近年、悲惨で残忍な犯罪が相次いで発生している。
最近でも、23日午前10時半ごろ、都内の小学校校庭で、
49歳の男が小3の二男に灯油を掛け、自分も同様に火を点けて、離婚でもめて自殺
する道連れにして焼き殺そうとした事件が発生した。 子供も意識不明の重体である。
その以前の21日夜には高松市内の路上で、27歳の男が 、
16歳の高1の女生徒の首付近を執拗に刃物で切り付け1カ月の重傷を負わせてバ
ッグを奪う事件もあった。
言うまでもなく卑劣で残忍な犯行であるが、それだけでない犯人の意識の問題が心
配される。
この二つの事件の犯人は、最近多発しているストカー殺人事件やいじめ、体罰にも
共通する性格の欠如が感じられる。 それは、卑怯で恥じを知らない人間だと云う事
である。 我々は小さい頃から、弱い者を虐めたり、まして暴力を振うこと等は最も
卑怯で、卑怯な行いは最も恥ずかしい事、他人に恥ずかしい事は絶対やってはいけ
ない事を厳しく教えられて育ってきた。
恥ずべきことは幾つかあるが、女性の尻(失礼!)を追い回すこと等も当然入る、まし
て振られた女性を追い回すことは論外である。
私の兄弟は、姉と弟であったから兄弟喧嘩をすると、決まって私が怒られた。
喧嘩の理由は関係なく、女性と目下の者は弱い者として厳しく叱られたものだ。
最近、ジェンダーフリー等の影響か、男と女は全く同じで区別してはならないと言う。
また、「男らしくない」「女々しい」はパワハラになると言う。 馬鹿なことだ。男女が差
別されることなく公平な権利を有することと、一般的に体力や身体的特徴に違いが
あることをゴチャ混ぜにして論じるのは間違っている。
それをも否定するならスポーツや職場の適正配置は出来なくなる。
そんな事を言っているから、女性に対する暴力や嫌がらせが後を絶たない。
考えるまでもなく、抵抗できない弱い者に、更に権力や大勢の力や凶器などを背景に
して暴力を振う等、こんな卑怯で恥知らずな犯行はない。
最近の犯罪やいじめや体罰を見ていると、行う方に決定的にこの感覚が欠けている
ように思えてならない。 恥を知るべきである。