ブルーアガベ Blue Agave

健康エージの甘味料。9000年前からのメキシコの先住民からの贈り物。

メキシコ建国神話につながるアガベ

2006-10-07 14:00:43 | ブルーアガベ入門
神話によると、何千年も前のことHuitzilopochtli神は、アステカ民族の人々に理想の土地のmetl(メキシコ)を探し求めるように指示したと云われる。その理想の土地の目印となるものは、ワシが蛇を捕まえてサボテンの上に停まっている場所といわれた。この神話は現在のメキシコの国旗の模様にも描かれている。定住した街の名前の意味は『マゲイの神が住むところ」。マゲイはアガベの別名であるが、アガベの神はMayahuelと云う女神だった。女神のMayahuelは、自らの血、つまりマゲイの果実汁を用いて、人類に栄養を与えていたものだと云われる。

アステカの人々は、いくつか限られたマゲイの搾り果汁を儀式のときとか、授乳をしている母親たちのエネルギー源として飲ませていた。このマゲイ果汁は、集められ、pulqueと呼ばれる弱い発酵酒を作るために使われた。このpulqueは、mezcalやtequilaの遠い祖先としてまだ残っている。このプルケを祭るための400もの神々が居ると云われている。それぞれは酔っぱらいのレベルの違いを示している。現代においても、プルケを飲むときは、神々に敬意を表するために、数滴床にプルケを落として奉ると云う習慣が残っているらしい。

アガベ、あるいはマゲイの使用法は、飲み物だけに限られたものではなかった。新しい葉っぱや花の茎などは、ゆでたり焼いたりして食に供された。とんがった針状のところは針として使われたりした。葉っぱから摘出したファイバーは、かばん、ロープ、紙や楽器を作るために使われた。花の茎などは、家具、釣り竿、フェンスなどにも使われた。葉っぱから取れる樹液は石けんや、利尿剤、潰瘍治療、打撲傷治療などに使われた。

このように万能なアガベは9000年にもわたってメキシコ人が知っていた諸効能を広く世界に知れ渡り始めている。(チョコレートは中断をしてしまったが、もう一回神話の話をして、戻ることにしよう)

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