複数の人間が生きていく上で何でも自由に出来たら、絶対、力の強い者、頭の良い者だけが
勝っていくのは当たり前です。 そのため社会ルールが必要で(それ以外の意味も有るが)そ
のルールの実現が或る意味「規制」でもある訳です。これを全て取り払ったらどうなるでしょう。
政府の規制改革会議が15日第2回会合で59項目の見直しや規制緩和の論点整理を示した。
稲田朋美規制改革担当相は「成長戦略の1丁目1番地が規制改革だ。大胆にひるまずに、迅
速に推進していく」とぶち上げた。この人、歯切れは良いが、勢いで行くタイプなので心配です。
この会議のメンバーを見て驚きます。 企業の経営者、経済・金融研究所役員、大学教授など
社会的勝者ばかりです。 現場の人間や弱者の代弁をする人が入っていません。
この人たちが混合診療の拡大や火力発電所建設手続き簡素化、雇用規制の見直しなどを審
議していく事に不安が残ります。 大事なことばかりですから拙速にならないように慎重にお願
いしたいものだと思います。
規制を取り除くたびに、ドンドン地域格差・貧富の格差が広がっていくことを懸念します。
規制改革が全て「善」と言うのは大いなる誤解です。