Jazz-Rambler

Jazzの世界をぶらぶら歩き回る日記

阪井楊子with Phillip Strange ★大阪CRESCENT

2013-10-21 22:54:12 | JAZZライブ

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2013年10月21日(月)
■大阪CRESCENT
■阪井楊子(vo)、Phillip Strange(pf) 
      
■Report
大阪出張で仕事の前日に大阪入り。
夜、大阪福島駅前のホテル阪神にチェックインを済ますと部屋に荷物を置いて、一目散に目的のお店に向かう。店のある場所は、北新地・・・。んん聞いたことがある・・都はるみ♪大阪しぐれ・・・の歌詞・・・。ここなんだぁ。
大阪のJazzスポットを事前にいろいろ調べて、チョイスしたのが堂島にあるCRESCENT。本格的なステージのあるお店とは違ったアットホームなお店とのコメントとのことで、この日はヴォーカルライブ。関西で活躍しているヴォーカリストとのことで楽しみだ。
お店に入る。こじんまりとしたスペース。壁際の前の席につく。ママさんが話しかけてくれ、出張で東京から来た旨話す。腹がへっていたのでキーマカレーとビールを注文。しばらくすると阪井さんのファンらしきおじさん達が来店。おじさん達と阪井さんの会話を聞きながら阪井さんの情報を仕入れる。
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実は阪井さん前週に東京でライブをやっていたのです。もうちょっと早く調べていたらあらかじめ聴きにいけたのに・・・。
さてライブ。阪井さんは風邪気味で咳き込みぎみでちょっと大変そうでしたが、さすがに実力派シンガー。熱いヴォーカルで魅せられました。
1st-setのあとちょうど阪井さんのラジオの番組のオンエアの時刻となったため、お店のスピーカーに流し皆で聞く。
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初めて聴いたいい感じの曲にもめぐりあえてとても新鮮でした。いろいろとお話もできとても有意義な大阪の夜でした。楽しかったぁ~。
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■Set-List
1st-set
1-1.My Funny Valentine ♪inst
1-2.What A Difference A Day Made
1-3.Our Love Is Here to Stay
1-4.Reaching For The Moon
1-5.The Frim Fram Sauce
   
2nd-set
2-1.Here's That Rainy Day ♪inst
2-2.Autumn Leaves
2-3.So In Love
2-4.On the Sunny Side of the Street
      
3rd-set
3-1.Day By Day
3-2.'Tis Autumn
3-3.Just In Time
    
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♪Reaching For The Moon
 作曲:Irving Berlin(アービン・バーリン)
 同名のミュージカルの中の挿入歌。
ミュージカルのあらすじは、ウォール街の魔術師と呼ばれた天才投資家が、ある女性に一目ぼれしたが、ものにならず自分の財産も失ってしまったというようなものらしいです。
アービン・バーリンは、1910年代以降たくさんの曲を書いていますが、現在のクイックステップや、スローフォックストロットの元となった、フォックストロットの曲も書いています。
タイトルの Reaching for the Moon というのは、おそらく「求めても手に入れるのは不可能」と言った意味の慣用句だと思いますが、この曲以前にそういう慣用句があったのか、あるいは逆にこの曲が出てきたためにそういった慣用句ができたのかは、今のところ私にはわかりません。
   
The moon and you appear to be
あの月もあなたも同じ
   
So near and yet so far from me
私のそばにいるのに、でもずっと遠く離れているよう
   
And here am I on a night in June
6月のある夜私はここにいる
   
Reaching for the moon and you,
あの月とあなたを求めて
   
 
I wonder if we'll ever meet
私たちはこれからもずっと会えるのだろうか
    
My song of love is incomplete
私の愛の歌は不完全なまま...
   
I'm just the words, looking for the tune
私はただの歌詞、曲を追い求める歌詞
   
Reaching for the moon and you.
あの月とあなたを求めて
   
   
I'm just the words, looking for the tune
私はただの歌詞、曲を追い求める歌詞
   
Reaching for the moon and you.
あの月とあなたを求めて
   
   
   
♪The Frim Fram Sauce(Joe Ricardel, Redd Evans)1945
   
「アウサンフィーのチャファファ添えフリムフラムソースがけ」などどいう食べ物はこの世に存在しないんですよね。そう、架空の食べ物。
つまり、マックで「スマイル100個」とか、吉野家で「牛丼並盛つゆだく肉だく」とかいう無茶ブリをしているんですねぇ~。それは動画の最後にナット・キング・コールが言っている台詞からも窺えます。
*フリムフラムソースがけがないなら、水代だけの伝票(つまりタダ)を持ってこい!
ただ、ちょっと疑問がのこります。それは、店員をただからかっているだけじゃないような気もするということです。
キュートな女性がこの曲を唄えば小悪魔の我儘になるし、強面のオジサンが唄えば店員をからかっている(いじめている)ようにも思える。でも動画で「I want the frim-fram sauce with the ausen fay with chafafah on the side.」という部分になると必ず女性を下から舐めるように映していますから、モテない男が一緒に食事するとびっきりの女性=フリムフラムソースをレストランで探している?という風にもとれそうです。興味は尽きませんが、それぞれがそれぞれの解釈で唄っても良い「幅」みたいなものがある歌詞って素敵ですよね。
   
I don't want french fried potatoes,
Red ripe tomatoes,
I'm never satisfied.
I want the frim fram sauce with the ausen fay
With chafafa on the side.
   
I don't want pork chops and bacon,
That won't awaken
My appetite inside.
I want the frim fram sauce with the ausen fay
With chafafa on the side.
   
A fella really got to eat
And a fella should eat right.
Five will get you ten
I'm gonna feed myself right tonight.
   
I don't want fish cakes and rye bread,
You heard what I said.
Waiter, please serve mine fried
I want the frim fram sauce with the ausen fay
With chafafa on the side.
   
~interlude~
      
A fella really got to eat
And a fella should eat right.
Five will get you ten
I'm gonna feed myself right tonight.
   
I don't want fish cakes and rye bread,
You heard what I said.
Waiter, please serve mine fried
I want the frim fram sauce with the ausen fay
With chafafa on the side.
   
フライドポテトも熟したトマトも 欲しくない
満足できないよ
ボクが欲しいのはね 「フリムフラム・ソースたっぷりの
ausen fayの chafafah添え」
   
ベーコン付きのポークチョップ?
食欲わかないなあ
やっぱり 「フリムフラム・ソースたっぷりの
ausen fayの chafafah添え」 でなくちゃね
    
何か食べるんだったら、本当に欲しいものを食べたいよね?
5ドル賭けない?外れたらボクが10ドル払うよ
今夜のボクはゼッタイ アレを食べるんだ!
   
フィッシュケーキ&ライ麦パンなんかいらない
ボーイさん! わかったかい?
こんがり揚げた「 ausen fayの chafafah添え」
フリムフラム・ソースをたっぷりかけて持って
きて!
    
ないって言うんなら、ここんちには
水代しか払わないからね!
    
http://www.youtube.com/watch?v=ASeDNpxuuFs
http://www.youtube.com/watch?v=nPaW9Ek-08w
http://www.youtube.com/watch?v=EYHuWhAt8V8
http://www.youtube.com/watch?v=7wxNn3V5RZw
http://www.youtube.com/watch?v=vPt3CldUg_U
http://www.youtube.com/watch?v=Jm7aMsajM08
http://www.youtube.com/watch?v=mZwecCPkUOM
   
   
   
♪'Tis Autumn  1941(Henry Nemo) Joe Bourne
「'Tis」は「It is」の省略形。「時の老人」というのは、たぶん、季節を管理する神様のこと。ということで、恋人を抱きしめるときに「秋なんだから、仕方ないじゃない」と言い訳するテクニック(?)。これからの季節には必須。「ラディダディダディダン」と呪文を唱え、恋人と温め合いましょう。
   
作詞作曲のヘンリー・ネモは1907年生まれ。ハリウッドの映画俳優。若いころコットン・クラブで働いていて、デューク・エリントンとも親交が厚かった。「I Let a Song Go Out of My Heart」とか、一緒に何曲か作っている。演奏の合間に、オシャレでウィットの利いたお喋りでお客さんを楽しませ、それが「ジャイブ・トーク」と呼ばれた。要するに「MC」のハシリですな。この「ティズ・オータム」もジャイブ・トークを歌にしたような感じ。
    
Old Father time checked, so there’d be no doubt;
Called on the North wind to come on out,
Then cupped his hands so proudly to shout,
“La-di-dah di-dah-di-dum, ‘tis autumn!”
    
Trees say they’re tired, they’ve born too much fruit;
Charmed on the wayside, there’s no dispute.
Now shedding leaves, they don’t give a hoot ???
La-di-dah di-dah-di-dum, ‘tis autumn!
   
(Bridge)
Then the birds got together to chirp about the weather
Mmmm-mmm-mmm-mmm.
After makin’ their decision, in birdie-like precision,
Turned about, and made a beeline to the south.
   
My holding you close really is no crime ???
Ask the birds and the trees and old Father Time.
It’s just to help the mercury climb.
La-di-dah di-dah-di-dum, ‘tis autumn.
   
(Instrumental)
   
It’s just to help the mercury climb.
La-di-dah di-dah-di-dum, ‘tis autumn.
   
   
時の老人は、よくよく確かめてから
北風に、出て来るように呼んでたよ
両手を口に添え、誇らしげに:
ラディダディダディダン、秋だよー
   
木々は語る:実を稔らせて疲れたよ
舗道の飾り付けもしたし、もう充分
そろそろ葉を落としても構わないさ
ラディダディダディダン、秋だもの
   
鳥たちが集まり、お天気の相談ごと
ムームー、ムムムムー
鳥のように正確に、決定は下されて
彼らは真っ直ぐ南に飛んでいったよ
    
だから、僕が君を抱きしめることは
何も悪いことなんかじゃない
鳥や木々や時の老人に尋ねてごらん
体温を上げる方法じゃよ、と言うよ
ラディダディダディダン、秋だもの
    
https://www.youtube.com/watch?v=JWmPdqMmV-A
https://www.youtube.com/watch?v=lfZZcpFoLD4
https://www.youtube.com/watch?v=McfkHvuiB4U
https://www.youtube.com/watch?v=42K6bk_stS4
https://www.youtube.com/watch?v=TYOu_xHyYPA
https://www.youtube.com/watch?v=u8TKYyOj5ps
https://www.youtube.com/watch?v=babjkyTG4uY
https://www.youtube.com/watch?v=t0la9eKagEI
https://www.youtube.com/watch?v=VDVTLzvWcLs
    
■大阪堂島CRESCENT
http://www.jazz-crescent.com/
大阪市北区曽根崎新地1-3-11 レジョンノールビル2F
TEL 06-6342-5177
Charge:¥2,700  1st:19:30 / 2nd:21:00 / 3rd:22:00 
      
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★阪井楊子
http://yoko-jazz.com/
http://blog.goo.ne.jp/yokosing
幼少のころからピアノを学び、祖母、母の影響でジャズ、映画音楽を聴いて育つ。ジャズ界の重鎮、アルトサキソフォン奏者の古谷充氏に師事。自己のグループ・「スペシャル・フレグランス」「YOU‘s Quintet」ヴォーカルデュオユニット・「Gee-Baby」また、「関西歌ものバンド」に参加。ソウルやファンクなど様々なジャンルの音楽も手がけている。第7回、神戸ジャズヴォーカルクイーンコンテストにて準グランプリ受賞。古谷充氏のネイバーフッドビッグバンドやアロ-ジャズオーケストラと共演。NHK神戸、KBS京都、FM放送などに出演。2009年5月、ファーストCD「Special Fragrances」発売。FM COCOLO(76.5Mhz)「KINCHO presents Come Rain, Come Shine~楊子・クリスの雨にぬれても!」(毎週日曜23:00放送中)にてパーソナリティーを勤める。


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