中小企業のES=人間性尊重経営のパイオニア/有限会社人事・労務 ES組織開発・人事制度改革ブログ

社員の幸せ、職場の幸せを基準に経営を、社風を変えたいと本気で思っている社長さん・人事担当者の方へのエールをあなたへ!

自然農法の試み!小さくスタート!

2022-05-23 17:04:58 | 地域貢献

有限会社 人事・労務の志村です。

 

今回は、私たちが運営している田心ファームで、これから実際に学びながら実践していく自然農法を通して伝えていきたいことについて書かせて頂きます。

つい先日、田心ファームの一角で自然農法の試みをスタートしました。

 

持ち込まない、持ち出さないという心構えを軸に畑の雑草を狩り、畝に雑草マルチを敷きました。

 

この2メートル四方の場所に、5か所に種を植えました。

 

雑草マルチは、土の乾燥を防ぎながら虫の住処となり、さらに虫は雑草を分解し、土の栄養にしてくれます。まさに循環。

草たち虫たち一つひとつがメッセージだと感じました。

 

今まで大変な作業と感じていた雑草を刈ることに、大きな意味を感じた体験でした。

 

雑草の上から種を蒔くという初の試みで、うまく発芽するか不安だったのですが、数日して畑を見に行った際、無事に発芽しておりました!

 

今、私たちが実践している農法は、自然農法の中でも菌や微生物を軸にして考える「菌ちゃん農法」です。

 

菌ちゃん農法とは、

森の生態系のように、落ち葉や木の枝や、枯れた草木などが土に戻り、微生物の力を活用して植物が育つ。そんな自然の循環に沿って育てる方法です。

 

畑では発酵させた生ごみまたは雑草と発酵を促す微生物たちを一緒に投入し、畝に雑草マルチをかけて、外部から雑菌が入りにくい状態にします。

すると、土壌全体が発酵の方向に働くようになり、土着の菌たちが一緒になって生ごみを発酵分解し、様々な有用な成分を作りだしていきます。そうなると、土はますます完全な発酵状態に近づき、野菜は化学肥料なしに、青々と育ち、病気も虫の害も少なくなり、元気で美味しく育ちます。

 

 

管理された畑とは違い雑草も野菜も皆が共生する。

 

自然の中で一番共生関係の高い生物は細菌・微生物だと言われています。実は人間の臓器一つ一つにも、その機能を助ける特有な細菌が何万種類も生息しています。

健康のために乳酸菌・ビフィズス菌・納豆やキムチなどの発酵食品を食べると良いと聞くのは、そのためです。

 

これは腸の働きを助けるからであり、腸は体外から必要な細菌を取り込んで、自身の機能を整え、さらにその細菌を全身に回す役割があります。

 

つまり腸は細菌がなければ腸の機能が落ち、健康に大きな影響を及ぼしてしまいます。

 

 

この働きは、土ととてもよく似ています。

土には、土壌細菌と言われてる微生物が多く生息し、その微生物たちが、土壌を豊かにし、生態系豊かな森や、元気いっぱいの野菜を育てる基盤を作ってくれます。

 

微生物や虫たちは私たち人間では取り込めない腐敗している有機物(死骸や生ゴミ)を生活していくために必要な豊かな自然環境や食べ物を変換する手助けをしてくれてます。

 

畑に農薬を撒いてしまうと、地中の微生物が死んでしまうため、上記のような働きが失われます。

 

微生物が心地よく生きる環境を考えることが自分たちの健康につながり、私たちの健康を考えることが実は微生物の居場所を作ることにつながっているんです。

 

農薬や化学肥料を使わない自然農法や自然栽培のお野菜を栽培することは、私たちの健康維持と自然界に生きる多様な生物が共生していくために有用な手段だと思います。

 

自然農法で作ったお野菜を食べることで、土に生きている、微生物・菌も一緒に身体に取り入れる。

 

現代のような個で力を持ち、効率性即金性を重視した分断を生む関係性ではなく、お互い複雑に関わり合いながら、おかげさまの関係性が土と腸の関係性から学びます。

私たちは「菌ちゃん農法」を通して、さまざまなコトやモノが複雑に絡み合って、私たちの健康や環境は成り立っていることを認識し、お互いに支え合いながら暮らしていることを肌で感じていければと思います。

 

ぜひ少しでも興味があればホームページを覗いてみてください⤵︎

https://hatarakuba.com/903cityfarm/

 

 

※参考文献

NPO法人大地といのちの会・菌ちゃんふぁーむ 吉田俊道さんのPDF資料

NPO法人大地といのちの会・菌ちゃんふぁーむ 吉田俊道さんのYouTube動画

書籍「腸と森の「土」を育てる」

書籍「完全版 生ごみ先生が教える「元気野菜づくり」超入門」

 

 


健康経営と働き方改革

2022-05-23 10:48:15 | 組織開発・社風改革

有限会社人事・労務の髙橋です。

ここ数年、「健康経営」が注目されています。健康経営とは、社員の健康面に投資して、会社として持続的な成長を図る経営戦略です。健康経営には、①社員の定着率アップ、②生産性向上、③会社のイメージアップなど様々なメリットが語られます。

 

なぜ、健康経営が今注目されているのか。

少子高齢化に伴う若手世代の労働人口の減少、コロナ禍による健康不安、ワークライフバランスの考え方の変化など、様々な要因が考えられます。今回は働き方改革に伴う法改正との関連で考えてみたいと思います。

*社内のメンバーでマラソン大会に出場しました!

 

働き方改革はご存じの通り、労働者がそれぞれの事情に応じて多様な働き方を実現したり、雇用形態にとらわれない公正な待遇を確保するための施策で、主に2019年から各法改正に伴い、様々な動きが出ています。

働き方改革に伴う主な変更点は下記です。

 

①残業時間の上限規制(原則は月45時間、年360時間)

②年次有給休暇の年5日の取得義務化

③労働時間の客観的な把握を義務化

④高度プロフェッショナル制度の創設

⑤フレックスタイム制の拡充

⑥勤務間インターバル制度の導入(努力義務)

⑦産業医・産業保健機能の強化

⑧同一賃金同一賃金制度

⑨月60時間超の残業に対する割増賃金率引上げ

 

細かい内容はこの記事では割愛しますが、全体的に長時間の残業を抑え、休暇を取得しやすくすることで私生活の充実を図ってもらおうとする内容や、パート・アルバイトなどの非正規雇用の労働者の一定程度の待遇確保により、副業の選択などより自由な働き方を推進していく動きが主となります。

 

労働者側からすると、正社員と同等の待遇が確保されるのであれば、必ずしも正社員の選択を取る必要はないですし、労働時間も制限がかかることで大体の時間の目安がつくのであれば、空いた時間で副業をするという選択肢も取りやすくなります。平日は正社員として会社に勤め、土日はアルバイトやパートをしたり、個人事業主として活動するという人も今後増えていくでしょう。

そうすると、労働者としては「この仕事は長く続けられないな」と感じた場合、他の選択肢に流れる可能性が今までより高くなります。同じ会社に正社員として残り続けなくとも、収入水準を維持する選択肢が増えたからです。よって、社員に「この会社で長く働きたいな」と思われる環境作りは大切になってきます。

 

また、この情報社会にあって、悩ましい話ですが良い評判であれ悪い評判であれ、噂はネットを通じて瞬く間に広がっていきます。社員の健康や法律を無視した経営スタイルをとっていると、あっという間に社会に噂が広がってしまうのです。そのような観点からも、健康経営というのは大切なものです。

 

とはいえ、「健康経営とは具体的に何をすればよいのか?」と思われる方もいると思います。

まずは、健康経営とは関係なく当然のことなのですが、上記の法改正内容をしっかり押さえた上で対応する必要があります。社内の福利厚生制度を充実させるのも1つの有力な手法です。

 

取り組み事例として下記のようなものがあります。

・システム導入による業務の効率化を図った。

・コワーキングスペースの開設を行った。

・リフレッシュ休暇制度を設けた。

・運動習慣定着のためにウォーキングイベントを設けた(歩数に応じて表彰など)。

・女性社員が働きやすいよう子連れ出勤を認めるようになった。

・健康促進のため、昼食時にヘルシー弁当を提供するようにした。

 

 

など、あくまで一例ですが様々な取り組みがあります。

経済産業省などが取り組み事例を公表しておりますので、一度ご覧いただくとイメージがつきやすいかと思います。

 

社員の成長はもちろん、会社としても長く発展していくために「健康経営」、ぜひ一度検討してみてはどうでしょうか。