今日の夕日 (2005/10/2)

夕焼けの詩



夕陽と夕焼けは違う

当たり前のことなのだが自分は混同していた。
夕陽は映写機であり夕焼けはその夕陽の光が映されている
スクリーンのようなものだ。それで『夕映え』という呼び名もある。

だから夕陽は必ず西だが夕焼けは西の空だけに出るわけではない。

今日はあいにく雨だったがコンビニの駐車場を出たら
比較的雲の薄い南の空に淡い夕焼けが見られた。


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秋は夕焼けを見よう

                                 
『携帯もパソコンもTVもなかったのに
         どうしてあんなに楽しかったのだろう』


この秋こんなコピーである映画が劇場公開される。

ALWAYS 三丁目の夕日
(クリックすると予告編が見れます)


この映画の原作は西岸良平の『三丁目の夕日』というコミックだ。
自分は20年来このコミックの大ファンである。

このマンガは昭和30年代~40年代の東京の下町をモデルにした
『夕日町三丁目』で起きるさまざまな出来事をとおして当時の風俗や
人間の生き方、人間そのものを描いたショートストーリー集だ。

主人公は作者の少年時代がモデルだという鈴木一平という
小学生(たぶん4年生)で彼の子供の目をとおして町の
いろいろな出来事を見るのだが、この少年の素直な感性や
好奇心などが自分の忘れかけている感性を刺激してくれるのだ。

さらにこの夕日町にはいろいろと多くの魅力的な個性の住人が住んでおり
この一平少年だけではなく、彼ら彼女らが話の主人公になることもある。

このマンガは単なる『昔は良かった』を繰り返すノスタルジーどっぷりだけの
マンガではなく人間ドラマとしても十分魅力があり自分は読みながら
悲しさや感動で涙したことも度々ある。

それでもこの昭和30~40年代がこういう話を展開しやすい時代だった
とは思う。
この時代にあったものをそこから30年ほどの期間でだいぶ失ってしまったと
この本を読むと考えさせられる。

思えばちょうどその期間にあたる時代をリードしたダイエーはいまや衰退し
この時代から頂点に昇り詰めたSONYは看板のTV事業では液晶・プラズマに
乗り遅れ、カセット→CD→MDと続いたウォークマンもipodナノなどの前に惨敗と
今は苦しい経営を強いられるといった状況に追い込まれている。

そういえば30年以上も前に連載が始まったこのマンガはバブルの時代にも
あったのだがその当時はあまり注目はされることはなかったな。

それが今は多くの人がこの時代の良さを振り返っている。
振り返る人だけではなくこの時代を知らない世代にも癒し系でこの時代の
モノが今人気が高い。
懐かしさ以外にもこの時代に人を惹きつける魅力があるからだろう。
たぶんそれが今の若い人をも巻き込んだ最近の昭和復刻ブームの
原因だと思う。

自分はこのマンガを読むと、何かストレッチや運動で普段使っていない筋肉
を動かした時のような爽快感を心に感じる。

この映画版の方も見終わったあとにそんな感じが得られる心のストレッチ運動に
なればいいなと期待している。

公開は11月5日だ。


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上の写真のように元々は『夕焼けの詩』というタイトル名だったがいつからか
『三丁目の夕日』という副題がつくようになり、ビッグコミックオリジナルや
最近コンビニで売られる復刻版のコミックはこっちが主題になっているようだ。

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秋の夕暮れ

夕焼けの詩




街灯がつきはじめた夕暮れ時、家並みの奥の夕焼け
(2005・9/29)



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