きょうの教会ごはん 

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聖書中、最も美しい物語 ルツ記

2010年11月09日 | 羊、朝の一声


「最も愛らしい、小さな総体」 by ゲーテ
「聖書中、最も美しい物語」
「砂漠の中のオアシス」

このように賞賛の誉れ高いルツ記は、今、一日30~40章を猪突に読み進む私にとっても、まさに「砂漠の中のオアシス」です。長文の歴史書が続く只中、たった4章の珠玉の小編「ルツ記」がここに組み込まれている意味を、士師記にやや疲れた私は感じました。昨日書いたように、主の存在を忘れ、「めいめいが自分の目に正しいと見えることを行なっていた」イスラエルの民は、自己中心を推し進める内に罪の深みに落ち、遂には非常な残虐性を見せてしまいます。それは「王」、正しい導き手の不在のため。そして、イスラエルは他国のような王様を求めるようになり、ダビデという王が神様によって与えられます。そんな王を求める足がかりのこの時代だからこそ、ルツ記がここにあるのです。変わりゆく時代の潮流の中で、一人の異邦人女性、ルツからダビデが生まれ、そしてイエス・キリストの誕生へと続いていく、そう考えると、一人の信仰から栄光が現れる「力」を確信できます。同じ一異邦人女性として、ルツの信仰、静かな霊性に倣おうと思います。

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