伊達家の歴史にインスパイアされた銘菓その2:日立家『ろくえもん常長』(みちのくスイーツ列伝NO38)


前の記事の支倉焼きに続いて、
これも支倉六衛門常長にの名前が使われているお菓子。
この時代は『ろくえもん』と日本でも外人の名前のように
ミドルネームがついていたのが面白い。

この名前がついているから、これも洋風テイストの和菓子。



洋のテイストが使われている部分は、支倉焼きと同じ『皮』の部分。
こちらはパイ仕立てになっているのだ。
バターがたっぷり使われているパイ生地は
サクサク感としっとり感が同居した食感。

中の餡は和風の小豆餡、別にチーズ味もありそちらはより洋風。
どちらもパイ生地によく合っていてとても美味しい。

支倉焼きに比べると甘さにしつこさがないので、
こちらの方が数は進みそう。

お土産としての知名度は『支倉焼き』にはかなわないけど、
全国菓子博覧会で名誉総裁賞や中小企業長官賞を獲った実力派のお菓子である。

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ちなみにローマ法王に謁見を果たして帰国した支倉常長だが
すでに日本では豊臣秀吉によりキリスト教の禁止令が出されたため
常長は仙台の城下から北の地域に、ほぼ幽閉状態にされて
失意の中で寂しくその人生を終えたという。

時代の波に翻弄された波乱万丈の人生で悲哀を感じるが
彼の功績が美味しいお菓子になって仙台に残っていることで
なんとなく心が救われる。

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