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シルバー年齢のサイクリング記録です

2- ニュージランドの特徴

2006-12-26 10:49:19 | NZ(Kiwi) cycling
 外務省のサイトから引用したニュージランドの基礎データを示す。

  面積 27万534km2(日本の約4分の3)
  人口 412万人(2005年12月、NZ統計局)
  首都 ウェリントン(17.8万人、2003年6月末)
  人種 アングロサクソン系及び先住民マオリ系(約52万7千人13.8%)
  言語 英語

 人口412万人のうち約100万人が南島に住み、その内40万人がクライストチャーチに住んでいるということは、それ以外の町の人口的規模は推して計られる。つまり他の町、たとえば西海岸の主要都市ウエストポートの人口はおよそ1000人。ニュージランドの主要産業が観光であってもここに大型のホテルが建てられるかと言うと否である。
 このような事情から日本で言う民宿のようなホームステイ、ファームステイのようなものが完備している。これらをビジネスにしているところもあるが、実態の多くは子供が独立し夫婦には余る部屋を2,3室客用に開放しているホームステイが多いようである。実際に旅行してみてホームステイはモーテルや小さなホテルよりは清潔でアットホームであることは間違いない。

 大きな産業がないので日本のような高速道路はなく一般道が整備されている。主用国道はステイトハイウェイとよばれ制限速度は100km/Hに設定されており、町の入口には70km/Hくらいまで速度を下げさせる標識があって、交通ルールはよく守られているように感じられる。
 車両は左側通行で日本と同じだが、日本にはほとんど見かけないロータリー交差点が都市部にはあり慣れない日本人には少し怖い。ロータリー交差点には一旦停止のサインと路面には「GIVE A WAY」と書かれているから、右から先に進入した車優先ではあるが慣れていないと戸惑うことがある。

 自転車に乗るにはヘルメットの着用が義務づけられており違反をすると$70の罰金が科せられる。

 不幸にも事故など緊急事態が発生したときは無料電話111番へ連絡をする。このときに場所や緊急事態の説明を求められるが道路上には目標物はほとんど無い。私のアィディアとしては橋の番号を覚えておくといいと思う。道路の下に土管を埋めて水を通していても「橋番号***番」という標識があるのでこれが目印になる。しかし携帯電話はほとんど接続できないし公衆電話は無いしどうすれば緊急連絡ができるか。高速道路に数キロおきに電話が設置されているのは世界中で日本だけである。

 人口密度が高ければ携帯電話が利用できるところも多くなるのは一般的な商業原理だから、1000人以上の町でなければ携帯電話は使えないと考えた方が無難。ましてや町と町の間の道路上では全く電話は通じない。私はFOMAを持参したがネットワークの自動切換えもしてくれないので手動でネットワーク選択をした。

 公用語は英語だがこれがかなり怪しい。空港や銀行の窓口はいわゆるBBC英語で問題ないが、一般の人の言葉は訛りが強く何回聞いても分からない場合があり、書いてもらうと辞書にも無い言葉もあり、ある意味で楽しくなる。旅の終わりの頃は彼らと同じキウイ語で相槌を打ったりして楽しかった。例えば「ノイー」という言葉が汎用される。これは nice の発音であるがボストン英語ならば cool とか sweet だろう。まあ「ん、いいね」という感じ。これが使えるようになれば Kiwi 人だね。
 次のメイルの一部は日本を出る前に受け取ったものである。文頭の「Hullo」は勿論「Hello」であるがこれはイギリスでは古語に属するもので間違いではない。つまり大英帝国の良き文化を持ち続けているのがニュージランドであり、多くの国民は英国女王を敬愛しているように見えた。

  Hullo Shiro
  Thank you for your email and we will be waiting outside.....

 以上に述べたこと以外は旅行の本などに詳しく説明されているので参照していただきたい。

 ニュージランドは農業国で外部からの雑菌・害虫の侵入を厳しく制御している。現地で買ったチーズをホームステイ先で見せたら日本には持ち込めないと注意された。つまりニュージランドには植物は勿論、醗酵製品も持ち込めないことを国民は良く理解しており外国も自分たちと同じと考えている。ニュージランドに入国するときは鞄などに食べ物を隠してズルしないようにして欲しい。

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