記録して置きたい日記です。
先週土曜日、と言っても二日前のことですが、
【NBI】フィリピン国家捜査局の《D》さんから電話がありました。
「パレ! キタ タヨ ブカス」
日曜日に、いつ電話をするか分からないので、1日時間を取っておく様に。
一緒に行く所があるから。と言われました。
私は、「何時ごろ? どこに行く? どこで待ち合わせ?」
《D》さんは、「とにかく明日電話するから。何も聞かなくて良い。」
で、日曜日は夕方まで待っていたけど電話がかかって来ないので、こちらから電話をしました。
すると《D》さん、「急に仕事が入ったから、明日の朝10時にしよう。」
さあ、一体どこに連れて行かれるのだろう?
テレビ局かな? 最近《D》さんはよくテレビのニュースに出ていますからね。
「XXX」や 「TV. Patrol」などで、犯罪者の逮捕劇の中に顔を出しているし、
ニュース・キャスターのジュリウス・ババオ(Julius Babao)と親しくて、来月は一緒に日本に取材に行く予定だし、もしかするとジュリウス・ババオに会わせてくれるのかな?
夜のクラブ巡りは、私が嫌いなのを知ってるし、
朝からの待ち合わせだと、【NBI】のおとり捜査でもなさそうだし、
まさか私が【NBI】に逮捕されるなんて事は考えられないし、
以前《D》さんとホスピシオ教会に慰問に行った時のようにボランティアにでも行くのかな?
《D》さんとホスピシオ教会の事を書いた前の記事はここです。
次の日の今日、10時過ぎに《D》さんから電話がありました。
「悪いけど、朝の4時まで仕事をやっててまだ眠いから、お昼過ぎにしよう。」
結局、夕方4時にマビニのロビンソン・モールでの待ち合わせになりました。
モールの中のUCC珈琲店に行くと、《D》さんの友達で、私の【コンパレ】にあたる、マニラ市の代議士のラクソンさんが居ました。
ラクソンさんから「ここに座って珈琲でも飲みなさいよ。」そして、「今日は誰かと待ち合わせ?」って言われましたけど、あれ? 《D》さんはラクソンさんと待ち合わせの予定は無くて私だけを呼んでるんだ?
一体《D》さんは私をどこに連れて行くのかな?
4時半に《D》さんから携帯に掛かってきました。
「ごめんごめん、急にディレクトーが来たから遅くなった。今から出るけど、そこまで迎えに行くと遅くなるから、マビニの香港ティーハウスの前のプレスティージっていう床屋があるから、そこに行って、着いたら電話して。」
モールからタクシーに乗って、その指定された床屋を探しました。
およそ15分位の所でしたので、これならトライシカル(サイドカー自転車)で良かったのにとタクシー代の高さに後悔しました。
床屋に着いて《D》さんに電話をかけると、中に入って白髪のおじいさんを尋ねるようにと指示されました。
おじいさんは私の顔を見るなり「はい、ここに座って。」
え?この椅子、散髪用の椅子でしょう?
おじいさんは、何も言わず私の首にタオルを掛けました。
私の髪を切るの? 今? ここで? 《D》さんが予約してるの?
「ちょっと待って、待ち合わせしてるけど、持ち合わせは無いよ。」(駄洒落)
ものの5分ほど髪を切ると、「薬を塗る。」と言われた。
なにやら薬を塗られた後にタオルで鉢巻されてビニールのキャップを被せられた。
あっ、判る。これ。パーマ用の第一液を塗られたんだ。
「あの~、パーマかけるの?10分くらいタバコを吸っていい?」
店員が灰皿を探しているのをよそに、私はタバコを出しながら外に出ました。
外は車も人通りも多く、私のことをじろじろ見てる。振り返ると店員たちも...
そりゃあそうでしょう。
何せ大きな身体の日本人が、ターバンの様に頭にパーマ・キャップを被ってるんですから...
長いこと日本人難民をやってると、恥も外聞も無くなっちゃうんだから...
マナーの無い日本人の代表かな? 中でタバコを吸わないんだから大目に見て下さいな。
そこへ《D》さんがやってきました。
「パレ! オ~ケ~ カナ?」(大丈夫か?)
「待ち合わせって私の散髪をすることだったの?」
「そうだよ。ここは古い床屋だけど、アイパーなどここしかない技術があるから、大統領のだんなさんもここで散髪をするんだよ。」
《D》さん、自分の散髪に付き合わせた訳じゃなく、私がアイロンパーマをかけるのを見計らって、お金を払い、帰ってしまいました。
おそらく《D》さんは、私にお金を渡しても、絶対に散髪をしないことを知ってるからこういう待ち合わせをしたのでしょうね。
フィリピンで床屋に行ったのは、もう20年以上も前のことです。
昔から日本に帰ると日本で散髪をしてましたけど、帰れない時は、いつも自分で髪を切っていました。
それがここのところ2年間、一度も帰っていないので、たまに自分で切るしかなく、それも貧乏人は貧乏らしく(私のことだけ)と思っているから、結構白髪も放って髪は伸び放題にしていましたから、《D》さんが計画したのでしょうね。
確かに【NBI】の《D》さんがアイパーを掛けてくれたとなると、私が自分で贅沢をした事にはなりませんよね。
貧乏してると尚更「お!髪を切ったね。お金持ちね。」「いい物食べてるね。」「飲み屋がよいですか? いい生活してるね。」などと言われるのがだいっ嫌いです。
だからたまにお金があっても質素倹約です。
そんな心中を知っている《D》さん。
《D》さんは私に恩があると言いますけど、本当の親友ですね。
持ち合わせの無い待ち合わせ。
パーマを掛けて2年ぶりにいい男になりました。(いいの!)
粋な計らいをしてくれた《D》さんとの待ち合わせ、
一生忘れられない思い出になります。
長い日記にお付き合いくださり感謝致します。
ありがとうございました。
先週土曜日、と言っても二日前のことですが、
【NBI】フィリピン国家捜査局の《D》さんから電話がありました。
「パレ! キタ タヨ ブカス」
日曜日に、いつ電話をするか分からないので、1日時間を取っておく様に。
一緒に行く所があるから。と言われました。
私は、「何時ごろ? どこに行く? どこで待ち合わせ?」
《D》さんは、「とにかく明日電話するから。何も聞かなくて良い。」
で、日曜日は夕方まで待っていたけど電話がかかって来ないので、こちらから電話をしました。
すると《D》さん、「急に仕事が入ったから、明日の朝10時にしよう。」
さあ、一体どこに連れて行かれるのだろう?
テレビ局かな? 最近《D》さんはよくテレビのニュースに出ていますからね。
「XXX」や 「TV. Patrol」などで、犯罪者の逮捕劇の中に顔を出しているし、
ニュース・キャスターのジュリウス・ババオ(Julius Babao)と親しくて、来月は一緒に日本に取材に行く予定だし、もしかするとジュリウス・ババオに会わせてくれるのかな?
夜のクラブ巡りは、私が嫌いなのを知ってるし、
朝からの待ち合わせだと、【NBI】のおとり捜査でもなさそうだし、
まさか私が【NBI】に逮捕されるなんて事は考えられないし、
以前《D》さんとホスピシオ教会に慰問に行った時のようにボランティアにでも行くのかな?
《D》さんとホスピシオ教会の事を書いた前の記事はここです。
次の日の今日、10時過ぎに《D》さんから電話がありました。
「悪いけど、朝の4時まで仕事をやっててまだ眠いから、お昼過ぎにしよう。」
結局、夕方4時にマビニのロビンソン・モールでの待ち合わせになりました。
モールの中のUCC珈琲店に行くと、《D》さんの友達で、私の【コンパレ】にあたる、マニラ市の代議士のラクソンさんが居ました。
ラクソンさんから「ここに座って珈琲でも飲みなさいよ。」そして、「今日は誰かと待ち合わせ?」って言われましたけど、あれ? 《D》さんはラクソンさんと待ち合わせの予定は無くて私だけを呼んでるんだ?
一体《D》さんは私をどこに連れて行くのかな?
4時半に《D》さんから携帯に掛かってきました。
「ごめんごめん、急にディレクトーが来たから遅くなった。今から出るけど、そこまで迎えに行くと遅くなるから、マビニの香港ティーハウスの前のプレスティージっていう床屋があるから、そこに行って、着いたら電話して。」
モールからタクシーに乗って、その指定された床屋を探しました。
およそ15分位の所でしたので、これならトライシカル(サイドカー自転車)で良かったのにとタクシー代の高さに後悔しました。
床屋に着いて《D》さんに電話をかけると、中に入って白髪のおじいさんを尋ねるようにと指示されました。
おじいさんは私の顔を見るなり「はい、ここに座って。」
え?この椅子、散髪用の椅子でしょう?
おじいさんは、何も言わず私の首にタオルを掛けました。
私の髪を切るの? 今? ここで? 《D》さんが予約してるの?
「ちょっと待って、待ち合わせしてるけど、持ち合わせは無いよ。」(駄洒落)
ものの5分ほど髪を切ると、「薬を塗る。」と言われた。
なにやら薬を塗られた後にタオルで鉢巻されてビニールのキャップを被せられた。
あっ、判る。これ。パーマ用の第一液を塗られたんだ。
「あの~、パーマかけるの?10分くらいタバコを吸っていい?」
店員が灰皿を探しているのをよそに、私はタバコを出しながら外に出ました。
外は車も人通りも多く、私のことをじろじろ見てる。振り返ると店員たちも...
そりゃあそうでしょう。
何せ大きな身体の日本人が、ターバンの様に頭にパーマ・キャップを被ってるんですから...
長いこと日本人難民をやってると、恥も外聞も無くなっちゃうんだから...
マナーの無い日本人の代表かな? 中でタバコを吸わないんだから大目に見て下さいな。
そこへ《D》さんがやってきました。
「パレ! オ~ケ~ カナ?」(大丈夫か?)
「待ち合わせって私の散髪をすることだったの?」
「そうだよ。ここは古い床屋だけど、アイパーなどここしかない技術があるから、大統領のだんなさんもここで散髪をするんだよ。」
《D》さん、自分の散髪に付き合わせた訳じゃなく、私がアイロンパーマをかけるのを見計らって、お金を払い、帰ってしまいました。
おそらく《D》さんは、私にお金を渡しても、絶対に散髪をしないことを知ってるからこういう待ち合わせをしたのでしょうね。
フィリピンで床屋に行ったのは、もう20年以上も前のことです。
昔から日本に帰ると日本で散髪をしてましたけど、帰れない時は、いつも自分で髪を切っていました。
それがここのところ2年間、一度も帰っていないので、たまに自分で切るしかなく、それも貧乏人は貧乏らしく(私のことだけ)と思っているから、結構白髪も放って髪は伸び放題にしていましたから、《D》さんが計画したのでしょうね。
確かに【NBI】の《D》さんがアイパーを掛けてくれたとなると、私が自分で贅沢をした事にはなりませんよね。
貧乏してると尚更「お!髪を切ったね。お金持ちね。」「いい物食べてるね。」「飲み屋がよいですか? いい生活してるね。」などと言われるのがだいっ嫌いです。
だからたまにお金があっても質素倹約です。
そんな心中を知っている《D》さん。
《D》さんは私に恩があると言いますけど、本当の親友ですね。
持ち合わせの無い待ち合わせ。
パーマを掛けて2年ぶりにいい男になりました。(いいの!)
粋な計らいをしてくれた《D》さんとの待ち合わせ、
一生忘れられない思い出になります。
長い日記にお付き合いくださり感謝致します。
ありがとうございました。
あなたとここで待ち合わせ
よろしかったらもう少しお付き合いください。
どなたも応援お願いしま~す。
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