メインストリートのうつけもの

ロックンロールにゃ歳だけど、死ぬにはチョイト若過ぎる?

紙ジャケといえど

2012年06月23日 09時34分44秒 | ロック
いろいろなコンセプトで作られているが
”LP時代の復刻”と”再発時の特別仕様”に大別されるようだ。
もちろんカモられる身としては前者に興味が湧くぞ。
ちなみに前回紹介したPINK FLOYD/DISCOVERYの場合
後者のコンセプトとなっており、
LP時代と表面のデザインは変わらないものの
内ジャケットの写真なんかガラリと替えられているアルバムもあったり。
こうなってくると、やはり少々残念な感じだ。

せっかくの紙ジャケットなのにLPと違うという現象は
CDのプラスチックケースのジャケットがLPと違うというものより
なんか許されない気もするが…。
よくあるのはデジパック仕様で、チョット見は紙ジャケだけど
開いてみるとあららってヤツだ。
まあ、自分は言うほどこだわりが無いので別に構わないけどね。
でもプラスチックケースって落としたらイチコロで
すぐあのちょうつがいの部分がポッキリと逝ってしまわないか?
その点でいくと、デジパックというのは全然OKだと思う。


そもそもLP時代の紙ジャケットのつくりでも
アメリカ(以後A)式とヨーロッパ(以後E)式があって
好みが分かれるところだが…。
自分はしっかりとした質感のA式が好きだし
日本はほとんどA式でジャケットが作られていたと思う。
復刻紙ジャケものにしたってしっかりとした厚紙でつくられた
A式のジャケットは、いかにもLPのミニチュアといった風情がマルだ。

ところがいつしかE式で復刻されるケースがほとんどになっているぞ。
最初は英国発売使用にこだわったマニアのニーズかと思ったが
案外コストの問題ではなかろうか?
薄っぺらく、貼り合わせの末端処理もしないE式の方が
いかにも安上がりそうだし。
例えば、キング・クリムゾンなんか初回はA式で復刻されたが、
以降はずっとE式になっている。
初回のA式の復刻はLPの当時使われていたジャケット表面の紙質(和紙)や
印刷の色(金色)なども忠実に再現されていて感動ものだった。

E式の復刻でも、当時日本では発売にならなかった仕様を
わざわざ再現されたものなどはやはりイイ感じだ。
下のELOの3枚目なんていい例だ。
LP時代でもジェフ・リンの写真が宇宙空間に合成されているだけだったのが
内ジャケットの写真がくり抜きで見えるような仕様になっていたなんて。


いずれにしても中途半端な紙ジャケだけは
カンベンしてほしいよな~。
あと、音質改善にも取り組まないまま紙ジャケで復刻とか。
自分的にはコレが一番ダメだな。