名古屋港100周年記念で来港していました海王丸に続いて日本丸もたくさんの見送りの方々に送られて出港しました。秋も深くなってきた折一抹の寂しさを感じます。
11月13日10:00 All lines, let go の命令と同時に海王丸が登檣礼(とうしょうれい)を行いながら出港しました。いつ観てもよいものです。
名古屋港100周年記念で寄港している日本丸と海王丸が一斉にセイルドリルを行いました。まだまだ訓練が足りなくて50分かかりました。遠洋航海から帰る2月には30分以内で展帆できるようになるでしょう。
追伸 携帯のVGA密度でこれくらいの写真が撮れるのは素晴らしい。
追伸 携帯のVGA密度でこれくらいの写真が撮れるのは素晴らしい。
今月20日来、半田市衣浦港に停泊していました日本丸が本日(24日)14:00出港。
13:40からの士官候補生による登檣礼(とうしょうれい)の後14:00 All lines let go (オーラインレッコと聞こえます) のオーダーで全ての舫い綱が放たれ半田市消防音楽隊のブラスバンドに送られて離岸。
注 let's goではありません。let go は let go a rope ロープから手を離すの帆船での慣用語
港内で180度方向転換して自走が始まるや花火でお見送り。
本船からは汽笛三声の答礼…母港横浜に向かいました。
中日新聞から引用
来月9日には名古屋港に寄港します。皆さん見に来てください。
中日新聞から引用
参考
航海訓練所ウエブサイトより引用
■ 登檣礼の起源
登檣礼(とうしょうれい)のはっきりとした起源は明らかではありませんが、16世紀イギリス海軍の記録に見られると言うことなのでかなり古い歴史があるということになります。
皇族らの送迎、司令官や艦長の交代の際や、出征、遠洋航海など壮途に就く船に敬意を表する礼式だったそうです。現代の登舷礼は登檣礼の名残です。
日本人がはじめて見た登檣礼は、 1860年(万延元年)遣米使節として、正使 新見豊前守正興、副使 村垣淡路守範正、 目付 小栗豊後守忠順らが米国軍艦ポウハタン号でアメリカに渡る途中、ハワイに寄港 した時のようです。
王様が来訪した際の様子を、村垣淡路守範正の「遣米使日記」では、 「船中奇麗にして胡楽を奏し、水夫は帆桁毎に数百人立ち並て 祝砲二十一発二度打たり--国君を祝すは此数成よし、水夫帆桁に登るも重き禮なるよし--」 と記録しています。
日本で最初に登檣礼が採用されたのは昭和28年日本丸が帆装復帰し、はじめての遠洋航海が企画されたとき日本丸船内で規律のあり方が問題となりました。
何せ戦後はじめての遠洋航海だったからです。
結局、各国の海軍礼式令や国際的慣習を調べ、これに準拠して再編成され、このときはじめて登檣礼も採用されそのまま日本丸、海王丸での慣例となったということです。
しかし、安全を考えて、やり方を少し変え、ヤード上に立つ方式からフートロープに立つ方式に変えたそうです
登檣礼の実施法
登檣礼は英語で“Man the yards”といい、各ヤード(帆桁)に人員を配して行う帆船で最高の礼です。
当所では、バウスプリット、各マストのヤード及びジガーマストのトップ台に実習生を配し職員は登舷礼の配置に立ち、笛の合図でヤード上の実習生は岸壁側に注目、士官は敬礼をします。
敬礼が終わるとバウスプリットの先端に立つ実習生が後ろを向き、「脱帽」、「ごきげんよう」の号令に合わせ、全員で「ごきげんよう」と発声しながら帽子を振りこれを3回繰り返し、「着帽」してマストから降りてきます。
外国の海軍所属の帆船では、ヤードの上に立つ昔からの方式をとっているところがほとんどです。
日本の練習帆船では、安全を考えてフートロープに立つ方式をとっています。
13:40からの士官候補生による登檣礼(とうしょうれい)の後14:00 All lines let go (オーラインレッコと聞こえます) のオーダーで全ての舫い綱が放たれ半田市消防音楽隊のブラスバンドに送られて離岸。
注 let's goではありません。let go は let go a rope ロープから手を離すの帆船での慣用語
港内で180度方向転換して自走が始まるや花火でお見送り。
本船からは汽笛三声の答礼…母港横浜に向かいました。
中日新聞から引用
来月9日には名古屋港に寄港します。皆さん見に来てください。
中日新聞から引用
参考
航海訓練所ウエブサイトより引用
■ 登檣礼の起源
登檣礼(とうしょうれい)のはっきりとした起源は明らかではありませんが、16世紀イギリス海軍の記録に見られると言うことなのでかなり古い歴史があるということになります。
皇族らの送迎、司令官や艦長の交代の際や、出征、遠洋航海など壮途に就く船に敬意を表する礼式だったそうです。現代の登舷礼は登檣礼の名残です。
日本人がはじめて見た登檣礼は、 1860年(万延元年)遣米使節として、正使 新見豊前守正興、副使 村垣淡路守範正、 目付 小栗豊後守忠順らが米国軍艦ポウハタン号でアメリカに渡る途中、ハワイに寄港 した時のようです。
王様が来訪した際の様子を、村垣淡路守範正の「遣米使日記」では、 「船中奇麗にして胡楽を奏し、水夫は帆桁毎に数百人立ち並て 祝砲二十一発二度打たり--国君を祝すは此数成よし、水夫帆桁に登るも重き禮なるよし--」 と記録しています。
日本で最初に登檣礼が採用されたのは昭和28年日本丸が帆装復帰し、はじめての遠洋航海が企画されたとき日本丸船内で規律のあり方が問題となりました。
何せ戦後はじめての遠洋航海だったからです。
結局、各国の海軍礼式令や国際的慣習を調べ、これに準拠して再編成され、このときはじめて登檣礼も採用されそのまま日本丸、海王丸での慣例となったということです。
しかし、安全を考えて、やり方を少し変え、ヤード上に立つ方式からフートロープに立つ方式に変えたそうです
登檣礼の実施法
登檣礼は英語で“Man the yards”といい、各ヤード(帆桁)に人員を配して行う帆船で最高の礼です。
当所では、バウスプリット、各マストのヤード及びジガーマストのトップ台に実習生を配し職員は登舷礼の配置に立ち、笛の合図でヤード上の実習生は岸壁側に注目、士官は敬礼をします。
敬礼が終わるとバウスプリットの先端に立つ実習生が後ろを向き、「脱帽」、「ごきげんよう」の号令に合わせ、全員で「ごきげんよう」と発声しながら帽子を振りこれを3回繰り返し、「着帽」してマストから降りてきます。
外国の海軍所属の帆船では、ヤードの上に立つ昔からの方式をとっているところがほとんどです。
日本の練習帆船では、安全を考えてフートロープに立つ方式をとっています。
自転車とは直接的には関係ありませんが名古屋港中央埠頭に日本丸・海王丸姉妹が来ますのでご案内します。
中央埠頭は地下鉄を降りてまっすぐ南に行った所。
11/9 (金)10:00 日本丸・海王丸 着岸
11/10(土) 9:00 海王丸 一般公開
11/10(土)10:00 日本丸 離岸、体験乗船の後 16:00 着岸
11/11(日)13:00 セイルドリル(日本丸、海王丸)
11/13(火)10:00 登檣礼 海王丸出港
11/14(水)14:00 登檣礼 日本丸出港
注釈 「セイルドリル」 帆を展帆する訓練で入港したときのデモンストレーションとして行われます。士官の号令で士官候補生(cadet 訓練中の学生)が甲板上やマストをきびきびと動き回る姿に感激しますよ。女性士官候補生も高さが甲板から50mあまりあるマストに登ります。14:00頃に展帆完了。15:00頃から帆を畳みます。これも観ると楽しいです。帆船は帆の操作を迅速に行うことに技があるとされますから、今回は日本丸と海王丸の士官・士官候補生共に競争意識が働きますので迫力があると思います。問題は風ですね。強風の場合は中止になるかも…。
注釈 「登檣礼(とうしょうれい)」 出港するときに士官候補生がヤードに登り登檣礼を行います。マストに横に取り付けられた帆を展帆する作業場部分をヤード(yard)と言いますが、ここに士官候補生全員が登り帽子を振りながら岸壁に向かって「ごきげんよう~」と見送りの答礼をする儀式です。胸にジンと来ますよ。
私は10日に現地で海王丸グッズ販売をしています。ただし商売でなく海王丸クラブのメンバーとしてボランティアです。
11日のセイルドリルは姉妹が36枚の帆を展帆します。さながら海の貴婦人です。
叶姉妹より綺麗かも…。
11/10・11はACAの企画行事も無いことですから、自転車ならばそのまま埠頭まで入られますので皆さんのご来場をお待ちしています。
写真は10/20衣浦港で中日新聞半田支局・奥野斐記者が撮影したもの。
このような光景が11/11に見られます。
しかも2隻同時ですよ。
このようなチャンスはきわめて少ないです。
毎日新聞ウエブより 後姿ですね
雑学
海王丸は客船です。
日本丸・海王丸共に50年使用したときに再建計画が持ち上がり日本丸は国家予算で再建されましたが海王丸は予算が計上されませんでした。このため海王丸の雄姿? 男ではないからその艶やかさを残すために国民の寄付によって再建されました。予算の多くはモーターボート何とかの団体から寄付されましたが多くの海王丸愛好者からの貴重な寄付で建造されています。
海王丸は財団法人海技教育財団に所属し国にリースされています。そしてリース条件として船舶振興のために航海に20人の民間人を乗船させることになっています。従って客船登録です。
海王丸の体験航海は常時募集していますので財団法人海技教育財団のサイトにアクセスしてください。ご飯が美味しいよ。
中央埠頭は地下鉄を降りてまっすぐ南に行った所。
11/9 (金)10:00 日本丸・海王丸 着岸
11/10(土) 9:00 海王丸 一般公開
11/10(土)10:00 日本丸 離岸、体験乗船の後 16:00 着岸
11/11(日)13:00 セイルドリル(日本丸、海王丸)
11/13(火)10:00 登檣礼 海王丸出港
11/14(水)14:00 登檣礼 日本丸出港
注釈 「セイルドリル」 帆を展帆する訓練で入港したときのデモンストレーションとして行われます。士官の号令で士官候補生(cadet 訓練中の学生)が甲板上やマストをきびきびと動き回る姿に感激しますよ。女性士官候補生も高さが甲板から50mあまりあるマストに登ります。14:00頃に展帆完了。15:00頃から帆を畳みます。これも観ると楽しいです。帆船は帆の操作を迅速に行うことに技があるとされますから、今回は日本丸と海王丸の士官・士官候補生共に競争意識が働きますので迫力があると思います。問題は風ですね。強風の場合は中止になるかも…。
注釈 「登檣礼(とうしょうれい)」 出港するときに士官候補生がヤードに登り登檣礼を行います。マストに横に取り付けられた帆を展帆する作業場部分をヤード(yard)と言いますが、ここに士官候補生全員が登り帽子を振りながら岸壁に向かって「ごきげんよう~」と見送りの答礼をする儀式です。胸にジンと来ますよ。
私は10日に現地で海王丸グッズ販売をしています。ただし商売でなく海王丸クラブのメンバーとしてボランティアです。
11日のセイルドリルは姉妹が36枚の帆を展帆します。さながら海の貴婦人です。
叶姉妹より綺麗かも…。
11/10・11はACAの企画行事も無いことですから、自転車ならばそのまま埠頭まで入られますので皆さんのご来場をお待ちしています。
写真は10/20衣浦港で中日新聞半田支局・奥野斐記者が撮影したもの。
このような光景が11/11に見られます。
しかも2隻同時ですよ。
このようなチャンスはきわめて少ないです。
毎日新聞ウエブより 後姿ですね
雑学
海王丸は客船です。
日本丸・海王丸共に50年使用したときに再建計画が持ち上がり日本丸は国家予算で再建されましたが海王丸は予算が計上されませんでした。このため海王丸の雄姿? 男ではないからその艶やかさを残すために国民の寄付によって再建されました。予算の多くはモーターボート何とかの団体から寄付されましたが多くの海王丸愛好者からの貴重な寄付で建造されています。
海王丸は財団法人海技教育財団に所属し国にリースされています。そしてリース条件として船舶振興のために航海に20人の民間人を乗船させることになっています。従って客船登録です。
海王丸の体験航海は常時募集していますので財団法人海技教育財団のサイトにアクセスしてください。ご飯が美味しいよ。