと 大騒ぎしている原点は、近くのミズナラの木で作った地樽のウィスキーが呑みたい!!!と思って 調べたら ナラ枯れがあるのを知った事から 始まったのでした。

いやー 早く原点に戻って 楽しいことをしよー。

サントリーさん お願いします。
枯れはじめのミズナラは チローズが多いかもー。
でも 虫にやられちゃったら 樽はムリかなー。
いや ほんとに 国産のミズナラの樽で出来たウィスキーは
極上でございますの・・・。

あっ 話がそれてしまった。

外国に知り合いのいらっしゃる方は廃油を持って行って差し上げるように 連絡を取ってあげて下さいまし。







もひとつ びっくりしたのが トヨタと並んで ご近所の「油藤商事」さんのステッカーが車両に貼ってありました。さすがです。
 

木のおもちゃ

2007-12-08 | ひとり言
今日は、祖母の一周忌だった。

姪っ子たちが、プラスティックのおもちゃで遊んでいるのを見て
先日、奥矢作の森林フェスティバルで買ってきた杉や朴ノ木の端材で作られたという 上の写真の木製品が事務所にあるのを思い出し さっそく取りに行った。

姪っ子も もちろん材木屋の娘たちである。
木に触れさせたいと思った。

「これは、この柱と同じ スギの木で出来てるんだよぉー」
「あそこの樹も 同じ杉の木だよ。」
と いうと わかっているのかどうかはわからないけど

「 すんごーい ★(お目めキキラキラ) 」

何せ 5才と4才と2才 だ。絶対 意味はわかってないけど
まーいいの。

写真は 5才の作品。

「笑っているハートちゃん」と「怒っているハートちゃん」
怒っている方は、木がちょっとギザギサしてたのです。

子供の発想って おもしろい。

わが社は 結構若いお施主さんが多く よくお子さん連れで打合せにお見えになります。
その時に、スギや桧、ケヤキで出来た積み木をお出しします。
無垢材ですが 意外に楽しそうに遊んでくれます。
それに 今回 犬やハートやクマ、うさぎなどのアイテムが増えるともっと色々な発想が出てくるかもしれませんね。

私は、小さい頃 ほんとの木の端材で遊んでいました。
お風呂の焚きつけ用です。
ふと、祖母が焚いている姿や 一緒にお風呂に入って
しもやけが出来るからと、タオルで手をマッサージしてくれた事とか
いつも 一緒に100数えてから お風呂を出た事なんかを
久しぶりに思い出しました。

ちょっと ウルッとしています。

近江鉄道に大日本スクリーン駅 

2007-12-06 | 持続可能な社会
すばらしい。

近江鉄道・多賀線に来年3月新駅 彦根の大日本スクリーン
という記事があった。

大日本スクリーンは 半導体とかを製造している会社で友達もたくさん勤めている地元の企業です。事業所を拡大されるそうで1000人従業員が増えるそうで 建設費1億円を同社が負担して駅をつくるという事だ。

このあたりは、駅までが遠くどうしても車を利用することになる。
新駅が出来ると500人が マイカー通勤ではなく鉄道を利用する。
マイカー通勤抑制による二酸化炭素排出量の削減と交通渋滞の緩和が出来るという事だ。

と いっても 今より500人はマイカー通勤が増えるので交通量は増えることになるのだよね…。うっ。

近江鉄道さんも、環境に熱心に取組んでいらっしゃいます。
「環境フリー乗車券」なんてのが あるんですねぇ。

通勤時間以外は、自転車で乗ってもいいそうです。

できれば、通勤時間帯に自転車をつめる車両を連結してもらえると 自宅から駅、駅から会社まで遠い私も利用できるんだけどなー。

あーしかし モーダルシフト(自動車から鉄道・飛行機から船に輸送手段を代えるてCO2などの削減をすること)が推奨される世の中になるなんて 何年か前には想像できなかったもんねぇ。

前に、セメントの原料を山から出す為に線路があったのよね。
わが町も工業団地をつくるのに その線路を潰して道路を作ったのだけど
あれを残しておけば、工業団地にお勤めの人や資材を運ぶのに便利だったのになー。

大日本スクリーンの彦根工場から多賀の工業団地にある多賀工場まで直結するし
参天製薬さんや、セキスイ化学さんとか 工業団地にある会社の皆さんで資金を出し合って ここは 一つ 近江鉄道多賀線をもう少しだけ延長するってのはいかがでしょうねぇ。

森林貢献 「CSR」と「三方よし」

2007-12-05 | 森林と樹と人
「 CSR 企業の社会的責任 」

(きぎょうのしゃかいてきせきにん CSR: Corporate Social Responsibility)は、持続可能な社会を目指すためには、行政、民間、非営利団体のみならず、企業も経済だけでなく社会や環境などの要素にも責任を持つべきであるという考えのもとに成立した概念である。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

「 三方よし 」

これは近江商人の商業理念「売り手よし 買い手よし 世間よし」の3つのよし からきています。

私自身は、3年前の環境コミュニケーション大賞の授賞式のあとのシンポジウムで「CSR」といいう言葉を始めて聞きました。これは、欧米から始まった取組ですが、その講演の中で日本にも以前から その考え方があって…という事で「三方よし」という 滋賀県民には 馴染みの言葉が出てきて驚きました。

詳しいことは、リンクで見て下さい。

今は、企業のCSRの活動が 株価や投資にも影響してくるようになっています。

そんな訳で、最近はありがたい事に企業も森林貢献をと活動されることが多くなりました。
しかし、テーマは「森林づくり」や「森を守る」「間伐をする」「植林をする」という感じです。

何が 悪いのだと思われると思いますが、植林するにはその前に伐採をしなければなりません。中には、伐りっぱなしで放置してある所もあるので それをなんとかしようというのはありがたい事ですが、伐採した木や間伐した木はどうなっているのでしょうか。

中には 森林貢献の植林する為に伐採し、大量に木材が出て木材の市場の価格が下がって 本当に救わなければならない林業家の方にしわ寄せが行くという事もあったりするのです。

「売り手よし 買い手よし 世間よし」というのは、その本業において実践される事だと 近江で長く商売をしてきた私たちは思っています。

例えば、木を買う時も その後 手入れが出来ないような価格で買い叩くような買い方はしてはならないという思想がどこかに残っている気がします。

良く言えば 商売上手だと聞いていた私の亡くなった祖父は 父に言わせると「なんだか人をだますような商売だった」らしいです。

しかし この間 大昔に祖父が木を買いに行っていた方とお会いした時に
「そんな ええ値段で買ってくれるのか」と祖父に聞いたら 祖父は
「おー 今は いい値段で売れるしなー」と 言ったそうです。

大企業では、環境やCSRの部門と 材料を調達する部門は違います。
森林貢献して頂いている企業から「木材製品」が消えています。
今 使って頂いている木材も かなりコストダウンを要求されるので
安くて もしや 違法伐採してるかもーという外国の木を使わないと
対応できないのが現実です。

それを 防ぐ つまりは 企業の調達の合法性を証明する為に
FSC認証をとってる森林から…というのが条件になったりしています。

でも日本でそういうものが取れるところは はなからちゃんと森林経営がされていて 資金のある大きな団体です。

日本の森林環境を本当によくしようと思ったら 前日のブログに書いた日本の森林面積の半分以上を占める個人の小さな山持ちの山なのです。

私たちの身近な自然を脅かそうとしていて、なんとかしないといけないのはそういう山なのです。
そして それが出来ないのは 川下の流通価格なのです。

その人達を動かして、世話をしてもらうには 川下で日本の木を使ってもらって 真っ当な価格が山に還るようにしないと持続可能な森林は守れません。

問題は、出口です。
儲けは出なくても 最低限 世話をする資金と時間があれば
本当は、祖先からあずかった山をなんとかしないといけないと
心の中では 思っているのです。
林業だけでは 生きていけないので 働きに出ます。
ある年 何年かに何日かまとまった時間をとらないと山仕事は出来ないのですが 勤めているとなかなか そういう休みはとれません。
休日や有給だけでは ムリです。 

企業の社会的責任の森林貢献を 「使って頂く」事で評価する仕組みを作ることが 行政や山側に必要だと思いますし 企業も環境部門と調達部門が一緒に考えて頂けると とてもありがたいと思います。

そして できれば 兼業林業家である社員には 強制的に山の世話をするような 例えば 産休のようなシステムを作ってもらえるとうれしいなーと思います。
毎年 必要に訳ではありません。

人数的には、そうたいした数になりません。
そんな風な 取組をしている事が CSRとして評価されてもよいのではないかと最近 つくづく思います。

時間がないので 走り書きして読み返えせないので変な文章のまま投稿します。