「 CSR 企業の社会的責任 」
(きぎょうのしゃかいてきせきにん CSR: Corporate Social Responsibility)は、持続可能な社会を目指すためには、行政、民間、非営利団体のみならず、企業も経済だけでなく社会や環境などの要素にも責任を持つべきであるという考えのもとに成立した概念である。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「 三方よし 」
これは近江商人の商業理念「売り手よし 買い手よし 世間よし」の3つのよし からきています。
私自身は、3年前の環境コミュニケーション大賞の授賞式のあとのシンポジウムで「CSR」といいう言葉を始めて聞きました。これは、欧米から始まった取組ですが、その講演の中で日本にも以前から その考え方があって…という事で「三方よし」という 滋賀県民には 馴染みの言葉が出てきて驚きました。
詳しいことは、リンクで見て下さい。
今は、企業のCSRの活動が 株価や投資にも影響してくるようになっています。
そんな訳で、最近はありがたい事に企業も森林貢献をと活動されることが多くなりました。
しかし、テーマは「森林づくり」や「森を守る」「間伐をする」「植林をする」という感じです。
何が 悪いのだと思われると思いますが、植林するにはその前に伐採をしなければなりません。中には、伐りっぱなしで放置してある所もあるので それをなんとかしようというのはありがたい事ですが、伐採した木や間伐した木はどうなっているのでしょうか。
中には 森林貢献の植林する為に伐採し、大量に木材が出て木材の市場の価格が下がって 本当に救わなければならない林業家の方にしわ寄せが行くという事もあったりするのです。
「売り手よし 買い手よし 世間よし」というのは、その本業において実践される事だと 近江で長く商売をしてきた私たちは思っています。
例えば、木を買う時も その後 手入れが出来ないような価格で買い叩くような買い方はしてはならないという思想がどこかに残っている気がします。
良く言えば 商売上手だと聞いていた私の亡くなった祖父は 父に言わせると「なんだか人をだますような商売だった」らしいです。
しかし この間 大昔に祖父が木を買いに行っていた方とお会いした時に
「そんな ええ値段で買ってくれるのか」と祖父に聞いたら 祖父は
「おー 今は いい値段で売れるしなー」と 言ったそうです。
大企業では、環境やCSRの部門と 材料を調達する部門は違います。
森林貢献して頂いている企業から「木材製品」が消えています。
今 使って頂いている木材も かなりコストダウンを要求されるので
安くて もしや 違法伐採してるかもーという外国の木を使わないと
対応できないのが現実です。
それを 防ぐ つまりは 企業の調達の合法性を証明する為に
FSC認証をとってる森林から…というのが条件になったりしています。
でも日本でそういうものが取れるところは はなからちゃんと森林経営がされていて 資金のある大きな団体です。
日本の森林環境を本当によくしようと思ったら 前日のブログに書いた日本の森林面積の半分以上を占める個人の小さな山持ちの山なのです。
私たちの身近な自然を脅かそうとしていて、なんとかしないといけないのはそういう山なのです。
そして それが出来ないのは 川下の流通価格なのです。
その人達を動かして、世話をしてもらうには 川下で日本の木を使ってもらって 真っ当な価格が山に還るようにしないと持続可能な森林は守れません。
問題は、出口です。
儲けは出なくても 最低限 世話をする資金と時間があれば
本当は、祖先からあずかった山をなんとかしないといけないと
心の中では 思っているのです。
林業だけでは 生きていけないので 働きに出ます。
ある年 何年かに何日かまとまった時間をとらないと山仕事は出来ないのですが 勤めているとなかなか そういう休みはとれません。
休日や有給だけでは ムリです。
企業の社会的責任の森林貢献を 「使って頂く」事で評価する仕組みを作ることが 行政や山側に必要だと思いますし 企業も環境部門と調達部門が一緒に考えて頂けると とてもありがたいと思います。
そして できれば 兼業林業家である社員には 強制的に山の世話をするような 例えば 産休のようなシステムを作ってもらえるとうれしいなーと思います。
毎年 必要に訳ではありません。
人数的には、そうたいした数になりません。
そんな風な 取組をしている事が CSRとして評価されてもよいのではないかと最近 つくづく思います。
時間がないので 走り書きして読み返えせないので変な文章のまま投稿します。