智恵子の後半。
体を壊し光太郎がその肌に触れることを拒む智恵子。
光太郎はまだ気付かない。
故郷に静養に帰り、
そこで、あの、
阿多多羅山を視、
阿武隈川のきらめく光りを視て回復していく。
その繰り返しの中で智恵子は病んでいく。
ああ、わたしは、
夜空を仰ぐと、冬から春へと衣替え。
西の空にはくちょう座が大きく見える。
オリオンは別れを告げ北西の天空へ、春が来たことを告げつつ。
偉大なるかな宇宙。
チッポケな地球で醜い殺戮をいつまで続けるのか？
一年後に巡り来るオリオンを悲しませるのか？
シリウスは青白き光りを放ち宙を旅立った。
ポラリスは変わることなく北の空で歎いているか？
天の仕置きのやがて来る日を無言で見つめている。
天の川銀河、
その中心から28000光年彼方の太陽系。
途轍もない端っこに住まっている我ら。
晴れた日の夜は戸外で夜空を見上げよう。
はくちょうが羽を広げてわれわれを視ている。
春の甲子園、二つ。
その一。
仙台育英の守備。
神村学園のバッターの打球が2Ｂ・ＳＳ・ＣＦの間に飛んだ。
ポテンヒットか？
2Ｂ・ＳＳ・ＣＦ三人が打球を追う。
2Ｂのグラブにあたり飛び跳ねる。
ＣＦがそれを捕球した。と思ったらグラブの先でボールが跳ねる。
あわや、という瞬間、ＣＦが素手でこれを掴みアウト。
あああというまの出来事。
おもしろいねー野球わ。
も一つ。
大曲工業高９回表の守り。
ここを抑えれば勝ち。
一死次打者への攻め。
まず胸元へ投げて１ストライク。これで打者を起こす。
二球目、→→真ん中。２ストライクと追い込む。
三球目、一転アウトローへ変化球。惜しくもボールの判定。
四球目、同じようにアウトローへ変化球。堪らずバットを出すも空振り三振。二死。
セオリーどおりのピッチング。
こうでなければナカナカ勝てないな。
以上。