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シルバー年齢のサイクリング記録です

ムンバイの旅

2010-08-18 21:17:27 | India
***** お見送りをいただいて出発 *****



私どもの英語教室 aQlas の美人インストラクターとスタッフの皆さんです。
本来ならば皆でお茶して出発の予定でしたが、セントレアの午前は大変混雑するので写真だけ撮ってお別れでした。バンザイなし。


***** シャワートイレはインドが先輩だよ *****



トイレ事情はお国によって大変異なります。
インド人は排便の後、水を手ですくって洗います。
贅沢な紙で拭くのは日本だってずいぶん最近のことです。

会議中に昨日の水が悪かったのか、パニクってトイレに駆け込む。
用をたして安心したのは一瞬。トイレットペーパーがない。
近くにあるバケツに水を入れて手で洗うということを思い出した。
またパニック。水が出ない。誰かいるならば水を下さいと叫ぶと、親切な人が水を用意してくれたのでしゃがんだままドアを少し開けて水桶をもらう。ああ天国。
この国はドアがあるからまだいい。鳩山さんが卒業したスタンフォードで大学のそばの駅のトイレにはドアがなかった。

写真は泊まったホテルのバスルームだが、右のほうに散水用みたいなホースが見えます。
実は、これはシャワートイレの元祖。イナックス、威張るなってよ。
左手は不浄の手ですからこれを左手に持ってお尻の下にもっていき水を発射す。
照準が狂うとズボンがベチョベチョ。
インド人はすむとそのままズボンを上げるが、外国人用には粗末なロールペーパーが少しあります。ペーパーホルダーはありません。

***** インドの車はクラクションで走る *** インドは英語圏ではない *****



中国やフィリッピンでも同じですが、車はガソリンでなくクラクションで走っていますね。
どけ ビー
俺が先に行く ビー
ありがとう ビー これはないでしょう
前に大きな車が居てその先が見えないのに 早く行けー ビー
意味もなく ビー

とにかくうるさい。クラクションが壊れないのが不思議なくらい。
モータリゼーションという意味では日本もまだまだ後進国ですが、慢性的な渋滞が解決しなす限りインドは発展途上国でしょうね。

ところでクラクションをならすなというサインですが、これは古いもので英語が上段に書かれており、したがヒンジーです。
インドはもともとヒンズーであってそれを英国が植民地化しました。
だから韓国が日本に持つ感情とおなじものがあります。
エリザベス女王を敬うかと聞くと NON です。
国際社会でインドが生きていくには英語は必須ですが、スラムに住む人や教育レベルの低い人には関係ないことです。
ホテルのベルボーイやレストランのウェイターは殆ど英語ができません。
会社でも私が居なければすべてヒンジーです。

新しいサインは先にヒンジー、そして申し訳ないような英語がその後ろに掲示されています。
10年もたてばというのは暴言ですがやがてインドも日本並みの英語下手な国になるでしょう。


***** ヒンズーと英国文化の戦い *****



この写真は荷物につけられたタグです。
空港の名前はムンバイになったのに空港識別コードは BOM のままです。
ボンベイはヒンズー語でムンバイは英語です。
ムンバイに限らず都市の名前は指導者が変わるたびにヒンズーになったり英語になったりしているようです。
ここにも不安定な文化が垣間見られます。

***** 食事 *****



落ちを先に述べるならば、帰りの飛行機の機内食があんなに美味しいと思ったことがない。

食事に連れて行かれて何を食べるかと聞かれれば「典型的なインド料理を」とお願いすると、ナン、チャパティーや長粒米を炊いたものにスパイスの効いたカレーになる。

写真は会議が長引いて夜の接待も厭だからホテルでケータリングにチーズピツァを頼んだ。
ピツァなんてはイースト菌で醸した生地にトッピングを乗せてさらにチーズをたっぷりかけるのが普通。
ところが写真のピツァはナンの生地でチーズをサンドイッチしたようなもので、さらにカレーソースがつく。なんだこれは。

インドでは左手は不浄の手ですから食べ物を持ってはならない。
ナンを両手でちぎったならば皆さんは一瞬顔色が変化した。
中国人が肘をついて食事をするのを見て不快感を感じるのに似ている。
帰るころにはすべた右手で食べられるようになり、ほとんどインド人になったと誉めてもらったりした。喜んでいいのかわからないけど。

***** 自転車 *****



この写真がすぐにわかる人はかなりのお歳ですね。
自転車のハンドル部分ですが、ハンドルの前に細いバーがあります。
これはブレーキ用リンクです。
昔は今のようにワイヤーがなかったのでブレーキはリンクで操作していました。

ムンバイの街中はとても自転車に乗れるような環境ではありません。
経済的にも年収の100倍以上の自転車なんかに乗って遊んでいるような環境ではない。
それでも郊外に行けばサイクリングを楽しんでいる人を見かけることもあるようです。きっとお金持ちでしょう。

***** ホームレス *****



ホームレスの密集地はすさまじくとてもカメラを向けられません。
この写真は朝空港に向かう車内から撮影したものですが、塀から往来にかけてシートを張り雨露をしのいでいます。
今の季節はモンスーンですから朝晩にバケツをひっくり返したような雨が降ります。それに耐えているのか疑問です。

***** スラム *****



スラムは2階建てが多いようです。
どこから電気を引いてくるかわかりませんが夜はあかあかと電気がついています。
1階の家の前には七輪で肉らしきものを焼いて商売をしています。

レストランに行くと食事を運んだりするウェィターはほとんど裸足で、その数は客よりたくさんいます。
なぜこんなに沢山いるのかと聞いてみると、こんなものでは驚いてはいけない。順番待ちのウェィターが表にいっぱいいるよと言われました。
彼らは時間になると裸足で店に入り制服のTシャツを借りて働きます。
ワークシェアリングでしょう。1時間働いても10円にもならない世界です。
仕事が終わるとスラムやホームレスのテントに帰って行くのです。


***** 子供の仕事 *****



高速道路の入り口ではゲートに合わせて車は秩序正しく並びます。
そこを狙って子供が窓ふきに飛び回ります。でもいくらもふかしてもらえないようです。
もちろん靴や雪駄は履いていません。
ビンのかけらで足を切るのではという心配は無用。そんなものを落としておくほど経済は裕福ではありません。

***** 今夜はここで寝る *****



高速道路のしたで雨はしのげます。
ここは世界で最も大きいスラム街で、ここに実は国営の電力会社があり訪問した帰りのスナップです。
電力会社のビルはまるで掃き溜めの鶴でした。

しかし、不思議に思うのは中国のように物乞いする人がいなかったことです。
暗い顔はしていないし、口に糊するものは自分で一生懸命稼いでいるように見えました。
本当のところは長期に住んでみなければわかりませんけど・・・。

***** パートナー *****



Director Rajesh Bakahai さんで国際的にシミュレーションの神様と呼ばれている人。
彼が私のパートナーです。
後で紹介しますが、彼とともに30人ばかりの若いエンジニアと共にシミュレーターの開発をします。

***** よもやま話 *****



社長や先ほどのバカイ氏を交えてシミュレーションビジネスのよもやま話。
内容はどうやつて儲けようというはなしばかり。

***** エンジニア *****



全員独身のエンジニアたち。
毎日、半日くらいは開発の説明をしたが日本のコンピューターエンジニアと同じでマニュアルを全く読まない。
質問の答えはマニュアルを開いてここを読みなさいで終わってしまう。お先真っ暗だね。

***** トップ *****



私の左が社長、そして副社長。敬虔な仏教徒です。そして営業部長。
この4人と先ほどのバカイ部長でこの会社を盛り立てる。
わくわくするね。

これでとりあえず報告はおわり。


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1 コメント

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お帰りなさい (タロウちゃん)
2010-08-30 13:30:18
ガイドブックなどではわからないインドの細かな現実が垣間見られて勉強になります。
また機会がありましたお話聞かせて下さい(^_^)

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