樹業人~風の通心

持続可能な社会や森林・建築・木製品について、気ままに こそっと考える為のネタ帳です。

200年住宅と天然乾燥 2

2008-01-22 | 近くの山の木で家を建てる意味
昨日の続きを書くのに
集成材を使った建物の 現存する一番古い建物を調べてみた。

まだ 50年位 らしい。



前に この本の最後に「ちょっと悲しい実例集」と
いうのがあって 時間がたって接着剤がはがれた
合板や集成材というのを見た。

今は 改良されて 半永久的にもつ接着剤が使われているから
大丈夫と書いてあるが 接着剤はもっても 薄くスライスされた木材と その緊密度は どうなのだろうと疑問が残っていたりする。

大丈夫だと言われても 実際 長期に使われてきた実績がないから 自信を持って進められないの。

それと 炭を焼いているので木材に熱を加えると 木酢液というかなりの酸性の液体ができるのを知っているので 人工乾燥で熱を加えると木材が酸性化するのは理解できる。

燻煙乾燥も 昔のようにあまり釘を使わない工法だと 囲炉裏のある昔の家は燻されて 虫がつかず長持ちするという説には 納得するけど

今のように バリバリ釘を使う工法の場合 錆びが気になる。
ステンレスなら いいじゃんというかと そうでもない。
少し 錆びる方が抵抗ができていいらしい。

でも 強度の酸性の場合 かなり錆びると大工が嘆いていた。

それと 高温 いや かなり気を使って低温で乾燥させても
木の繊維が壊れる。

表面はきれいでも 木の中が頼りない感じなの。
つまり 釘や 木と木どおしでも「効かない」感じらしい。

これも 大工がトンカチの感覚でわかるらしい。

200年 家を持たせるというのは 強くすれば良いわけではない。

昨日の続きのブログを書いたので ご興味のある方は
こちらを・・・

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