樹業人~風の通心

持続可能な社会や森林・建築・木製品について、気ままに こそっと考える為のネタ帳です。

森林税の使い道

2009-01-20 | 森林と樹と人
ボチボチ書きためていたものを…


この写真は 赤い所が針葉樹が混み合っている所で
緑がそこそこ すいている所だそうだ。

間伐促進の地図なので、広葉樹林には色が付いていない。

空から見て 画像の分析で出したものらしい。

近所の地図だ。
うちの山もある。

森林税を使って作られた。

すごく 嬉しくて大騒ぎしていたら、こんなもんで喜ぶのは、あんたぐらいだと言われたが
何人かの山の人に見せたら、かなり食いつきがよく
こんなのが、欲しかったと言う人もいた。

とても行きにくく、伐採しても搬出が難しい場所にある
うちの山の辺りの地図を父に見せながら、
おじいちゃんが一生懸命植えた樹を
ちゃんとして子孫に伝えなくてもいいのかと言ったら

心が動いたようだ。
変なん話だが、針葉樹を植えすぎたのが悪いという世間の声も、
山を手入れする気持ちを山主から喪失させている要因もあると感じた。

本人は、広葉樹林にしなくてはと漠然と思っているから
どう動いていいのかわからないように思える。もちろん関心がないわけでは決してない。山に対しての思いはあるのにだ…

明らかに情報が不足して、正しい事が何なのか判断できないのだ。

環境林として、申請すれば間伐代の手出だしはなしで行けるらしいが、どんな環境にしたらいいのかは、たぶん誰もわかっていない。

最近は、かなり森林関係に関わっている私でも、一体、何に税金を使っているんだろと思っていた。

本来、森林を守る為に動いてもらわなくてはならない
山主に一向に何の音沙汰もないし、
パンフレットを配るだけでは、誰も動かないし。

ぜひぜひ 役所や森林組合の棚に 眠る事なく活用していけるよう、地域のみんなで利用出来るとうれしい。

流域と言っても、山主はたかだか、500~600人。

山の事を相談する集まりや、昼間の訪問も相手は、お年寄りだ。

ぜひ、次の世代の若い人をターゲットに加えていければと思う。

この地図は、精度はそんなによくないらしいが
山主に手入れをするきっかけを作れるアイテムになると思う。

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1 コメント

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お久しぶりです (炭作)
2009-02-14 12:29:07
毎日、山でこんな事をしていると、山主さんたちの意識を変える必要を肌身に感じています。間伐遅れによる悲惨な状況を作り出したのは、団塊の世代。山主さんたちと話をしても、ちょうどその世代にあたるおっちゃんたちは、自分の自慢話に明け暮れ、人の悪口を言う事で、自分を慰めているような状態です(そんなタイプの人が圧倒的に多い)。
山主さんたちに、反省の意味を込めて、もっとかっこ悪い話をして欲しい。
そのきっかけを作る意味でも、この地図は意味がありそうです。愚行が白日の下に曝されるのですからね。
山主さんたちは、俺は正しいとか、行政が悪いとか、そんな事を言う前に、市民を受け入れ、一緒に山を造る行動をしてもらいたいと思います。
森健の本当の目的は、山主さんたちへの喚起を促すこと。間伐するか、皆伐するか、植林するか、放置するか、所有者がいる山では、山主さんたちの意向が全てです。
なんだか愚痴っぽくなってしまって、すまん。
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