全柔連の強化体制が変わることになった。 
新強化委員長に斉藤仁氏、男子監督に井上康生氏が着くことになった。
交替は五輪の責任をとってのことだと云う。 負けたから責任をとると云うのでは意味
がない。 小生は、吉村強化委員長と篠原氏の男子監督には最初から反対であった。
それは日本柔道がどのような立場で世界に臨むかのハッキリした考えや、勝つための
対策が全くとられていないと思ったからだ。
世界柔道団体選手権が10月27.28日行われ女子は優勝したが、男子はロシアに敗れ
て2位になった。 その時の篠原監督の発言「決して差がある負け方ではない。 次につ
ながる試合を全員がしてくれた。 しっかり組んで一本をとる柔道を続けていきたい 」と、
相変わらず、知恵の無いコメントを言っていることに言葉を失った。
全柔連は篠原氏の続投を決めていた。 本人も続投の意向であったが周囲の声が厳し
く、篠原氏本人が辞任を決めた。
ただ、斉藤氏も井上氏も今までの強化体制の中にいた人達で、はたして、今までと違う
対策がとれるのか少々心配である。 それと、斉藤氏が日本敗戦当時他人事みたいに
精神論を述べており、井上氏は内また得意の綺麗な柔道に拘って勝っていた人で人柄も
抜群の好人物、これで一筋縄でいかないあの欧州の柔道に勝てるのか心配である。
本当は総合格闘技の経験もある吉田秀彦氏等の就任が望ましいと思っていたが、やはり、
全柔連主流じゃないから無理だとも思う。
ともかく、この体制での成果が計れないうえでの批判は失礼であり、これからに期待したい。
ただ、世界の柔道を原点に戻すならともかく、今のまま世界に臨むなら、態度は悪いが強か
った石井慧氏（総合格闘家）が言っている「今の強化方法では勝てない、もう少しウエートト
レーニング等を強化して寝技を強化して相手の返し技に対応出来る柔道が必要」「一本を
取りに行く柔道は難しく、プレーシャーになり、返される恐れもある。如何にしたら有利にポ
イントを取れるか考えてやる必要がある。」 等と云う具体的な意見にも耳を傾け真剣な分
析と対策が必要だが、…無理だろうなーと思う。
