ブルーアガベ Blue Agave

健康エージの甘味料。9000年前からのメキシコの先住民からの贈り物。

日経ヘルスプレミエ最新号、エリカアンギャルさんが奨める食生活のポイント

2011-06-20 11:27:43 | ブルーアガベ入門
ミスユニバースジャパンの公式栄養コンサルタントのエリカアンギャルさんは、最新号の日経ヘルスプレミエ誌にて健康的な食生活を営むためのポイントをいくつか紹介している。その中で、魚油など良い油を摂るように指摘し、良質のタンパク質を良く摂ること、糖質は精製されていないものを摂るように指摘されている。その糖質のうちで何を摂るのかについては、メイプルシロップや血糖値上昇指数が低いアガベシロップを摂るように指導。

エリカアンギャルさんは、これまでも度々甘味料の中でアガベの優秀さを紹介されてきた先駆者だが、このような健康誌にブルーアガベが紹介され始めると、日本におけるブルーアガベの普及は本格化してきそうだ。飽食や過食時代の中で、何が健康のために良いのか判断する必要が高まってきている。アメリカで一般化しているブルーアガベが、日本でも一般化する日も近いだろう。

鉄平オーガニクス ブルーアガベシロップ

高級アガベはどのようなもの?

2011-06-15 14:26:40 | ブルーアガベ入門
先日、日本の友人から6月号の婦人画報の掲出されたアガベの記事が転送されてきた。とてもきれいな筑前煮の写真で仕上げにアガベをかけているものだった。假屋崎省吾さんのメニュー紹介もあり、高級品としての位置付けのようだ。名前を「りゅうぜつらんエキス」としている。エキスと書くと何か煎じ薬的な特別感を漂わせるが、一般的なアガベのシロップやネクターと同じものなのだろう。いずれにしろアガベシロップが婦人画報にも出始めたのは素晴らしいことだ。アガベは、6-8年をかけて栽培される龍舌蘭から穫れるので、毎年収穫できるサトウキビなどよりも希少性はあり、製造コストなども砂糖などに比べられると相対的に高い。しかも日本への輸入は関税が一般的に50%課せられているので、値段が高くなるのは多少仕方ないところだ。生産もメキシコに集中しており(一部沖縄でも生産を始めたと聞くが、、、)、年々世界中での需要が高まっていること、血糖値上昇指数が低いというメリットなどもあるので、市場価格が高めに推移しているのは仕方ない。その上、甘味料としては、あらゆる料理とマッチして、味を引き立ててくれるので、今後の需要はさらに高まってこよう。

しかし、アガベと簡単に言っても、種類は多く、どれでも同じという訳ではない。お米やリンゴなどのように、品種や種類によって味も、中身も大いに違ってくるのだ。しかもメーカーなどの善し悪しなどもあり、価格が高いから良いと云うものではない。しかも、甘味料として、健康の一環として日常使う場合は、価格で手頃感なければ意味ない。

良いアガベを選ぶ際のポイントは何か考えてみよう:

1、本場メキシコの価値基準は明解だ。160種類以上あるアガベの内、トップはブルーアガベ品種だ。これを明記しているか、いないかが大きな判断基準だろう。ブルーアガベ以外にもアガベサルミアーナやマゲイなどの品種があるが、メキシコでは同じアガベでも、ブルーアガベ以外は2級種としてみられている。メキシコ政府は、国内向けは品種をきちんと表示する義務を課しているが、それが海外では徹底されていないので、お買い求めの際は、ブルーアガベを指定されたらよい。

2、アメリカなどでは、価格の高いアガベにコーンシロップを混ぜたりしたところも発生した。もちろん、混ぜることは論外だが、100%ブルーアガベ表示品をお奨めする。

3、オーガニックと謳ってあっても、きちんとした認定があるのかどうか確認するべきだ。生産者が誰なのかしっかりと記述されているものは、トレーサビリティーが効くので安心の印だ。

4、低GI値と書いてあっても、実際の数値を証明する臨床実験があるのかどうかも重要な課題だ。と云うのも各社の取り扱う品種や製造工程なども違うので、臨床実験したところのものを買うのが良い。

5、Rawなどを提供できるところも重要だ。低温蒸発をする訳であり、アガベとしても酵素が活かされている事例も高いからだ。

価格は、低い方が当然よいが、上記要件を満たしているか判断の上で選択されることを推奨する

甘味料を意識し始めたアメリカ

2010-10-06 22:15:23 | ブルーアガベ入門
ハリウッドなどを通じて見るアメリカは、健康的な人が多い。モデルのような人たちを見ているとアメリカは健康的な人が多いと錯覚してしまう。しかし、現実のアメリカは、肥満王国の名前に相応しい世界がある。とくにディズニーワールドや南部地域を旅行した人なら、驚くべき肥満の実態を目撃していよう。貫禄が出たと言えばそれまでだが、実際生活習慣病と深い関係にある肥満を放置していくことはできない。

この肥満の原因をめぐって、多くの医療関係者や栄養管理方面の専門家が調べてきたが、原因は特定できないものの、ハイ・フルクトース・コーン・シロップへの疑いが強まっていた。多くの健食関連の人々が、遺伝子組み換えをしたコーンからシロップを作って大量に消費しているアメリカ人に警告し始めていたのだ。

数字を見ると驚くべきものだが、国民一人当たりの甘味料消費は2000年頃から減少し始めているが、一番減少をしているのがコーン・シロップだ。砂糖はコーンシロップに取って代わられた以前からすると現状を維持している。砂糖のコストはコーンシロップより高いが、ナチュラルなものを求めようとする動きに連動するかのような動きと言えるかもしれない。縦軸は年間一人当たりの甘味料の消費なのだが、総額で見ても減った中でも年間130ポンドくらい消費していることになる。130ポンドと言えば約60キロくらいであり、毎日の消費数量は一人当たり160グラムを超えていることになる。こちらの330ミリリットルのコカコーラで約40グラムの当分が入っていることを見れば、そうなのかと納得してしまう。食品に入っているコーン・シロップを排除する動きが大手メーカーの中にでも出てきているようだ。

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アガベの数量はまだ、微々たるものであり、統計にさえ出てこない。しかし、これまで健食やオーガニックスーパー中心だった販売から、一般のスーパーにも売り出されるようになってくると、後数年の販売統計にきっと現れてくることだろう。ブルーアガベはまだ、知られていないが、健食に関心の深いアメリカ人の間で、急速に動き始めていることだけは確かだ。

Denverのデンデリー

2010-04-29 14:01:31 | ブルーアガベ入門
アメリカのスーパーでブルーアガベは普通見られるようになったが、まだ多くの日本食料品店やスーパーで見かけるところはほぼないといって良い。それは、日本食料品店系販売店は、日本人が通常買うような食材が中心になっているからだ。当然、和食材などのディストリビューターが、この新たな甘味料のトレンドを見過ごしている点も上げられよう。どうせアメリカのスーパーにはあるので、売らなくとも良いと感じているかもしれない。

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Teppei Organicsも現時点では、この方面のディストリビューションへ入るよりは、日本市場向けにエネルギーを注ぎたい感じでいる。折角日通のePelicanとの連動もできるようになったので、産直のような形で最終消費者に良いモノを分けてあげたい気持ちが強いのだ。

しかし、どこか地元で販売をするところを選ぶとすれば、1拠点くらいは欲しいと思っていた。販売の一号店になったのが、デンバーにある、高級寿司のスシデンの姉妹店である、デンデリー店だ。デンデリーで売っているとなれば、鉄平オーガニックスとしてはかなり自慢できる販売拠点だ。

鉄平ブルーアガベのボトル詰め

2010-04-24 11:08:18 | ブルーアガベ入門
ブルーアガベを日本に紹介をして来て5年が経過しました。日本でのニーズが高い商材であるにもかかわらず、販売が伸びて来ていないのはやはり高価格なためであることは違いありません。日本へ輸入をしている企業の努力にも関わらず、コストを下げられないのは、やはり高関税と日本特有のディストリビューションコストによるところが大きいのではないでしょうか。ブルーアガベのコスト自体は、砂糖などの甘味料に比べたら確かに高いですが、現在の日本での価格では、販売促進をしても、市場が広がることはあまり考えられません。

ブルーアガベ鉄平オーガニクス

メキシコでボトリングすることも考えたのですが、まずは、コストは安くできても今度は輸送のメカニズムがうまく構築できずに、コスト高になってしまうので、ボトリングはアメリカで行なうことにしました。もちろん、アメリカでのボトリングと言っても、工場が有機認定(USDAOrganic)を持っていなければ、折角取れている有機認定が駄目になるので頭痛の種でした。我々の規模でやってくれる有機認定工場は少なく、しかも、現在のブルーアガベブームで、余力のあるところがコロラドに少ないことも判明。でも、粘りに粘って、アメリカで大手になりつつある、あるブランドの指定工場を活用させてもらいました。

コロラドの良さは、デンバー国際空港近くに日本通運の米国支社があり、出荷業務はこちらが担当をして、ePelican業務のセンターであるサンフランシスコのオフィスの助けを得て日本向けのサービスを構築しました。ePelicanシステムの管理は、日本通運のロサンゼレスオフィスが主体。もちろんウェブデザイン、システム調整などは、当社のエミさんが一大奮闘をして構築しました。このようにして生まれているのが、日本で高級ブルーアガベの最安値の販売システム構築です。もちろん、パートナーのジェイソンと私は、メキシコのメーカーとの交渉などをして来ており、最良の食材をご提供できるように努力してきました。昨日からの発売開始で、相当数の方からの購入もあり、今後の継続的な販売とサービスをどのようにするのか、検討をしていきます。

鉄平ブルーアガベ先行予約開始

2010-03-11 01:03:03 | ブルーアガベ入門
ブルーアガベについては、もうかなり長い間書いてきましたが、日本市場での要請が高いにも関わらず、拡販がままならなかったこともあり、残念に思ってきました。ここへきて仲間とアメリカから個人輸入の枠を使い、直接ブルーアガベを売ることにしました。発売開始は、もう少し先ですが、一応サイトのご案内をします。そうしてご関心ある方はご予約を下さい。もちろん、岩山鉄平においては、引き続き一般ブルーアガベ情報を継続的に掲出して行きます。皆さんのご愛読ありがとうございます。

ブルーアガベ鉄平オーガニクス



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変わりつつある、日本のアガベ市場

2010-03-06 18:59:22 | ブルーアガベ入門
今回3月2日から5日まで4日間にわたり幕張で開催されたFoodexに出展参加した。ブルーアガベを日本に紹介をはじめて5年以上経過しているが、今回明らかに違っていたのが、ブルーアガベを知っている層が確実に拡大をしていることだ。

これまでは、アガベシロップはまったく新しい商材で、知られていなく、目新しさ、驚きを持って見ていただいていたにもかかわらず、今回は、ブルーアガベを知っている人がかなりいた。アメリカ生活経験者、フードコーディネーター、ダイエット関係者、ケーキ屋さんなどすでに経験済みのユーザー関係が多く来られ、鉄平やベストグランド社の製品は手に入るのか、価格はいくらなのかなどと実質的な購買意欲が高かった。

日本のアガベには、50%の関税がかかり、当然販売数量が少ないことから、商品の回転率はまだ低く、値段も高い。だから、会場に来られた多くの方はアガベのコストに敏感だった。商社筋の方も多く来られ、これまで、当方が積極的な売り込みの姿勢をとっていたものから、先方から価格や条件、あるいは日本に代理店はあるのかなどの問い合わせに変わり、時代の変化を感じた。それだけ、ブルーアガベが知れわたり始めたようだ。

先行予約を打ち出したが、すでに多くの方々から先行予約と問い合わせを受け、早く出荷できる体制をしたいと考えている。コストのかかる航空便で宅配してでも魅力的な価格で、日本の消費者にホンモノの最上質のブルーアガベを提供していきたいわけで、多くの方から早速反応があったことについては嬉しくもあり、気持ちがワクワクだ。(井沢@築地)

Oogave清涼飲料、大躍進

2009-10-23 07:04:17 | ブルーアガベ入門

ずいぶん前のことになるが、ボールダーのVGBurgerというベジェタリアン向けのハンバーグ屋さんを紹介する時に、そのお店でドリンクファウンテンを見つけ、その名前がOogaveだったことで喜んだ覚えがある。アメリカのファーストフード店で良く見かける、カップの料金さえ払えば飲み放題のファウンテンだ。そのOogave社は、エキスポウェストなどでも見かけたが、今日はその工場を見学することはできた。残念ながら、工場内の写真は掲出できないが、Marvel of Marketingの肩書きを持つ、創業者の一人Scott D. Ragoさんと話をすることができた。

Ragoさんは、もともとNY州のバッファロー生まれだが、その後アリゾナやその他の州を廻り、コロラドに落着いた人だ。そこで天命を授けられるかのように、High Fructose Corn Syrup入りの清涼飲料水から、より健食なブルーアガベだけで甘味をつけたOogave Drinkを造った人の一人だ。実際のフォーミュラーの配合などはスティーブという仲間が造ったのだが、スコットがマーケティングの仕事を受け持つことになった。

あまり、詳しすぎることは書けないが、ファウンテンから成長して、現在ではボトリングをするところまで行った。コロラドをベースに何と25州で商品は売られるようになっている。この短期間にもの凄い成長だ。ホールフーズなどにもファウンテンを置くかたわら、積極的にボトリングをして、販路を拡張している。彼らとしては、通常の清涼飲料水がシロップ系のHFCSで造られているのに嫌気をさして、より健食なものを造ることに努力をしているのだ。良い物を世の中に広めることが彼らの使命と任じている。

現在の商品はMandarin Key Lime, Watermelon Cream, Ginger Ale, Esteban's Root Beer, Grapefruit, Esteban Colaと6種類の飲料だが、すでに次の試作品も味見させてもらった。どれもUSDA Organic(農務省の有機認定を貰ったもの)であり、今後の予定も聞いているので彼らの発展ぶりを心から願うところだ。いずれにしても、これまでファウンテンで、大手他社清涼飲料水のファウンテンに間借りをさせてもらっていたものが、あまりにも売れるので、契約上扱えないようになったところも多いらしい。それだけこの商品が伸びることを暗示しており、ブルーアガベ飲料水の本格的参加が比較的近い内にでき上がってくることだろう。楽しみだ。

拡大するアメリカのブルアガベ商品カテゴリー(6)

2009-10-12 03:00:21 | ブルーアガベ入門

これまで新規参入をしているOhgave社の事例を紹介してきた。カテゴリーを広げることによって、ブルーアガベの消費を促すことになり、ブルーアガベの市場は広がってきた。これまでは、ライト、ダークあるいはアンバー、フレーバー付きのブルーアガベ、ところによってはRawなどのカテゴリーから、いまでは本格的に重要な食品カテゴリーであるハニーやメイプルシロップなどへ裾野は広がりつつある。特にクレープやパンケーキ市場が大きいアメリカで、メイプルシロップ市場の参入は注目すべきことだ。

機会があれば、紹介を続けて行くが、Ohgave社がAnia Catalanoシェフを起用するなどペーストリー部門などへも広がりを見せるだろうとの観測は間違いではあるまい。カタラノ女史がペーストリーなどの本でもブルーアガベを積極的に利用してきている人だけに、Ohgave社の方向性が窺える。Raw FoodのMatthew Kenneyシェフと両輪のマーケティングを行なっているOhgave社は、新規参入ながら、かなりの市場を獲得していくことだろう。下の写真は、カタラーノ・シェフとケニー・シェフがOhgave社ブランドの販促をExpo East 2009で行なっているところ。シェフユニフォームにもOhgave社の社紋があるところに注目していただきたい。

拡大するアメリカのブルアガベ商品カテゴリー(5)

2009-10-08 01:22:09 | ブルーアガベ入門
ブルーアガベのカテゴリー群が増えていることは、写真などでも見ていただいていると思うが、アメリカでは、ここ数年で急速に伸びているカテゴリーがある。それは、Raw(つまり生)のカテゴリーだ。Rawのカテゴリーを語るとき、なぜこのセグメントが重要かということになるが、それはまさしく加工度を低くして、自然に近いものを食しようとするものだ。Rawは、端的に言えば、熱処理を少なくして、酵素を生きたままで食すると云うもの。食品を熱処理をすることで折角の栄養素が無くなってしまうことを避けようとしていることになる。だからの、この層の人は電子レンジの利用さえない。

アメリカではRaw Foodを信奉するセグメントはまだ小さいが、健食の一つの考え方として強い支持層がある。また、セグメントとしては小さく、頻度は多くなくともRaw Food嗜好する人は多い。レストランも繁盛しており、健康を売りにするシェフも多い。個人ベースで栄養のコンサルをする人も多く、フードコーチ的な役割を果たしている。このような、従来だったら主流でない層が力を見せ始めており、ブルーアガベのカテゴリー増加にもつながっている。


何をもってブルーアガベがRawなのかの定義だが、一応ブルーアガベの絞り汁を加温して濃縮する際の温度が華氏で118度を超えないということがある。それは摂氏で48度未満の温度だ。それがRawと言わせしめるための基準の一つのようだ。人によっては基準温度が少し低いこともあるようだが、低温で濃縮するとなると、工程時間が長くなり、現場サイドではコストが上昇することになる。

Ohgave社は、このようなトレンドを受けて、若手で人気の高いRaw FoodのChef, Matthew Kenneyをアドバイザーとして取り上げ、同氏の名前を冠したRaw Blue Agaveを売り出している。Kenney氏は多数のRaw Foodの料理本を著している人なので支持者やファンも多く、ただのブルーアガベではなく、このような環境に合うRaw Blue Agaveの出現となる。これもブルーアガベの新しいカテゴリーの一つだと見てよい。