今年、家の山茶花は虫にやられてほとんど全滅しました。
ところが、たった１本普段どおり花芽を付けた山茶花があったのです。
あまり日当たりの良い場所ではないので、そんなに花芽は多くないのですが、それでも普通
に芽を持ち、次々咲いています。 山茶花はこの寒い季節に咲く貴重な花だと思います。
１本だけ残ったので、特に頑張ってのエールを送っています。
私はお金持ちではありません。 言うまでもない事ですが、お金が無い方
の部類になります。 ですから、持っているものも身の丈に合ったものしか有りません。
そんな私の、身に余るものがこの硯箱です。 昔、知人から頂いたもので、その時も私には過ぎる
物だと云ってお断りしたのですが、どうしてもと云われて 「 これからしっかり、書をやることを勧め
てくれているんだ。」 と割り切って頂いたものです。
爾来、何十年、ほとんど筆を持たない生活を
しています。 筆を持つのが、年に１回か２回では本当に申し訳ない様な気がしております。
硯箱は大きな物（３６ｃｍ×２９ｃｍ）で立派な塗りに鳥、梅、蝶の螺鈿が施してあります。
中に入っている硯、墨、筆、落款用の石まで一級品、特に硯は龍の彫刻入りの蓋つきです。
龍と云えば、来年の干支ですね。
今日、必要に迫られて、久々にこれを取り出し、こんなことでは申し訳ないとつくづく反省
したのですが… 。 さて、今後の事は、… 。
