気をつけて!
セットアップの一つですけど、今、フィリピンで起きている詐欺です。
それが半端な金額じゃなく、日本でも可能性のある、
世界的シンジケートによる詐欺事件です。
私も危険な状態であり、引っ込んでいれば良さそうなものですが、放って置けない事件ですので、あえて
「気をつけて!」と発信します。
去年の12月に、ある日本人の知り合いから、「アフリカ人に騙された。」と聞かされ、その騙したアフリカ人を追っていたのですが、
今日、フィリピンの知人から、去年亡くなった別の日本人の知人が、同じ詐欺グループに騙されて亡くなった事を知らされました。
最初の日本人を「Aさん」で、亡くなった日本人を「Bさん」と呼ぶ事にします。
そして「Aさん」の周りに「C氏」「D氏」。「Bさん」の話に「E氏」が登場します。
「Aさん」の事件。
知人「C氏」から、ドバイに住む「D氏」を紹介される。
電話やメールでのやり取りで、「D氏」の知り合いにアフリカ人がいて、その男が今フィリピンで困っているから助けてあげて欲しい。
そのアフリカ人は、動かせない自分のお金を持っているので話を聞いて欲しい。
と言う事で、今度はその「D氏」の知人「アフリカ人」と会うことになる。
写真の人物は、その「アフリカ人」ですが、会う前にメールで送られて来たものです。
この「アフリカ人」は、「Aさん」に、
『何ヶ月も前からフィリピンのアフリカ大使館に預けてある自分のバッグを受け取りたいが、大使館から高額の預かり費を請求されている。』
『その中には、巨額のドルが隠してあるが大使館は知らない。』
『預かり費を出してくれたら、倍のお金を払う。』
と、そのバッグを受け取る費用を借りれるように懇願しました。
経緯はこうです。
「アフリカ人」は中央アフリカ共和国のガーナ出身で「サム」と言う男です。
いつの頃か、過去にこの「サム」は、何人かと組んでアフリカで銀行を襲って巨額のドルを押収したそうです。
早い話が、小さな戦争のどさくさに紛れて銀行ギャングをやったのです。
その戦利品を何とかドバイ(アラブ首長国連邦)に持ち込みました。
「サム」は、それらのお金を小分けして、ドバイ政府を通じ、フィリピンのアフリカ大使館宛てに送りました。
送り人も受取人も本人名で、大使館留めにしたのですね。
小分けしたと言っても、何億かの大金です。
そして、この大金を送った先は、フィリピンだけじゃなく、
日本、インドネシア、マレーシア、等に、同じ様に自分宛てに送ったようです。
「サム」が「Aさん」にメールで送った写真は、もう一枚ありました。
「サム」を逮捕する為の写真として用意されていたこの一枚の写真を私も頂いたので掲載しましたが、去年12月に私が見たメールの写真は他にもあり、落ち込んでおられる「Aさん」から、もう一度メールを開いて他の写真を下さいとはとても言えなかったので、私の記憶による写真をイラストにしてみました。
「警告!」なんて言いながら、のんきに絵を描いてる場合じゃないと思いますが、こちらの方が印象に残っていたので掲載しました。
「余計わからなくなった。」なんて言わないの!。
絵(イラストのつもり)は、その内に(多分)上手くなるから...
「サム」の目の前にあるのは、銀行を襲って得たお札の山です。
長いものを持っていますが、何をしているのかは判りません。
おそらく、お金をバッグに入るサイズか測っているのでしょう。
在フィリピンのアフリカ大使館(南アフリカ大使館)宛に、ドバイ政府から特権便でバッグを送った「サム」は、フィリピンに来て大使館留めにしている自分のバッグを受け取りに言った。
ところが、大使館員から多額の保管料を請求されて困り果ててしまった。
途方にくれた「サム」は、ドバイの知人「D氏」に相談をし、「C氏」を介して
「Aさん」と会うことになる。
「Aさん」の住居に訪ねてきたのは、「サム」とアフリカ大使館員2名。
「サム」はパスポート(旅券)を、大使館員は、I.D(身分証明)を提示。
「Aさん」は、大使館に在籍確認を取るが、実在の大使館員だと証明。
さて、役者が全て揃いました。
「サム」は大使館にバッグの中身は、アフリカの土地の登記書と記載。
大使館員の言い分は、異様に重いそのバッグを、登記所にしては重く、大使館留めに送るとは余程大事なものか、違法なものか、また数ヶ月に渡る保管料も含めて、「サム」に要求する金額は、およそ2400万円。
大使館員の詰めに、「サム」はたじたじオドオド。
「サム」は「Aさん」に、バッグの秘密を語る。
中には日本円にして何億かのお金が入っている。と。
保管料を立て替えてくれたら、倍返しをすると約束。
何度かの交渉の末、「Aさん」は、バッグの中身を確かめる事にする。
ある日、「サム」は鍵を、大使館員はバッグを持参する。
5分間だけ中身を確認できる時間が与えられた。
「サム」と「Aさん」は、バッグをトイレに持ち込み慌てて鍵を外して確認。
下の挿絵は、聞いた内容から私が想像したものです。
バッグの中身はラーメンだった...
ちがうって!
金網を描こうとしたら、ラーメンみたいになっただけなの!
ほんで、鍵を開けて底板を外すと、金網が張ってあったとさ。
金網の下には、ぎっしりとお札が厚めの透明のビニールで覆われていた。
「遅い!」「早くしろ!」と大使館員がドアを叩く。
「遅い遅いと言うんじゃねェ! Pinoyのインターネットじゃねぇんだ!」(冗談)
二人は、金網の中に指を突っ込み、100ドル札を5枚抜き取った。
憤慨している大使館員に、後日保管料を払うと約束して別れる。
さてバッグから抜き取った500ドルは、「Aさん」が両替商に持参してペソに替えて、偽札でない事を確認し、生活に困っている「サム」に全て渡す。
決められた期日に予定の2400万円に満たないお金を用意した「Aさん」は、大使館員と会う。
全額でないからバッグはまだ渡せないと言う大使館員に、「内金」として受け取って貰う。
もちろん領収書は受け取った。
そして連絡が途絶えた...
もちろん、大使館はそう言う職員はいないと言う...
・・・・・・ 唖然...
事情を聞いた私は、国家捜査局【NBI】と、国家警察【PNP】に連絡。
空港にも3人のアフリカ人を足止めするよう報告しました。
出国記録はまだなく、未だフィリピン国内に潜伏している模様。
いや、相当なお金を騙し取っているし、旅券の偽造も偽名もお手の物のシンジケートで、
すでに国内にはいないかも...
「Bさん」の場合。
は、既に亡くなっていて、詳しいお話はわかりません。
「Bさん」は、以前私がマニラで小さな食堂をしていた時に、いつも来てくれてたお客さんで、去年の10月ごろ、風の便りで病死された事を知りました。
昨日、私の古いフィリピン人の友達から、「Bさん」も同じアフリカ人グループに騙されて亡くなった事を聞かされました。
「Bさん」もマニラでクラブを経営していたのですが、同じ手口で騙され、
クラブも自宅も車も全て売り払って、2400万円を作り、例の「サム」に渡し
詐欺被害を受けた後、持病の心不全が悪化して、薬も買えなくなって
亡くなったそうです。
友人に、誰からその事を聞いたのかと尋ねると、「Bさん」本人から聞いたと答えました。
殆ど手口は同じようです。
もう一つ尋ねました。 「誰から(Bさんは)アフリカ人を紹介されたのか?」
『「E氏」です。』 ...やはり日本人が絡んでいるのか?
「Aさん」の場合の紹介者「D氏」と、「Bさん」の場合の「E氏」とは、関わりが無いようです。
※ここで、名前を伏せている理由を説明します。
「Aさん」「Bさん」は、被害者ですので勿論名前は出せません。
「Aさん」は、未だ危険な状態ですので尚更です。
アフリカ(ガーナ)人「サム」他、偽大使館員たちは、身分証明書や旅券のコピー等で本名は判っていて現在捜査中です。
ただ、例えバッグの中の大金が、上の面だけが本物で下が新聞紙だけの【見せ金】であったとしても、今まで騙し取ったお金は大金ですし、もしバッグの中身が全て本物のお金だとすると、巨額のお金を所持している事になり、偽名で旅券を作る事や空港をすり抜けて国外逃走等、いとも簡単にできる事でしょう。
シンジケート(犯罪組織)であり、警察やヒットマン(殺し屋)を買収可能。
私を封じる事など「お茶の子さいさい」。
そんなアフリカ人の名前を、ブログで公開する度胸はありませんし、
詐欺集団の名前など、意味の無い事と重い、伏せさせて頂きました。
写真の顔をしっかり覚えて下さい。
次に「D氏」と「E氏」ですが、確かにアフリカ人を紹介した二人であり、当然
「犯罪組織」と顔見知りでしょう。
しかし組織の人間だと言う証拠も無く、組織から騙され利用された可能性もあり、無実の罪を着せる訳にも行かず敢えて伏せました。
でも、知らなかった。や、全く無実。とは言えないでしょう?
人と人をつなぐ時には気を付けなければいけないと考えさせられました。
「D氏」については、後日談がありますが、ここでは割愛させて頂きます。
またいつか、機会がありましたらアップしますね。
最後にもう一度繰り返します。
気をつけて!
日本や、世界に住む日本人をターゲットに、
アフリカ人の詐欺組織が魔の手を伸ばしています。
演技も手口も巧妙なアフリカ人組織です。
写真の顔をしっかり覚えて下さい。
もし、このアフリカ人を見かけたら、声など掛けずに警察に通報して下さい。
決してこのブログで見たなんて言っちゃだめですよ。(桑原桑原)コワ!
最後まで読んで頂いて、有り難うございます。
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出口じゃありません。
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