メインストリートのうつけもの

ロックンロールにゃ歳だけど、死ぬにはチョイト若過ぎる?

「黄昏乙女×アムネジア」感想

2013年05月10日 23時20分13秒 | アニメ
アニマックスでの”イッキ見”シリーズで視聴。
実は本放送の時、冒頭の5分ぐらいで視聴を取りやめたアニメだったのだ!
脇役の女の子が、幽霊であるヒロインにからかわれているシーンが
自分のキライな「ぬらりひょんの孫」に出てくる
”妖怪クラブ(だったっけかな?)”の存在を思い出させて
「あちゃ!頭の悪そうなユーレイコメディか」と、早合点してしまったのだ!
いやあ、今回見直し出来て良かった!
実に感動的な恋愛アニメの傑作と言い切ってしまおう!
もう大団円では涙が止まらなかったぞ!

そもそも物語は終盤にいくにつれてドンドン緊張感を増していき、
5話ぐらいまでとは作品のトーンが全く違ってきてしまっているのだ。
ヒロインが幽霊になってしまった真相が明かされるくだりは
この作品の肝になる部分で、ヒロインの目から物語が語られていて
(文字通り、自分の手とか足元しか写らない”視界”で展開される)
映像表現的にも斬新であり、ヒロインの恐怖感もよく表わされている。
いわゆるホラー作品の要素もあるので、その時々の表現方法も
月並みではなく、新鮮に感じられた。

それでいてコメディ部分も、女性陣の水着姿やメイド姿、果てはヌード姿と
エンタテイメントとして怠りは無い。
キャラデザについてもシリアス/コメディの両方でも十分イケる
キャッチーなもので、特にヒロインについては素晴らしいの一言。
そう、自分はこのヒロインに惚れてしまったのかもしれない。
だって幽霊のクセに、主人公にとっては生身の人間と同じで
ちゃんと触れるし、キスだって出来るんだぜ。
そんな彼女の胸を誤って”揉んで”しまった時、
「また触ってくれた」なんて言われたらイチコロだろ?!…だろ?

このアニメのように後半”化ける”作品にはいくつもあってきたが
耐え切らずに途中で観なくなってしまったものの中にも
実は傑作が混じっていたのかもしれないなあとしみじみ考えてしまった。
でもまあ、冒頭でコッチ(自分)の琴線に触れて来ないんだから
仕方ないっていえば仕方ないよな。

霧江さんが主人公になるコメディ・タッチの最終話をどうみるか。
12話までの盛り上がりの余韻を見事にブチ壊す強力な一話だが
”イッキ見”みたいな続けざまの視聴では注意が必要だ。
おそらく本放送で1週間の間をとれば、かえって口直し的な意味で
さらにキャラクターに親近感が湧く展開になったのだろうが。

それにしても思いがけず”感動的な”傑作に出会えたぞ!