樹業人~風の通心

持続可能な社会や森林・建築・木製品について、気ままに こそっと考える為のネタ帳です。

滋賀の木で 家を建てる

2007-11-06 | 近くの山の木で家を建てる意味
滋賀県産材「びわ湖材」を半分以上使って建築される方には
木の香る淡海の家推進事業で 上限で「柱が100本プレゼント」されます。
写真は、それを使ってますよぉーという看板です。

今、建築中の「大黒柱の家」 は 大きいので スギ20本、桧80本と100本 バッチリ頂かれました。

大黒柱が すえつけられた様子は こちらをどうぞ。


このように 柱に頂いた「木」だとPRの意味もあって
貼るように指導されています。
右上の マークが見えますか?
びわ湖材のマークです。
ほんとは 焼印にしやすい簡単なマークにして欲しなーと
応募したのですが 却下されてしまいました。グスン。
やっぱり こんな事になってしまうのですよねぇ。
ごみになるじゃん。


今風の家ですが ちゃーんと伝統の技が活きています。
免震構造についての説明は こちら
以前のブログの 栗の木の土台が使われています。
柱が割れているのは「背割り」と言って
簡単にいうと木材の収縮を吸収する為にわざと入れます。
強度には、問題ないです。完成すると見えません。
これも 長持ちをさせる昔からの知恵ですね。



この写真のバックにうっすら見えるのが 鈴鹿山脈です。
山と家が こんな近くで繋がるのが とても うれしい。



上の二枚の写真の中に たまにリンクを貼っている「裏長男No5」やほんとの長男(社長)がいます。No5 というのは 五番目という意味で 実はこの写真の中に私の兄弟が五人いるんですねぇ。
アットホームな会社でしょ。上棟の時は、みんな 総出です。
ウォーリーを探せ! みたいな感じですねぇ。

お施主様も、建築関係の工事の方なので参加されています。
お施主様自身が 自分の家を造るというのに何かしら
参加して頂くという風な 住まいづくりを心がけています。



上棟後 しばらくたってからの写真です。
上にちょこんと出ているのは 越屋根もどきです。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
檜柱 (市川純雄)
2007-11-07 12:35:19
檜の柱80本とはすごい家ですね。築30年の我が家は通し柱8本だけが檜です。
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柱100本 (樹子)
2007-11-07 23:12:14
はい ありがたい事です。

滋賀県では、この制度を使えば更に建築確認代も 安くして頂けるのです。



ところが 国の方針は どんどん 日本の木を使う意味を無くしたり 日本建築の良さを活かしにくい方向へ進んでいます。



滋賀県独自での 自分たちの自然と環境と文化を守る政策に期待したいです。
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