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思いやることは能力だ

2020-06-08 15:01:03 | 教育
最近読んだ本で、印象に残ったことを話そうと思います。
「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」  著者:ブレイディみかこ さん 新潮社
個人的にネタばれが嫌いなので、なるべく内容は書かないようにしますが、気になる方はご遠慮ください。



<シンパシーとエンパシーの違い>
シンパシー
1 誰かをかわいそうだと思う感情誰かの問題を理解して、気にかけていることを示すこと
2 ある考え、理念、組織などへの指示や同意を示す行為
3 同じような意見や関心をもっている人々の間の友情や理解

エンパシ―
他人の感情や経験などを理解する能力

つまりシンパシーは「感情」、エンパシ―は「能力」だということ。
著者によると、シンパシーは人間が抱く感情の事だから、自分で努力しなくとも自然と出来る。
だが、エンパシーは想像する力の事である。


この考え方、衝撃をうけました。そして深く同意しました。
能力は鍛えることが出来る。鍛えなければ衰える。能力を高めるためには、鍛えなければならない。
他人の感情や経験などを理解するというのは、自然と出来るわけではない。

物事には背景があります。理解することは同意することではない。次のステップに進むためには、理解することが必要。
一致した見解にたどり着くことが重要なのではなく、たとえ納得できなくとも、理解すること。
お互いの主義主張がぶつかることはよくあります。どちらが正しいと、結論を出すことが必ずしも正しいとは言えません。
正義の反対は誰かの正義、といいます。



結局自分が出来るのは、相手の事を理解する「能力」を「鍛える」ことのようです。
とりあえず、家の本棚を充実させて、子供に読書の習慣をつけさせたいと画策する今日この頃です。

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