晴耕雨読と言いますが、こう雨の日が続くと出掛けることも庭いじりも
出来ないので、やむを得ずTVを見たり本を読んだりして過ごしています。
そんな座りっぱなしの生活をして居ると、人間おかしなもので、何のやる気も起きてきません。
これは、これから益々加齢を重ねる上の警鐘だと思い、少しはシャキッとしようと思っています。
先日、読み終わった本を返そうかと思って土気の公民館に行って車から降りようとしたところ、
ナ、ナント勢いよく下ろした足のくるぶしの辺りまで水につかってしまいました。
そうです、駐車場の一番端で雨水がはけ切れずに溜まっていたものです。
本は返さずに片足濡れただけで帰って来てしまいました。
ところで、最近読んだ本は今野敏の警察小説2冊です。
1冊目は、「朱夏」 幻冬舎
捜査一課の係長(ハンチョウ)樋口は警備部長襲撃予告の捜査に翻弄されていたが、
妻恵子が突然行方不明になり連絡が取れない。
樋口は友人の氏家の協力を得ながら、捜査を続行するとともに、妻の所在を懸命に探す。
やがて、この二つの事案が意外な展開を見せて一致することになる。
「朱夏」は娘の「青春」に比べて、夫婦の「私らも負けずに夏の時代を生きなきゃな…」の
会話から取ったものの様だ。 改めて年代の分け方を思い出して確認してみた。
青春 16歳~30前半 朱夏(前半)30前半~40後半、(後半)40後半~50後半
白秋 50後半~60後半 玄冬 60後半~
やっぱり、どう見ても我々の年代には、~マークがあるだけで、後が無い事を物語っています。
2冊目は、「禁断」 徳間書店
横浜みなとみらい署暴対係長の諸橋が同僚の刑事たちと中国人売人や関西暴力団と
地元のヤクザ者等が入り乱れて、横浜戦争になろうとするのを必死で阻止しようとする。
題名の「禁断」はtabooとルピがふって有るところからも、薬の売買・ブンヤや子分の殺害・
他の組織への不義理など、やっちゃいけない事に手を出した暴力団の組長を指しているものらしい。
今野敏さんの本に共通している事は、登場人物の描写が実に巧みで、
その事がこの種小説の殺伐とした内容に人間味を加える結果となっている。
庭のホタルブクロも雨にぬれて重そうに頭を下げています。
この花は八重だったのですね。