樹業人~風の通心

持続可能な社会や森林・建築・木製品について、気ままに こそっと考える為のネタ帳です。

原木丸太の市で「競り」をしている様子

2011-11-03 | 森林と樹と人

一般の方は、あまり目にする事のない 原木丸太の市で「競り」をしている様子をyoutubeにUPしました。会社のブログに貼りつける方法まで至れず とりあえず こちらでお知らせ。携帯で撮ったので ちよっと、船酔いします(笑)音も出ます。

http://www.youtube.com/watch?v=A6CoiFq5fy8


目利きの材木屋さんの行動や 同じ大きさの丸太で 価格がなぜ違うのかを見ていると「良い丸太」がどんなのか 少しずつではありますが わかってきます。
(といっても、素人に少し毛が生えた程度で 本職さんには怒られそうで恐縮です・・・)

太さは同じでも、これは「柱」にしてはまずいでしょという丸太は、やはり安い。
安い丸太は、やはりそれなりの理由があるのです。
今は、柱が見えない家が多いので、見えないところはコストダウンとなりがちですが、ならばこそ余計に「強くて、曲がりにくく、長持ちする丸太」を選ぶ事って大切です。
無節である必要は、もちろんないけれど 美しい丸太というのは 用も備えているものです。 

他の工務店さんに木を納めておられる材木屋さんの話を聞いたり、市場の様子を実際に見て体験すると、今まで 本やネットで得た情報や誰かに聞いた話から「頭で考えて、想像していた事」と ちよっと 違うかもと感じました。

私も含めての話だけど、何せ、木材の事を知っている建築業や建築士の人が 本当に少なくなっている。もちろん、机の上で政策を考えている人も。林業をしている人も、そうだと思う。とにかく、森林からエンドユーザーに至るまで お互いの事を知るって ホント大切だと。
犯人は、どこにもいないのよね。みんな 正しい。大切なものが違うだけ。どうやって 共有して共存していくか 考えないと。

でも、木という材料を扱う限り 「大切な事」の基本は 変わらないと思う。
森林や木といった私たちより長生きで複雑な生きものを扱う人間は、今のニーズだけ見ていてはあかんですよね。

とにかく、色々な事情はあったと事とは思うけど 建築用にと思っていたはずなのに戦後 植林して肥料まであげて なんで芯がブヨブヨの年輪がつまってない木を育てたのかなー。 また 林業のコストダウンとか言って 同じ轍を踏むのかしら。。。植林の本数を少なくする(間隔をあける)事の将来的なデメリットが とても心配。

これから育てる木が育つ頃は化石資源にもそうそう依存していられないだろうから、建築の将来の事を思うと 締まった木を育てて頂けるとありがたいと思うとともに、建築業者も その事に対して口も出すけど 金も出す位にならなあきませんよね。

と 今日は ここまで。。。。


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