Jazz-Rambler

Jazzの世界をぶらぶら歩き回る日記

チカシンガー★六本木All of Me club ライブ

2009-10-02 21:23:42 | JAZZライブ
2009年10月02日(金)
■チカシンガー(vo)、川嶋哲郎(ts)、椎名豊(p)、本川悠平(b)、広瀬潤次(dr)
■Report
今日はジャズ界のサラブレッド、チカシンガーさんと彼女の初ライブCDのオリジナルメンバーのライブ。
そして久しぶりに川嶋哲郎さんのサックスを聴く。
チカシンガーさんはあの大橋巨泉とジャズヴォーカリストのマーサ三宅の娘(次女)さんですね。あとでプロフィールを調べるとなんと私と同じ1961年生まれ。今日もジャズ評論家の岩浪洋三さんが来てます。
店内は超満員。この店でこれだけ混んでいるのは初めてで、一番奥のカウンター席でした。奥の席から身を乗り出して聴く。3rdSetで前のボックス席があいたので、真横に座って聴くことができた。

■Set List ※現在調査中です
1st set
1-1.Like Someone In Love
1-2.I Didn't Know What Time It Was (邦題:時さえ忘れて)
1-3.You Are Too Beautiful
1-4.Alone Together 
1-5.I Fall in Love too Easily (邦題:惚れっぽい私)
1-6. 月の砂漠~Caravan

2nd set
2-1.Four
2-2.East of the Sun and West of the Moon
2-3.Travelin' Light 
2-4.I Concentrate on You
2-5.Beautiful Love
2-6.ひまわり:Love Theme From Sunflower(Henry Mancini)
2-7.Day By Day

3rd set
3-1.Easy Living
3-2.Blusette
3-3.It Had To Be You(邦題:もしあなただったら)
3-4.The Good Life
3-5.
3-6.Alfie
3-7.No More Blues


■Today's Recomends

♪I Didn't Know What Time It Was (邦題:時さえ忘れて)
作曲リチャード・ロジャース
作詞ロレンツ・ハート
こののコンビによるミュージカル「パル・ジョーイ」の有名な曲です。
この演奏はバラードの域を越えて、「語り」であるケニイドリューとニールスペデル
ソンがそれぞれの想いを語るのです。この曲を聴いていただければ、JAZZには「言
葉」がある、と解っていただけるかも。

I didn't know what time it was, then I met you.
Oh what a lovely time it was, how sublime it was too!
I didn't know what day it was, you held my hand.
Warm like the month of May it was and I'll say it was grand.
Grand to be alive, to be young, to be mad, to be yours alone!
Grand to see your face, feel your touch, hear your voice say I'm all your
own!

I didn't know what year it was, life was no prize.
I wanted love and here it was shining out of your eyes.
I'm wise and I know what time it is now.

あれは何時だったのかしら、あなたに出会ったのは
ああなんて素敵で崇高なときだったことでしょう
あれは何日だったのかしら、手を握ってくれたのは
5月のように温かくて素晴らしかった
生きてるって、若いって、夢中になるって、あなただけのものになるって、素晴らし
い!
あなたの顔を見るって、あなたに触れるって、君は僕のものだと言うあなたの声を聞
くって、素晴らしい!

あれは何年だったかしら、人生がつまらなかった
愛が欲しかったのに、あなたの目からは消えていた
賢くなった今は、何時か分かるわ


♪I Fall in Love too Easily (邦題:惚れっぽい私)
 作詞:サミー・カーン
 作曲:ジュール・スタイン
 1944年

ああ~、また恋に落ちてしまった・・・
これは、フランク・シナトラの代表曲のひとつで、私の大好きな曲です。
シナトラを支えたサミー・カーンの作詞、ジュール・スタインの作曲によるもので、
1945年の映画「Anchors Aweigh(邦題:錨(いかり)をあげて)」に挿入されま
した。
その中で、主演したフランク・シナトラが歌いました。
この映画の中でシナトラが扮する役どころがまさにこの歌の内容を表していて、
すぐ恋してしまう愚かな自分を自覚しながらも、また恋に落ちてしまう男が、
自己嫌悪に陥るというものです。
「ああ~、また恋に落ちてしまった・・・」という、やるせない片思いの歌です。
フランク・シナトラは、この映画の話がきたとき、曲の書き手として誰を望むかとき
かれたそうです。
制作側からは候補としてガーシュウィン、ジェローム・カーン、ロジャース&ハマー
シュタインといった、そうそうたるソング・ライターの名前が上がりましたが、シナ
トラはサミー・カーンだと言ったというのです。
すると制作側は、「サミー・カーンだって?一体その男は誰なんだい?」と言ったそ
うです。
この映画の制作会社のMGMの人間がサミー・カーンに電話をしてきて、「サミー、
フランク(シナトラ)に君にこだわるのをやめるように君のほうから話してくれない
か。
そうしないとこの映画の話はメチャクチャになってしまうんだ」と言うのでした。
それでカーンはシナトラに、「ねえ、フランク、きのうまでは誰も僕のことなんか知
らなかったのに、今日はどこへ行っても僕は鼻つまみ者さ。
僕を引き立ててくれるのはまた今度でいいから、今は僕を使えって言い張らないでく
れよ」と言うとシナトラは、こう言いました。
「いいかい、サミー、月曜日に撮影所に君が来ていなかったら、僕もこの仕事を降り
るからな!」
この曲によってカーンとシナトラの結びつきはさらに強くなっていき、カーンが作る
曲をシナトラが歌い、次々とヒット曲を送り出すことになります。
アカデミー主題歌賞にノミネートされますが受賞は逃がしました。
この曲は、歌っている人も演奏している人も多い、大変有名なスタンダード・ナン
バーです。
フランク・シナトラのもののほかにチェット・ベイカーの歌のものや、マイルス・デ
イヴィスのインストルメンタル・ナンバーなどが有名ですが、やはり、ほとんどがス
ロー・バラードで演奏されるようです。

There are those who can leave love or take it
Love to them is just what they make it
I wish that I were the same
But love is my fav'rite game
I fall in love too easily
I fall in love too fast
I fall in love too terribly hard
For love to ever last

My heart should be well-schooled
'Cause I've been burned in the past
And still I fall in love too easily
I fall in love too fast


《ヴァース》
世の中には恋を受け入れたりあきらめたりということを簡単にできる人たちもいる
彼らにとっては恋なんてそのときなりに楽しめればいいというものなんだ
僕もそういうふうにできたらと思うけれど
僕の場合、恋は大好きなゲームなんだ

《コーラス》
僕はいとも簡単に恋に落ちてしまう
僕はあまりにもすぐに恋に落ちてしまうんだ
まるで最後の恋をするかのように
激しく恋をしてしまう
僕の心はそのことがよくわかっているはずなのに
なぜって今まで何度もあざむかれてきたから
それなのに僕はいとも簡単に恋に落ちてしまう
僕はあまりにもすぐに恋に落ちてしまうんだ



♪Travelin' Light
初めて聴いた曲で曲名がまったくわからなかったので、チカシンガーさんに思い切っ
て聞いたところ、抜群の発音でチュラベリンン・ライトと教えていただいた。

このTravelin' Light トラベリン・ライト というジャズナンバー。
あのビリー・ホリディが 十八番にしていた曲のよう。
Travelin' Lightを直訳すると「きままな旅」とか「一人旅」なんですが、この歌の
大意は、「人生とは男から男へ巡る旅」という暗喩だそうです。

  苦労させられた元彼が去って、
  解放された自由な気分で次の男たちと付き合ってるんだけど、
  別れた前の彼にまだ未練があって、
  どの男たちとも軽い付き合いにしましょうか・・

まさに ビリー・ホリディの人生そのものを歌ったような曲ということです。
男を女に置き換えて 男性シンガーも歌っていますがやっぱりこの歌は女性の唄で
す。



♪I Concentrate on You (邦題:あなたに夢中)1939年
  作詞・曲: Cole Porter
映画『ブロードウェイ・メロディ・オブ・1940』用にコール・ポーターが書いた曲。
フレッド・アステアが主演で、この唄を歌っています。


Whenever skies look grey to me  
And trouble begins to brew  
Whenever the winter winds become too strong  
I concentrate on you  

When fortune cries "Nay, Nay" to me  
And people declare "You're through"  
Whenever the blues become my only song  
I concentrate on you  
     
On your smile so sweet, so tender  
When at first my kiss you decline  
On the light in your eyes when you surrender  
And once again our arms interwine  
   
And so when wise men say to me  
That love's young dream never comes true  
To prove that even wise men can be wrong  
I concentrate on you  
I concentrate, and concentrate on you  

空が灰色に見えはじめ
そして、悩み事が胸の中でうずきはじめ
冬の風がやけに強くなったなと思ったら
私はあなたのことに想いをはせるの

幸運の女神が、私に「ダメ、ダメ!」って叫び
みんなが「もう君はそれまでさ」なんて言い
私がブルースを歌うしかなくなってしまうと
いつも、私はあなたのことばかり想うの

初めてのキスを拒むときの
やさしく、おだやかなあなたの笑顔を想い
あなたがそれを許してくれ
私たちの腕が再び絡み合うときの
あなたの目の中の輝きに想いをはせるの

若者の恋の夢なんて、決して実現はしないと
賢人たちが私をさとそうとするけど
そういう賢人たちでさえ間違えるものだと証明したくて
私はあなたのことにじっと想いをはせるの
もう、私はあなたのことに夢中なのよ




空が灰色に見えてしょうがないとき
トラブルで苦しいとき
木枯らしが強くて寒いとき
「君は終わったよ」と人々に見下されたとき
ブルーな気分で、めいるとき
そんなときは、君のことだけを思っている。

君のかわいい笑顔
最初にキスを拒んだこと
君が初めておちたときの目の輝き
そんなことを思い出して、君のことだけを思っている。

若いときの夢は実現しないと人々に忠告される。
僕は、それが間違っていることを証明するために
やはり、君に、夢中になっているんだ。



♪It Had To Be You(邦題:もしあなただったら)1924
 Gus Kahn / Isham Jones

1924年に歌が作られ、サム・レーニン・オーケストラがレコード化。でもこの歌は多くの人の心を打ったようで、同じ年に8つのオーケストラが別々にレコーディングしています。1939年には映画『Roaring Twenties』でプリシラ・レインが、1951年の『夢で逢えたら』ではダニー・トーマスが歌っています。そうそう、『カサブランカ』でもサム役のドゥーリー・ウィルソンも演奏していますね。

1924年に書かれたと言う、この決定的な恋の唄は、
ウディ・アレンの 「アニー・ホール」(77)で アニーに扮した ダイアン・キートンが 唄いました。誰も聴いていない雰囲気、ステンレスのトレイなどが床に落ちる音などが聞こえる、騒がしいクラブで唄うのですね。なかなか、ウディらしいシーンです。

Why do I do, just as you say?
Why must I just, give you your way?
Why do I sigh, why don't I try to forget?
It must have been that something lovers call fate
Kept me saying, "I have to wait"
I saw them all, just couldn't fall till we met.

It had to be you, it had to be you
I wandered around, and finally found the somebody who
Could make me be true, and could make me be blue
And even be glad, just to be sad, thinking of you.

Some others I've seen might never be mean
Might never be cross, or try to be boss, but they wouldn't do
For nobody else, gave me a thrill
With all your faults, I love you still.
It had to be you, wonderful you,
It had to be you.


なぜこんなことを 君が言う通りに
なぜこんなふうに 君のなすがままに
なぜため息が なぜ 忘れようとはしないのだろう

きっと 恋人たちが運命と呼ぶ それは
ずっと言い聞かせてきた 待たなければならないと
ずっとわかっていた でもそうはならなかった 二人が会うまでは

それは君だったんだ それが君だったんだ
ずっとさまよって そしてついに見つけた 探していた人を
僕を目覚めさせ そして切なくもさせる
喜びでもあり 悲しみでもある 君のことを考えるのは

他の人たちが 別に劣っているわけでなく
いらいらするわけでもなく 偉そうにするわけでもない
でも けっして誰も 僕の心を動かしはしなかった
欠点が見えていても 愛してしまう
それは君だったんだ 君がそうだったんだ
それが 君だったんだ



きっと君なんだ
ずっと僕が探し求めてた人は
僕を本当の僕にしてくれたり
ブルーな僕にしてしまう人
君のことを考える幸せでさえ
結局は切なくなってくるだけ

今まで僕が会った女性たちは
君みたいに卑怯ではないし
苛立たせないし傲慢でもない
でも彼女たちじゃダメなんだ

他の人では僕はときめかない
君の欠点も込みで愛している
僕の素敵な人
僕の運命の人は君だったんだ


→YouTube(♪It Had To Be You)
http://<wbr></wbr>www.you<wbr></wbr>tube.co<wbr></wbr>m/watch<wbr></wbr>?v=zrrC<wbr></wbr>j-Iir_o
http://<wbr></wbr>img.you<wbr></wbr>tube.co<wbr></wbr>m/vi/zr<wbr></wbr>rCj-Iir<wbr></wbr>_o/defa<wbr></wbr>ult.jpg<wbr></wbr>?h=60&w<wbr></wbr>=80&sig<wbr></wbr>h=__g8e<wbr></wbr>WutjiRU<wbr></wbr>6UllNze<wbr></wbr>hFKvYrd<wbr></wbr>qJU=


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