フィリピンの顔

フィリピンの日常や、旅行記、人、観光地、ビジネス、
出来事等を記録します。

【新日系人】 置き去りにされた子供たち その獣 (最終)

2009年10月24日 | 新日系人
長期間更新していなくて申し訳ありません。
と言った舌の根も乾かない内から言い訳をしますね。

まず、9月26日にフィリピンを襲った台風〔オンドイ〕の豪雨による洪水に私の家も一階が浸かってしまい、コンピュータ他大事な物や書類等が被害を受け、大変な目に遭いました。
その後、インターネットが切れたり、ブログの訪問者への御礼も出来ない支障を来たし何日も悩み続け、湾岸警備隊の日本人部隊の入隊式準備や子供の洗礼式の準備に追われ、日本人グループや警察グループの寄り合いや何やかやで忙しかった事、そしてやっと迎えた洗礼式は無事に終わりましたけど、まだまだ続く洗礼客へのお礼参り...

それだけが言い訳じゃありません。
更新をしようとしている記事は、テーマ「置き去りにされた子供たち」の最終編、その10であり、このシリーズは記事を書いている本人よりコメントを下さった方々の意見や解説が大きく、重く、大事で感動的で、「これはうかつな終わり方は出来ないぞ」と、小さな私の肩にずっしりと責任のプレッシャーが伸し掛かり、「更新」という言葉に拒絶反応を起こしてもう、た~いへんな日々を送っていました。

なんと、昨日の突然の嵐が原因でしょうか、またインターネット接続が切れているので、この間に更新の下書きをすることにしました。

「皆さん、更新で~す。」と言えるような内容じゃなく、疑問を投げかけてこの章を閉じることになると思いますので、どうかお許しを頂きたいと思います。

言い訳が長くなりました。本文、その獣(10)です。

おおよそ、4つの内容で構成します。

①「小さな命の詩」で死んで生まれた子供「アスカ」の事情。
②大統領府で相談をする日本人妻の事情。
③【戸籍謄本】の事情。        
④ラジオ局で【新日系人】に呼びかける私と、親子の事情。

■ aki さん、ABCさん、幸せこだわり住宅職人かずさん、かっぱいさん、しおんさん、nekoさん、カガヤンボーさん、P嫁キツイ!さん、akiさん、nyannko12000さん、kazuさん、コメントを有難うございました。
■ めぐみさんには、記事にまでして頂きました。
■ いつもご訪問して下さってる皆さんや置き手紙やgooやエディタ等でもコメントを下さった皆さんにも感謝いたします。

★ ★ ★ ★ ★ ★


①「小さな命の詩」で死んで生まれた子供「アスカ」。


2008年2月3日日本で放映された番組です。
EXILEのATSUSHIさんがナビゲーターを務めています。

東海テレビのホームページ。
LIFE IS BEAUTIFUL~小さないのちの詩~

フィリピンのブロガー、ひじりさんのブログです。
Bakit フィリピン?








内容は、日本で働いていたフィリピン女性が日本人男性と結婚をし、ある事情から女性だけが妊娠をしたままフィリピンに帰り、子供を生みました。

ひじりさんのブログでは、電気が切られる状態でなぜ帝王切開手術をする病院代が払えたのかと言う疑問が書かれていますが、私の知り合いがフィリピンの撮影会社なもので少しだけご説明をします。

まず撮影にあたり日本人の男性を父親とする私生児の出産にカメラを向けました。偶然にも電気を切られる瞬間に撮影班が立ち会ったのですが、撮影が終わるまでは女性への取材協力費や援助は出せない規則があるそうで、困っているこの家族の演技ではない実際のドキュメンタリーを撮影することに務めたようです。
ただ病院の件は、出産を撮影することが目的ですので撮影班が撮影の許可を得るときに病院側は後払いを許可してくれたようです。

これもまた偶然ですが、彼女が出産した瞬間は赤ちゃんは息をしていませんでした、何分だったのか忘れましたけど、もう危険な状態だったようで、「息をして!!」「あかちゃん、泣いて!! 泣いて!!」と何度もみんなが叫んだそうです。

固唾を呑んでる撮影班の目の前で息を吹き返しました。
余談ですが、死んで生まれた赤ちゃんがカメラの中で息を吹き返すこのドキュメンタリーは、世界で始めてだそうです。

撮影期間中、逐一情報は聞いていましたし、彼女の日本行きの書類関係の世話は私に依頼されました。

●ここからが、このページでのお話になりますが、

【重要】父親に連絡が取れないので、子供の戸籍は【在比日本大使館】に依頼し取得することが出来ました。
これは友達のマムーさんの働きです。

【重要】日本の父親の戸籍謄本は、私が取り寄せました。

この最終編でこの二つは大事な内容です。記憶に留めておいて下さい。

後に私は日本の男性と連絡が取れました。
丁度フジテレビからこの「小さないのちの詩」が放映される日です。

間違いなく旦那さんですが、『違いますよ。』と簡単に電話を切られました。
私はもう少しで「獣」になるところでした。

今度は自宅へ。  電話に出たのは旦那のお父さんでした。
長い間お話をしましたが、お父さんの言われることに納得できるものがありまして、私はまた彼女と会い説明と事情を聞きました。
これ以上の内容は公にお話しするわけにはいきませんが、とにかく子供(アスカちゃん)の日本人国籍として【戸籍】は取得できたのですから、別の方から日本行きを計画するようにしました。

★ ★ ★ ★ ★ ★


②大統領府で相談をする日本人妻。



この写真は、新日系2世の娘を持つ、元日本人妻の女性の以前の書類不備で、日本人男性からの書類が取得不能を、
【重要】大統領府にお連れし、秘書のバタラさんからある証明書を発行して頂き、現在日本に入っています。

★ ★ ★ ★ ★ ★


③【戸籍謄本】





A-1とA-2は、写真が縦になっていますけど、これはご存知の昔から市役所で発行されている【戸籍謄本】ですね。

ところがこれは【原戸籍】と言って、今は【戸籍謄本】を申請すると、コンピュータ化された【戸籍全部事項証明書】を受け取ることになります。
【原戸籍】は「かいせい・げん戸籍」のことですが、「かいせい・はら戸籍」と言います。

【重要】【認知】は、【はら戸籍】に記載されても、【戸籍全部事項証明書】には記載されません。
【重要】ほとんど全国的に【戸籍謄本】は、【はら戸籍】と言わない限り、【戸籍全部事項証明書】を受け取ることになります。
【重要】この事を知らないご家族の方は、ご主人がフィリピンの子供を認知したことを判らずにすむことになります。
【重要】戸籍謄本の取得は、本人でなくとも、またフィリピンからでも取り寄せが出来ます。その手段方法は色々ありますがそれぞれの秘密であり私が暴露するわけにはいきません。
【重要】逆にあなたは、誰が不正請求したかを「情報公開」を申請して訴えることも出来ます。

※ これは、ご家族に絶対ばれないからあなたにフィリピンの子供を【認知】しろ、と言っているのではありません。 
※ それに、絶対にばれないとは100%言えません。
※ 私の子供も結婚前に生まれた子ですから、未だ【はら戸籍】で【認知】にしかなっておらず、今の【戸籍謄本】には記載されていません。
※ 子供を【認知】するか否かご家族と相談するか、ご家族にばれない様にするかは、各市町村の役場でお尋ねください。

★ ★ ★ ★ ★ ★


④ラジオ局で【新日系人】に呼びかける私。





上の2枚は、ボホール島のラジオ放送局にお邪魔して【新日系人】を集めで相談会を催すことを放送しました。
ボホール滞在の3日間で2ヶ所のラジオ放送局から直接訴え、早朝はラジオ局中継でホテルから電話でラジオ放送をしました。
ボホールのラジオは、フィリピン南半分の地域を補う放送局です。ここの観光写真は近いうちにご紹介します。

3枚目の写真は、マニラのDZXQ 1350キロヘルツのラジオ局から放送したときの写真です。
毎週土曜日のお昼に放送されるもので、私は良くこのラジオ局を使用しています。

これで【新日系人】支援は、全国放送となります。

★ ★ ★ ★ ★ ★


まとめです。
(言わんとする事をまとめるだけで、結果や答えではありません。)


子供を置去りにしたお父さん、少しは気が楽になりましたか?
それとも怖くなった? 怒った?

日本に8万人以上居たタレントが今は千人も居ないんじゃないですか?

その分斡旋業者はあなたの子供や子供のお母さんに魔の手を伸ばしてるかもしれません。

実際に子供を抱えていたお母さんは、2社3社、誰や彼やに相談に行っています。

法律も少しずつ変わってきていますから、いつひょっこりあなたの子供が日本に入っているかも分かりません。

出生証明書はお金を払って別の男性を父親とすることも出来ます。

子供が働ける年頃になれば、新日系人の入国は簡単になるかもしれません。

その時突然あなたの目の前に現れたら?

まさか「お父さん、愛してる。」とは言わないでしょう?

だからと言って、私は子供を【戸籍】に入れろと強要をしません。

男性と女性のどちらが正しくどちらが悪いとも言いません。

「アスカ」も含むたくさんの子供たちがかわいそうです。

せめて、何かから、小さな何かから、子供の為に出来ることをしませんか?

★ ★ ★ ★ ★ ★


余談です。


この章こそ、日本のお父さんに呼びかけたいページですが、「獣」とは少し洒落てみたかっただけで、「その10」に一番当てはまりそうな意味を含めた「10」は、「獣」だと思って付けました。
「獣」とは何か?何者か? を、読んで下さる方の考え方や事情によって違ってくる、一番疑問を投げかけやすい代名詞だと思ったからです。

私も獣だと言えると思いますが、子豚程度の「獣」だと思います。
「旅の恥は掻き捨て」で他国の女性を玩んだ(もてあそんだ)人か、日本人男性を手玉に取った女性か、将来立ち塞がるように目の前に現れて「何で私を捨てたのよ」と言う子供か、魔の手を伸ばす業者か、愛の手を差し伸べる支援団体か、大使館?入管?市役所?教会?警察?裁判所?、それとも書類そのもの?あるいは日本の奥さん?
私自身が思うのは、漠然としてですが、それぞれに襲い掛かってくる未来の問題を「獣」の当て字にしたつもりですが、かれこれふた月「獣」について考えていると、いろんなものが「獣」に思えて、何か言い得て妙だと思いました。

章の締めくくりなのに、
まともな文章が書けずに疑問まで投げかけて申し訳ありません。

文頭に述べた「言い訳」の内容は、これから急いで記事にしていきたいと思います。
この章にご意見等がありましたら、どうぞコメントを下さい。
また「置き去りにされた子供たち」の番外編を設けたいと思います。

ご来訪、有難うございました。


稚拙なブログではありますが
ランキングに応援ポチお願いします
↓  ↓  ↓
にほんブログ村 海外生活ブログ フィリピン情報へ


コメント (21)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【新日系人】 置き去りにされた子供たち その苦 「未来の主役」の撮影風景

2009年10月02日 | 新日系人

「未来の主役」の撮影風景  -Digos Barangay Hall-


「その1」の続きです。
去年放映された「未来の主役 地球の子供たち」の
フィリピン、ダバオ市ディゴスでの撮影風景です。
「その1」の記事の続きは写真の後に書かせて下さい。

【新日系人】 置き去りにされた子供たち

その1「未来の主役 地球の子どもたち」

その2 その3 その4 その5 その6 その7 その8


撮影はここ、デイゴス自治区の集会所で行いました。


新日系2世の子供たちの世話をするお二人です。




近所の子供たち。


カメラマンの野崎さん。




監督さん。


お兄ちゃんと双子の妹。








サラちゃんとお母さん。

帰り際には笑顔が出ました。


ディゴス小自治区、区長のサルバドー・ラスクニャさん。
Salvador Lascuna (Barangay Captain)


区長に連れられホール横の元豚小屋を見せられました。

元、豚を飼っていた小屋を改造したそうです。

覗いて見てびっくり!!


薄暗い中で近所の子供たちが勉強をしていました。
まだ養豚場独特の臭いがする中で...





3兄妹を食事に連れて行ったレストランの前で。

マムーさんとカメラマンの野崎さんと監督さんが子供達にバドミントンとバスケットボールをプレゼントすると、子供たちはやっと少し笑顔を見せてくれました。その笑顔を見て、マムーさん達は嬉しくて辛くて、子供たちを帰した後も暫らく泣いていました...

★ ★ ★ ★



★ おわび

上の写真は、「未来の主役 地球の子どもたち」の撮影風景ですが、
その1 で申しました様に、映画の主役は子供たちです。
日本人のお父さんに置き去りにされた【新日系人】と呼ばれる子供たちです。

そして、このページの記事 その9(苦)は、ブログですので、私は撮影に関わった方たちの、カメラマンの野崎さん、監督さん、マムーさん、取材地を提供してくれた小自治区長さん、その他大勢の人たちを、『主役』として紹介したかったのです。

このように書くと、誤解を招くことにもなると思い、余程しっかりした記事を書かないと、今まで凄く大事なコメントを下さった方々や訪問して下さった方々にも失礼になると思い、毎日頭の中の歯車をフル回転させて構想を練っていたのですが最近の私や周りで起きる出来事にかまけてしまい、何日も投稿できない状態をすごしてきました。

結果、『下手な考え、休むに似たり』となりますから、
私が言いたいことを短く素直に書いて、後は、読んで下さる方の考えにお任せしたいと思います。


★ ここで言いたかったこと。

1、 サブタイトルを、【寺子屋】としたかった...
2、 その寺子屋のようになってる豚小屋を、カメラマンの野崎さんやマムーさんで少しの改装支援をした。
3、 野崎さんは、自費(慈悲)で子供たちの父親を探し出した。
4、 放映されるものは、視聴者の涙や感動を誘うように貧困者のドキュメンタリーを作るが、支援をしたいと思う視聴者と支援をしてほしいと願う製作者の接点が合わない。 これは出演者である貧困者の感動と同情を促すだけに終わり、後に助け合い運動などでタレントさんが出演して募金を募るが、それら全て良いことだと思う。システムでも有り仕事でもあるが、せめて私は、このページだけでも影で働くテレビ局や製作関係者の苦悩(カメラやブラウン管を通してじゃなく、実際に目の当たりに目撃するわけだから)を記事にして光を当ててあげたかった。
5、 私には視聴者にも子供を置き去りにしたお父さんにも、どう訴えたら良いか分からないので、ただ単純に「考えて頂けるような記事」を書きたかった。

それだけ?かな?ここで言いたかったのはこんな事だと思いますが、先日のマニラ近郊を襲った豪雨により発生した洪水被害があまりにも酷く、どん底状態の私自身が受けた被害もまだ奈落が存在してたのかと言うような追い討ちを掛けられてしまい、心の拠りどころのブログもインターネットのブラウザーの支障で「置き手紙」ブロガーへ訪問応援をしても「置き手紙」自体が開けず焦ったりで毎日がとてもブログを更新できる状態じゃないのですが、写真だけは以前からアップしていたので、とりあえず掲載してみました。

★ 次回は

次回 その10 は、このシリーズの最後として、【戸籍謄本】の件と、とんでもない私の写真を載せて、子供を置き去りにしたお父さんへの、これから予測される問題を考えてみたいと思います。

ご訪問有難うございました。

☆  ☆  ☆  ☆  ☆





稚拙なブログではありますが
ランキングに応援ポチお願いします
↓  ↓  ↓
にほんブログ村 海外生活ブログ フィリピン情報へ

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする