ジージのドイツ散歩

散歩中に見た物を写真に撮って、記事にしています。

ドイツのビール その2 + 魔のビール三角地帯

2012-11-24 | 食べ物、飲み物

                    前回は北ドイツでよく飲まれる
                    ピルゼナービールの話をしました。
                    その外にもボックビールというこってりした、
                    やや甘めのビールもあります。
                    ベルギーのデューベルビールに味が似ていますね。
                    11月13日の記事を参照してください。

          これはベルギーのビール、デューベルです
          

     ドイツで普通に飲まれているピルゼナータイプの原型は
     前回も書きましたチェコ、ピルゼン地方のレシピに拠ります。

          チェコの ピルゼナーウアクベレ おいしいです
          

          やはりチェコのブドゥバイザー
          

          アメリカのビール会社がこのブドゥバイザー社のレシピで作った
          ビールがバドワイザーですが、それは飲みたくないですね

               僕がドイツに来て、驚いた中の1つに、ビールの会社、
               種類が日本と比較にならないほど多い事です。
               僕はアホなことに、飲んだビールの表、裏のラベルを
               はがして、スクラップしました。
               よせばいいのにコメントも書いたのです

     そして半年後、150本以上違うビールのラベルが
     集まってしまい、この先どれくらいラベルが集まるか
     わからないので断念しました。
     続けていたらどうだったでしょうね
     ある日そのスクラップを日本から来た僕の友人に見せたら、
     「○○さん、これって売れますよ
     僕は自分のバカさをスクラップしているようで
     イヤだったけれど・・・

          僕は以前、グループ単位で仕事をしていました。
          もちろん中にはあまりチームを組みたくないような人も
          いますけれども、合わせる顔はいつも大体決まっています。
          ある仕事のあと、一緒に働いていて気持ちのいい仲間、
          B.Jが僕に、
          「次のバンベルクの仕事に人を探しているけれど、これは
          お前にぴったりだから、何も聞かずに“ヤー”と言え」
          “ヤー”はイエスで、何だかわからないままOKしました。
 
               その仕事に行く途中、列車の中でD.Rとも出会い、
               彼とは何度も一緒に仕事をしていて、
               やはり気の合った仲間です。
               列車がバンベルク駅に着くとB.Jが迎えに来ていました。
               そしてひと言、
               「まずミーティングだからな」
               D.Rもそんなことを聞いていなかったし、
               僕は話がちょっと違うと思い、D.Rと顔を見合わせていたら、
               行った先はなんとビアガーデンだったのです

     楽しく仕事をすると出来もいいですからね。
     泊まったホテルでその地方のビールを飲むと、
     今まで飲んだことのないメルツェンという種類で、
     しかもおいしかったのです。
     そしてそのタイプのビールが、この辺り一帯で醸造されている、
     と後で聞きました。
     夕飯のあと、近所を散歩すると、飲み屋があちこちにあるんですよね。
     それも飲み物は裏で醸造しているメルツェンビールだけしかないけれど、
     それがめちゃんこおいしいし、大ジョッキで200円くらい
     飲み終わって外に出て、さあどっちに行こうかと思ったら、それが
     どっちでも同じなんですね。右でも左でも、50メーターほど行くと
     次の飲み屋が、そしてやはり醸造所付き

          僕にはその辺りがすっかり気に入ってしまい、
          バンベルク出身の人に聞いたら、バンベルク=
          ニュルンベルク=バイロイトの80km三角区域内に
          公認の醸造所だけで340以上あるそうです。
          ちょっと地図を見てください。クリックで大きくなります。

          ドイツ全体→ 

          この三角地帯→ 

               僕はこの三角地域を、魔のビール三角地帯と名付けました

               この辺一帯は、フランケン地方のスイスと呼ばれています。
               フランケン地方はワインでも有名ですが、それは別の機会に。
               さっそく夏に家族で休暇旅行を計画しました。
               ビールのためだけじゃないですよ、景色もいいですから

     その辺りには、まだ中世の趣というか習慣が残っていて、
     アウトーバーンや近代化された国道は別にして、
     旧街道の両側は果実のなる並木道なのです
     僕たち家族がいた時に、リンゴや梨にはまだ早かったですが、
     さくらんぼは完熟していて食べ放題。
     聞くところによると、中世からの習慣で旅人が飢えないように、
     木になっている果実はいくらでも食べていいそうです。

          景色はいいし、食べ物も安く、そこで1週間の休暇をして、
          総計千マルクにいきませんでした
          マルク時代で、換算して約12万。
          ハンブルクからのガソリン代も込みです。
          休暇用マンション、約80平米が1週間で400マルク。
          自炊は朝食だけで、他は全て外食、育ち盛りの2人の子供も、
          親も、食べたいだけ食べました。
          信じられないですよね
          希望者が多かったら、魔のビール三角地帯ツアーを計画しようかな

               話がずいぶん脱線したな~ 何だっけ?
               そうそう、ビールですね。
               ピルゼナーやヴァイツェン(小麦の麦芽で醸造)は
               広域で醸造されますが、ある都市の近辺でだけ
               醸造されるビールもあります。
               前回のケルン近辺でだけ醸造されるケルシュがそうですね。
               その他にデュッセルドルフ地域でよく飲まれるアルトビール、
               バンベルク近辺にある燻製ビール。
               これはマジで、ビンを開けると煙が出てくるのです
               そしてビンを擦ると・・・
               大男は出てきません

     まあ、冗談はそこまでで、ドイツには修道院が多く見られ、
     そこでは自給自足が前提になっています。そのため、修道院は
     広い土地を持っていて、野菜、果物は自給、あるいは売られます。
     修道士と言えども金がないと食べていけないので、そのためには
     色々な手段があり、ビール醸造所もその一つです。

     アンデクス修道院のビール
     

          これもそうです
          

          両方ともボックビールで、上がヘルといわれる普通の色、
          下はドゥンケルといわれる濃い茶色です。
          このビールは結構人気があって、アンデクス修道院の
          いい収入源ですですね。

               今日の写真のビールは、ベルギービール以外、
               ハンブルク市庁舎向かいにあるEDEKAという
               スーパーで撮らせてもらいました。
               もしどなたかハンブルクを旅行なさって、中央駅、
               市庁舎近辺を歩くのであれば、このスーパーをお薦めします。

     ケチな言い方ですが、ミネラルウォーター1本でも、
     日本と違ってキヨスクはものすごく高いのです。
     ビン、缶、ペットボトルのほとんどには保証金が、それもかなり
     高額な保証金がかかっています。缶、ペットボトルは25セント、
     ビンは少し安くて、8セントか15セント。
     そのスーパーには保証金自動返却機が設置してありますので。

               何とか今日でビールの話を終わらせようと思ったのですが、
               やはりダメでした。したがって、次回もまたビールの
               話ですね。
               今日の話は昨日の続き、今日の続きはまた明日
               ↑このフレーズを知っている人は年が分かる

                    今日もジージのブログを訪問いただき、
                    ありがとうございました。
                    どうぞお気軽にコメントください。

                    では次回まで  

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2 コメント

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初めまして (セツ)
2012-11-24 15:05:24
私のブログに来てくださり、ありがとうございました。
たくさんの種類のビールがあって、ドイツってビール天国ですね!
子供舌な私はまだなかなかビールの旨味がわからないのですが、ドイツの白ワインはワインの中で一番好きです。
特にピースポーター村のものが一番、おいしく感じます。
ドイツはまだ行ったことがありませんが、テレビで見る景色や建物はとっても素敵でした。
街の駅が意外にシンプルで機能的なデザインで、ドイツ人の堅実なイメージと同じだなぁと思ったことがあります。

ドイツの素敵なところ、いろいろ教えて下さいね
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コメントありがとうございます (ジージ)
2012-11-24 21:51:15
セツさん
ここ2回、それと次回もビールの話ですが、そのうち
ワインの話も書きたいと思っています。
晩秋から冬の間、ハンブルクはどんより曇っていてゆううつです。
南ドイツに行くと、また景色が変わるのですが。
でもやはり日本の景色はいいですよね。
ブログの初めの頃、ハンブルク紹介や四季の移り変わりなども
見ていただくと光栄です。
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