樹業人~風の通心

持続可能な社会や森林・建築・木製品について、気ままに こそっと考える為のネタ帳です。

柿の木を建築に使う

2007-09-24 | 近くの山の木で家を建てる意味
これは、弟の家の和室の床の間の写真です。

正面に見えるのは、地元の多賀の柿の木の板です。
板の裏に間接照明がしこんであります。
掛け軸かわりに、とてもいい インテリアになりました。

屋久杉などの中が腐って、ボコボコ穴の開いた板も
欄間などに使われたりします。

きれいな木だけでなく、一見傷害があるというものも
活かして風情を楽しむしつらえです。

地元の木を活かすのは、杉や桧だけではないのですね。



これは、すでに私のお腹の中に入ってしまった 前のブログの柿です。

箸置きは、黒柿で出来ています。
東京ミッドタウン価格で 2100円。杉の丸太より 高い。
箸置きに置いてあるのが、梅の小枝で出来たフォーク。
500円だったかなー。
柿が置いてあるのは、たぶん熱圧処理がしてある杉のコースター。
床板にも利用するのだけど、杉の中の成分を熱と圧縮で耐水や汚れ防止のワックスの役目をさせているすぐれものだ。

高いと思うか、安いと思うか…。

仕入れ原価から運賃とか モロモロを引くと作る人はどれ位で作っているのだろう。そこから 更に 木の値段を考えると…。

\100ショップは、サイフにはありがたいけど 海外で作らせて運んでくる。
国産の割箸も、わざわざ国産材を中国に運び 作らせて 又輸入しないと採算が取れないらしい。
輸送で二酸化炭素ばかりでなく 酸性雨の原因物質も排出して 温暖化や森林を壊している事に気がついてから \100ショップにお買い物にいけなくなっている今日この頃です。

なるべく近くでとれて 近くで作ったものをと思うけど これが又 売ってないのですよね。

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2 コメント

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Unknown (市川純雄)
2007-09-27 20:30:23
弟さんなかなか芸術的センスがあるのですね。柿の木を使った床の間なんて素晴らしい。感心しました。
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おほめにあずかり (樹子)
2007-09-27 23:17:38
たくさん弟がいて(^_^;)施主の弟か 設計した弟か 現場監督の弟か 誰が考えたのかわかりませんが 光栄至極にございます。



考えてみたら 施主の弟以外は みんな先生の生徒でしたねぇ~。
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