樹業人~風の通心

持続可能な社会や森林・建築・木製品について、気ままに こそっと考える為のネタ帳です。

クリスマスツリーではありませんが・・・

2007-12-22 | 森林と樹と人
あー とても久しぶりのブログです。
アドレナリン出まくりの ハードな1週間でした。

この写真は、先日植林した杉の木に赤い木の実で
jimiki の仲間のBANさんのお嬢ちゃんが
飾り付けてくれたものです。
山に子供の笑い声がするというは いいものです。

この山は、以前のブログに書いた ご先祖が植えられて
お父様を含め丁寧に手入れされてこられた
ご自分の家の山の木と 滋賀県の柱100本プレゼントで
建築された お施主さんの山です。

jimoki(ジモキ)というのは、多賀を中心に 地元の木を
循環させたり こっちとこっちで繋がっていなかった
人や物や活動を ちょいと 小さな歯車をかますことで
動いて行くといいなーという感じで ボチボチ活動している
仲間の集まりです。



お施主さんと お父様とjimokiの仲間
私もそのメンバーなのですが、基本的に森林ボランティアと
いう組織ではないのです。

建築やデザインや木に携っていても、山の事や森林の事は
ほとんど知りません。だから、勉強の為や実際の事を知る為に
たまたま、植林を手伝わさせて頂いているという感じです。

私個人としては、「植林」する事が企業の森林貢献として
イメージアップに使われている風潮をあまり良く思って
いません。日本の山は、伐らないと植えられません。
伐った木が製品になり、誰かが使って それに対して
お金を出してくれて それが再び山に還らないと
本当の森林の持続ある循環は出来ないからです。

企業に責任がある訳ではないですが
環境の取組という事で「木材製品」が排除されてきました。
今 日本の森林の為に一番必要なのは「使う」事です。
使いもしないで、植林とは何ごとぞぉーと
チビッと思う訳です。

が 実際に生まれて始めて植林してみて
実に 気持ちよかったです。

みんなが 植林 植林という気持ちがわかりました。
ハハハッ。

植林の間隔は、かなり広めです。
お父様が 近くの山で拾ったどんぐりをご自分で
育てていらっしゃって 混合林にされたいと
お持ちになりました。

すごいですよねぇ。山を伐採する予定もない頃から
育てていらっしゃったのだと思います。


これは、自ら コナラか何かを植えておられるお父上。
元気に育ってくれるといいのですが…。

多くの父と息子がそうであるように、そう簡単に
父親の言うことを聞かないのが常ですが
お父上の流儀の植林の仕方を私たちの横で聞いておられて

たぶん、施主である息子さんは 今まで山に関心は
なかったのではないかと思いますが一生懸命植えておられました。



「 よし ! 世代がつながった ! 」

jimoki の存在する意味が 少し見えてきた一日でした。


でも 反省もあります。それは、又 後日に。

しかし、リアルな山の話や実情はとても勉強になり
書きたい事が山ほどあります。

そうそう、この林道を使って山の木を搬出されたのは
初めてだそうです。息子さんは、この林道で小さい頃
スキーをされていたそうです。確かにおもしろそうなコース。



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